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あるぽっちゃりさんの主張

ぽっちゃり・・・・とは!?
その昔、下腹をつまんだ際、電話帳一冊分程度の厚みまで…とファッション雑誌は言っていた。しかし! 今、その電話帳がどの程度の厚みで、存在すら知っているものは少ないだろう

子どもの頃はこんなわたしでも「健康優良児」には程遠い小さな小さなお子ちゃまだった
なんの因果か熟らぶれて、成長不良の脂肪過多、小さなお子ちゃまの摂取する栄養は、馬鹿の一つ覚えよろしくおっぱいに向かって注がれていった

忘れもしない小学4年生。身長122cm、体重24kgの、決して大きくはない肢体からだで、既に胸囲はジンジンと痛みだし、体育で走れば擦れて出血してしまうくらいの主張は装備済
あれは昭和の、多分い~い時期。500円玉が出現したあの時代は、小学生はおろか、中学生でさえもブラジャーなんてものは大人の装具で、それが助けになるアイテムだなんてことは保健室の先生ですら語りはしなかった頃

家系・・・・そう言ってしまえばなんでもかたが付くのだろうか。だが、母はぺちゃぱいだ。なんだったら身内に巨乳は祖父の従姉妹だけ。隔世遺伝にしたって遠すぎるだろ!? なんの因果だよ!?

下腹辺りが気になったのは小学6年生の頃だった
体育の時間、隣の女子と体操着の着ぶくれた形が、なんとなく「違う」と感じたのが始まり。そうなるともう体操着でいることがイヤになる。気になって気になって、授業どころではなくなる。それが思春期
おかげで小学校の中学年から猫背で胃痛持ち。思春期真っ盛りのガラスのハートは余計な羞恥心がスパイスとなり、受験の季節が近づくにつれ、なんの悩みもないはずなのに神経性胃炎で病院通い。あげくに躰はますます丸くなるばかり…
女の子らしい? だからなに? バリウムで太ったんじゃないかと疑えるくらいの便秘症で、挙句に身長も止まった中3の夏

子どもの頃は外に出て遊ぶことが好きだった。なんだったら体育の時間だって足が遅いことを除けば率先して取り組めたし、マット運動やバレーボールは嫌いじゃなかった。なのに「女らしさ」のせいで周りの目を気にして胃痛になるほど猫背になった。それだけでなんだか気持ちも落ち込めば、ネクラな学生生活を送ることになるのは時間の問題
「怪我の功名」とまではいわないが、女子高を選んだのはある意味正解だったのかもしれない

高校の制服は、なんとウエストの分断を忘れたAラインのワンピーススタイルだった。昔はどうだったか知らないが、冬の時期になると黙って裾から風が入り込み、冷え性必須の我慢服
だれが言ったか「おしゃれは我慢」。けれどその我慢の末が「冷え性」や「むくみ」になるなんてこと、だれが教えてくれようか。「年を取ったら解かる」だなんて、やんわり成長の先の老化を告げられたところで、生意気な小娘が耳を貸すはずがない。そんなアバウトな日常会話の延長ではなく、しっかりがっつり忠告していただきたかった

学生時代はそれでも、体育の時間程度でも運動だった。だが社会人と呼ばれる頃にはどうだろう? 年頃になったからといってスリムになれるわけではない。会社をあげての「運動会」でもない限り、体の隅々まで動かすことなどなくなるのだ。動かなければ蓄積される…これもまた、周りの女子力高めの「Diet」の言葉に現実を知らされる
だが、そうやって声高に「Diet」を謳う者にこそ肥満が少なかったこともお約束なのか。本当に痩せなければいけないひとは、健康診断の結果票に赤い印がついてくる。しかしその健康診断ですら、健康すぎるとなぜ痩せなければならないのかは記していない。あぁ無情

この先待ってるはずの「ウエディング🔔ベル」
世の男どもはみな声を揃えて「ナイスバディ」を賛美する。讃美歌歌えなくても「ナイスバディ」は知っている
「そのままの君がスキ」とはなんの寝言か。ひとは見かけではなく中身だとしながらも、やはり隣において歩きたいのは「ナイスバディ」を持つ女

あぁいずこ…わたしの王子さま!
あなたと恋に落ちたなら、わたしはきっと生まれ変わる。そんな夢を見てしまうくらい、恋に恋して恋焦がれ、果ては焦げ付くフライパン。テフロン加工のままの女など、どこにもいないの王子さま!
きっとあなたも同じなの、汗かきべそかきrock ’n’ roll…かき乱されて傷だらけ。心の隅にぽっかりこ。お鍋もつつけば穴が開く。心の隙間を埋めましょう。わたしの愛で埋めましょう。穴の空いたお鍋でも、ふたり寄り添い助け合えば、きっと炒め物くらいはできるはず

う~ん(;一_一)




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