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こころがほぐれるカフェお土産解説vol.6

ごきげんよう。
10月22~23日のトラウマセラピーに向けてポリヴェーガル理論を学び直しているぐみちゃんです。


ポリヴェーガル理論は1994年に米国の精神生理学研究者のスティーブン・ポージェス博士が発表した、自律神経系の新しい理論です。
従来の交感神経と副交感神経の自律神経の拮抗的二重支配では説明のできなかったトラウマが、ポリヴェーガル理論によって説明可能となったのです。
といっても、自分にトラウマは関係ないと思っている方も多いのではないでしょうか。
私自身もそうでした。


初めて津田真人さんの『「ポリヴェーガル理論」を読む』を読んだときは、自分に関係あることとして捉えてはいませんでした。
しかしあの難解な著書に強烈に引き込まれていっていました。
その後もポリヴェーガル理論に関する書籍を読み漁るうちに、自分自身に発達性トラウマがあることに気づきました。
私は様々な場面でよく“凍りつき”が起きていました。
そして今でもなくなったわけではありません。
それでも自分の身体に起きていることが理解できると、自分自身を受け入れることができるようになります。
『「ポリヴェーガル理論」を読む』は読みごたえがあって大変おすすめですが、 『ポリヴェーガル理論への誘い』は読みやすくなっていておすすめです(^^) さて、本題へ。


今回は、こころがほぐれるカフェの添付文書に記載されているその他の副作用について、ポリヴェーガル理論的視点から解説を試みたいと思います。
ちなみに、副作用という言葉を聞くと、ネガティブなものと思われるのではないでしょうか?
副作用の反対は主作用。
主作用は効能効果に書かれた、その薬が本来の目的とする作用です。
副作用は主作用以外のものを指すので、中にはポジティブなものもあります。
そしてなんと!こころがほぐれるカフェの副作用はいいことばかり!
といっても価値観の違いがあるので、人によっては悪いと感じられることもあるかもしれませんが、概ねいいことばかりです。

さてさて。

今日注目するその他の副作用は、 その他の副作用の項から、「世界を優しく感じる、自他の見え方が変化する」 です。
ポリヴェーガル理論によると自律神経系は3つの状態に分類されます。


♡腹側迷走神経複合体の向社会的行動
▲交感神経系の闘争か逃走かの防衛行動
✚背側迷走神経複合体の凍りつきの防衛行動


♡腹側迷走神経複合体の状態にいるときは、安全安心を感じており、世界を優しく感じたり、自分や他者と友好的に関わったりすることができます。
▲交感神経系の状態にいるときは、危険を感じており、いつ攻撃を受けるかわからない世界に感じ、他者が自分にとっての敵にみえ、常に身構えてかかるようになります。 そうすると、他者が攻撃的な意図なく発した言葉さえも攻撃された、と誤ってとらえてしまうことがあります。
✚背側迷走神経複合体の状態にいるときは、生の脅威を感じており、もう逃げ場はなく、自分は無力で抵抗さえできないために、身体も感情も感覚も凍りつかせて時が過ぎるのを待つしかできません。 この状態にいるときは他者からの温かい呼びかけさえ聞こえておらず、世界を認識することが困難です。記憶がないということも起きます。


自律神経系の状態が、自分の世界を作っている、ともいえるわけです。


こころがほぐれるカフェでぐだミーが徹底して大切にしていることが安全安心の場づくり。
安全安心は理論で理解することは不可能です。
安全安心は身体で感じることを通してしか理解することはできません。
安全安心の場で、自分の本当のことを、自分が本当に感じていることを、誰にも批判されるされることなく話すという体験を通して、腹側迷走神経複合体の働きを育んでいくことができれば、
・世界を優しく感じる
・自他の見え方が変化する
という副作用を実感していただけるのではないか、と考えています。

今後は腹側迷走神経複合体を育む身体を使った簡単なエクササイズなどもメニューに加えていきたいなと考えています。
こころがほぐれるカフェではこんな小難しいことは言わないので気軽にご参加ください♡


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