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4コマ漫画に憧れて

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ちょっと試験的な感じで、140文字の小話をと思いはじめました 本当はわたしに絵心があれば、これを4コマ漫画で描きたかった そういうお話の集まり
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2020年12月の記事一覧

クリスマスがすんだらお正月だね
「同僚。お年玉いくら貰えるかな」
「おまえ、いつまで貰う気?そこも永遠かよ」

「成人するまで貰えるんじゃないの?」
「おまえぶっ飛ばすぞ」

本当はもうとっくに成人なんだろ?
もしかしたら2周目じゃないのか?

「同僚、ぼくは」
「永遠なんだろ」

ぼくは、隣の家の庭にあるもみの木の前を通るたび、
もじもじしながらお願いしたんだ

「サンタさん、ドンジャラをください」って

そしたら翌日、枕元にキレイな包装紙に包まれた
人生ゲームがあったよ

「ぼくのサンタさん、ドンジャラを知らなかったんだよ」
「隣の家のサンタだからだろ」

「サンタさんは真っ赤なおひげだとばかり思っていたよ」
「随分ゆがんだ記憶だな」
「しょうがないよ、子どもだったからね」

「同僚、君は信じていないのかい?」
「子どもの頃は俺も純粋だったさ」

「ぼくは今も純粋さ」
「あぁ17歳だもんな。つきあいきれねーよ」

ぼくは信じているよ

「スター。死ぬまでおまえは17歳か」
「バカだなぁ、永遠はなくならないのさ」

みんなの心にサンタが存在するように
ぼくも永遠に生き続けるのさ、記憶の中でね

「俺の心に侵入してくれるな。今夜は彼女のためだけ」
『恋人はサンタクロース』松任谷由実

「ぼくんちにも」
「いかない」

冬至が過ぎるとクリスマスがやってくる
クリスマスはみんなに平等さ

「同僚、プレゼントはなにがいい?」
「なんかくれるのか?」
「サンタさんにお願いするだろ?」

「スター。まさか今もサンタを信じてるのか?」
「やだなぁ同僚。さすがに17歳にもなれば」

まだ言うか、永遠の17歳

「みんな~、かぼちゃは食べたか~い?」
突然だけど、女房にするならかぼちゃの花のような人がいいらしいよ

きれいな花にはトゲがある
かよわい花では頼りない
『かぼちゃの花』中村美律子

「ゆずのお風呂には入ったかな?」
先に逝ったらごめんって歌があったような…?
『柚子』湯原昌幸

「裸族さんこれからどちらまで?」 「業務スーパーに偵察に」 「偵察?」 「正月用のつまみを探しに」 「店長、彼、なにしてる人ですか?」 「いろいろだ」 いろいろ? いろいろあるよ いろいろね ハ― そんなこたぁ どうでもいいじゃねぇか 『いろいろ節』ハナ肇とクレイジーキャッツ

「スター彼女どうした」
「だぁぁ裸族さん、それは」
「なんだ…振られたか」
傷口えぐるなぁ

「シングルべ~る、シングルべ~る、」
「裸族さん、楽しんでますね?」
「シングルベッドには夢しかなかったか」

シングルベッドでゆ~め、と
お前は抱けなかった
『シングルベッド』シャ乱Q

ぶんぶん…ぶぶぶん…
「あれ~裸族ちゃん🐰久しぶりだね~」
「店長、ご無沙汰!」

うさぎヘルメットの鳥裸族ちゃん🐰は
店長の昔馴染み
ときどき謎の言葉を投げかけ惑わす

流す涙の~ないオレを~冷めたヤツだとひとはいう♬
さすらい裸族!
いやいや『さすらいキッド』たいらいさお

+1

4コマ❗️『なりきりDJ☆GSスター』

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「ばばぁの恋なんか…んが、もが」
「黙りたまえ同僚くん、たまみちゃんは繊細なんだ」

「まさかアニメキャラじゃないっすよね?」
「まぁ遠からず?」

え!?
「岡本健一さまよ」

胸に愛を刻むぜ・zeze…WOW~WOW~
『TIME ZONE』男闘呼組

刻まれちゃったのね、愛

「ごめんなさい。ついついKIKUCHIがKENICHIに見えちゃって」
アラフィフの乙女、常連のたまみちゃんは
昔の恋の痛手からまだ立ち直れていない

「キクチとケンイチってギャグかよ、婆…」
あ~~~~それは禁句だ、同僚
「敵わない恋だったんだよ、所詮」

店長、訳アリですね?

「店長~車内でお客さんが泣きだしちゃいました~」
「なに~!…おや、たまちゃん」

月一の常連たまみちゃん
「あ~やっちゃん、気ぃ付けてくれなきゃ」

「え?あぁたまちゃん、来てたのかい」
もうひとりの常連やっちゃんはキクチ電気店の店長さん
商業者の給油は気をつけなきゃぁならない

JK JK 情無用 おっと失礼そちらはJ9 『銀河旋風ブライガー』たいらいさお 「朝からイライラしてると危ないから」と母は嘆き 「言われなくても解ってる」とJKは怒鳴り返す が「でもごめんなさいぃ」と今度は泣きじゃくる ホントはいい子なんだねぇ 「気をつけて行ってらっしゃい」