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留学するならエージェント選びは慎重に

2年前の夏、娘はアメリカに短期留学(サマースクール)しました。その時のことを忘れてしまう前に、ここに記しておこうと思います。もし、お子さんを留学させてみようと考えているなら、少し長いですが、ご参考までに読んでみてください。

結論、お子さんを留学させてみようと考えているなら、エージェント選びは慎重に。
きれいなホームページに騙されないように。内容が薄い、説明が簡単すぎるようなホームページは信頼できません。

中学2年生だった娘、アメリカに引っ越してしまった友達の所に遊びに行き、その後一人でサマースクールに参加することに。まだ中学生。一人で外国に行くことができるのか?色々悩みましたが、行かせることに。

1週間という限られた時間、どこでどんなことを学ぶのかリサーチして、ホームページもきれいで実績もあり、信頼できそうなエージェントを選んだつもりでした・・・が、全く信頼できないエージェントでした。これは結果論です。
サマースクールはとても人気があり、その時期は多忙なのでミスばかりだったのかもしれません。日本人はいちいち細かいことにうるさい(実際に言われました)から、大したことないのに大騒ぎしたのかもしれません。しかし、未成年を一人で外国に送る親の気持ちは皆さん同じだと思うのです。エージェントのアメリカ本社の社長は日本人女性。同じ日本人なのに、理解してもらえませんでした。アメリカ生活が長いから解らないと仰ってました。

当時の契約後にもらったスケジュールです。

スケジュール

当時の記憶をたどると、この時点でサマースクールの詳細は出ていませんでした。そのうちメールが来ると思っていましたし。ずいぶん簡単なスケジュールだな・・・そう思っていました。

後からわかったこと
詳細スケジュールは既に告知されていた・・・。日本支社と現地本社の連絡ミスだと判明。出発の数日前に催促したのでメールが来たけど、詳細なことは一つも記載されておらず、どんな内容の授業なのか解らないまま娘はアメリカへ。当然、商品として販売するにあたり、内容が未定なんてことは無い。この時点で怪しいエージェントだと気が付かなかった私もバカだ。

娘の場合、サマースクールの前に友達の住むBOISIに2泊し、かつ私の妹が同じエージェントで別の語学留学コースを契約していたので、送迎などの都合で少し割高になっていたと思いますが、2人分の留学費用として40万円位エージェントに支払いました。別途、航空券と航空会社に未成年者プログラム(有料)を申込むことになっています。航空会社によってその名称は違いますが、ジュニアエスコート、ジュニアパイロットなどがそれに当たります。料金も航空会社でそれぞれ設定されているようです。もちろん、エージェントに航空券を手配してもらうこともできますが、この部分は自分で手配しました。

アメリカに出発する日、本人は友達にも会えるし、初めて外国に行く期待の気持ちもあって楽しそうでした。親の立場から言えば、心配と不安はありましたが、トラブルを乗り越えるのも人間力を鍛えるのには最適なので、なんとか頑張ってほしいの一言。一人で飛行機に乗るのは初めてなので、暇つぶしをどうしようか?と悩んでいる様子はあったものの、平常心でした。これ大事。中学生に「常に冷静な判断をしろ」って言っても難しい・・・分かってはいるけど、そう言って見送ったのでした。行きの便は一人だけど、帰りの便は私の妹も一緒なので安心材料にはなっていた。何事もなく帰国してくれぇ・・・そう思いながら成田を後にしました。

BOISIの友達家族が空港まで迎えに来てくれ、無事に到着したとLINEがあった時は安堵感でいっぱいでした。BOISIからカリフォルニアへの国内線も一人で搭乗するので、ジュニアエスコート付き。搭乗手続きなど一緒についてサポートしてくれたそうです。このサービスは、必ず事前に登録した人に引き渡すことになっている。ところが、登録した人ではなく代理の人が空港に迎えに来たらしく、そこで一悶着あった。航空会社の人からBOISIの友達の所に連絡が入り、引き渡せないと言われたらしい。当然、どこの誰だか解らない人には引き渡してはいけない。その時点で友達のお父さんが、その場にいる誰だか解らない人と電話で話し、その人がエージェントから依頼されて送迎をお手伝いしている人だと確認し、何とか引き渡しが完了したということでした。お父さんに感謝。しかし、アメリカ本社のエージェントの人と電話でやりとりした感覚では、このエージェント、いい加減さを感じたそうです。まさにその通りになってしまいました。

初日からこんなことになってしまい、娘も不安だったと思います。同時刻、私の妹もカリフォルニアに到着し娘と合流することになっていた。待てど送迎者と娘が到着ロビーにやってこないことに何か大変なことが起きているのか?!と不安になり、現地エージェントに連絡したところ、予定していた送迎担当者が急病で代理人が迎えに行ったと言われたらしい。ならば、どうして変更になることを連絡しないの?と日本でイライラしながら、でも待つしかできない状況の私。時差の関係で朝晩が逆転してしまった。

1週間の授業の間は、心配することは特になく、次なる不安はプログラム終了後に退寮手続きをすることになっているが、そこにエージェントが現れるのか?すっぽかす可能性大!と思い、娘と私の妹の間ではとにかく密に連絡を取ることって伝えた。
案の定、退寮手続きに誰も来なかった。手続きは、寮のスタッフのお姉さんがサポートしてくれ、なんとかできたと言っていたが、問題は手続き後にあった。通常は退寮手続きが終わると、空港へ。さようなら〜となるのだが、この時は、通常とは違うコースでお願いしていた。どうしてもディズニーワールドに行きたいという娘は、私の妹と合流してホテルに宿泊することになっていたので、そのホテルまで送ってもらうことにしていた。でも、誰も現れないので困った娘は、状況を私の妹に伝え、妹はエージェントに連絡し、何時に来てくれるのか問い合わせた。
そしたら、うっかりしていたのかわからないが、今日はスタッフがいないから、自力でホテルまで行けと言われたらしい。中学生の娘が、知らない街で知らないホテルまでどうやって移動するのか?日本国内なら言葉が通じるからなんとかなるかもしれない。アメリカでタクシー拾って英語で行き先を伝えられたとしても、人さらいにあうかもしれないのに、そんな言い方ある?アメリカではそれが普通らしい。
呆れた。こんなエージェントと契約した自分を責める。
娘には、急遽タクシーで迎えに行く妹を待つように伝え、できれば、寮のスタッフに事情を英語で説明し、安全な場所で待たせてもらうようにって言ってみたが、無理だったよう。
寮のエントランスでボーッと待っていたらしい。

サマースクールはとても楽しかったらしく、午前中は授業をして、午後はショッピングや観光をしたり、海でバーベキューをしたということです。日本人も多く、寮の同室の高校生のお姉さんと仲良くなり英語を教えてもらえたので、不便は感じなかったと。それだと意味がないなって思いながらも、無事に帰国したので良しとした。

このエージェントに依頼しなければ、もう少し楽しい留学生活になっていたかもしれない。少なくとも、日本で待つしかなかった私としては、一週間がこんなに長いと感じたのは久しぶりだったので、全く楽しくなかった。それと、送迎料金の返還を求めて、長ーいメールを作っていたせいもあり、肩凝り頭痛が酷かった。
契約違反なので、直ぐに返還されると思っていたら、1ヶ月以上あーだこうだとゴネて、エージェントの日本支社担当の弁護士まで登場した。送迎料金の約30,000円の返還にどうしてゴネるのか理解できなかった。本社の女社長が、「不服申し立てはアメリカの裁判所にどうぞ」とも言ってきた。そんなことはしないだろうと馬鹿にされているのはわかったが、このまま引き下がりたくない気持ち。
当の弁護士は、消費者センターに相談した方がいいと言ってきた。
この時点で、怒りはマックスに。
実は、この娘の一件の他にも、同時期に語学留学する私の妹の方でも、出発の1週間前になって電話があり、予定していた宿泊先が確保できなかったので、別の宿泊先を手配したと言われたらしい。調べたら語学学校からは随分離れた場所で、毎朝1時間かけてバス移動しなければならない。という事実と、直前になって相談もなく勝手に決められたことに腹をたて、キャンセルすることに決めた。そのキャンセルについて、1週間前ということでキャンセルしても料金は戻らないと言われ、勝手に宿泊先を決めたことによるキャンセルだから、全額とは言わないが、宿泊料金は返金してもらってもいいのでは?などなど、出発までの間に一悶着あったのだ。
結局は帰国して3週間後に宿泊料金のみ返金に応じると、日本支社の担当者からメールがあったが、アメリカ本社では応じないと。それと娘の送迎料金の返金交渉が重なり、本社の女社長が「不服があるならアメリカの裁判所に」という内容のメールがきたという経緯なのでした。

結局、送迎料金は返金されましたが、妹の分は気持ち程度の返金だったということです。
なんというか・・・誠意のカケラもないというのでしょうか。捲し立てるように自分たちに非は無いと言う。日本人としては、一言でも詫びの言葉があれば、それで良かったのにと思う。

最後にもう一度言いますが、お子さんを留学させてみようと考えているなら、エージェント選びは慎重に。
きれいなホームページに騙されないように。内容が薄い、説明が簡単すぎるようなホームページは信頼できません。

余談
久々に、アメリカ留学センターのホームページを探してみたら・・・
会社のマークが変わり、ホームページも更にきれいで内容が薄いものとなっていました。

とっても長くなりました。
読んでくださりありがとうございました。

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