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お見舞い

親や身内が高齢になると病院に行く機会が増えるね
通院のうちはまだいいが、入院となるといろいろと考えることがある。まぁ入院は、高齢者ばかりではないけれど・・・・

仮に自分が入院したら、毎日だれかに来て欲しいと思いますか?

わたしは・・・・
多分、来てほしいひとかなぁ
いや、別に毎日じゃなくてもいいんだけどね

過去に一度入院を経験したことがある
けれどあの時はちょっと繊細な病棟だったし、同室の方はわたしよりも深刻な内容だったから、だれも来なくていいな~って思っていた。まぁ若かったということもあるかも知れない
けれど違う病棟だったら? いや「今だったら」かな、ず~っとひとりはもしかしたらイヤかもなぁ。病状にもよるけど

入院当時のわたしは「つれづれノート」なるものを書いていたので、毎日退屈はしなかった。1日最低1ページを目安に小説だったりエッセイだったり、散文? とにかくボールペンのインクをつぎ足しつぎ足ししながらひたすら書きなぐっていた時期で、朝から晩までだれに邪魔されることなくノートに向かえることの方が嬉しかった。入院で嬉しいは語弊があるけど、これも若かったということと、重い病気深刻でもなかったから言えること

今だったらパソコンとか持ち込んじゃうかもしれないけれど、それが許されるかどうかはまた別として、わたしは入院を退屈と感じることはないかもなぁと思った。それも病状次第だろうけれど
ただ、個室がいいなぁとは思ってしまう

まぁ様々な理由で入院ってするんだろうけれど、お年寄りになってからの入院はもしかしたら毎日来て欲しいのかも!?って、ちょっと思ったのよね

今は亡き大正生まれの祖母は、黙って「身内は付き添うもの」という空気を出していたから、若い自分のわたしは「うざっ」って思っていたけれど、今考えるとむしろ解りやすくて楽だったのかもしれないな〜と解釈できる。勝気だったから素直に「だれかにいて欲しい」とは言えなかったのね ⇐ そんなかわいい理由でもない気がするけど
祖母の入院は、もうこちらに越してきてからのことで、わたしが付き添うことはなかったけれど、母と父の兄弟がかわるがわる病院に通っていた。でもそういうことができる家とそうでない家があるよね

病室もある意味「御近所付き合い」みたいな部分があるのかな~とも思うのだ。だれも来なければ「さみしい老人」と思われるかもしれないし、着替えがなければ「構われていない」とか「いじめ」とまではないにしても、いろいろ勘ぐるひとはいるはず。考えすぎかもしれないけれど、知り合いでもないから病室の中の世間は辛辣かもしれない

もちろん全部じゃないとは思うけれど、意外と看護師さんも淡々としていて義務的。先生に至っては専門用語が不親切だなと思えることも・・・・
こちらから見るとちょっと「冷たいな」と感じることは、あちらは仕事で、それこそ毎日のことだからみんなにやさしくなんてあり得ないし、かえって淡々としている方が親切ともいえる

父親が入院したときは勝手が解らなかったというか、病院まで車で1時間以上かかるということもあり、わたしは実家に常駐していながら見舞いは2~3日に1回くらいだった。けれど、今は毎日行ってあげればよかったなって後悔してる。考えなしだったよね。これも経験なんだろうけれど
その代わりと言っちゃなんだけど、母親が入院した時は無意味に面会時間いっぱい病室にいた(病院も近かった)。それが許される頃だった。それというのも見舞客が多い予想がついたからなんだけれど、その対応というか意外と母親が頼りなかったからということもある
母親だから無意味に通っていたけれど、これが義父母になったらどうだろうと思っちゃう。正直ちゃんとできるか自信がない。そんなこと言ってちゃいけないんだろうけど

知人が入院した際、普段会話もないのに毎日なにするでもなく旦那さまが見舞いに来て「落ち着かなかった」というひとや、曜日を決めて自分都合で見舞いに来る旦那さまに不満を訴えるひとがいた。それを聞いて「見舞い」って、見舞われるひとの気持ちや都合が重視されないものなんだなぁって思ったのね
だからこそ父のことを思って反省したよね
毎日通ったからっていいわけではない。けれど、毎日同じというわけではないから、見過ごさないためにもなんらかの措置は必要ではないかと思ったわけで、今後に活かせることはあると思う。思うようにできることは少ないかもしれないけれど

祖母のように「身内は黙って毎日くるもの」と思うひともいれば、逆に義務その他は別として「毎日行くもの」と考えるひともいるかもしれない。そして患者に関しては「来てほしくない」「見られたくない」と感じるひともいるかもしれないし「早く退院したいひと」「病院の方が元気なひと」いろんな気持ちが交錯する。それはそのひとたちの考えであって、必ずしも見舞われる側と見舞う側が相思というわけにはいかないのだなということ

心配してきてくれる友人もいるだろう。それはまた別として、甘えその他も含め身内の見舞いって難しいなぁってちょっと考えされられた今日この頃なのでした



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