見出し画像

今日からはじめるものづくり


 こんにちは!お久しぶりです。

 今日は、ひろしま美術館で行われている「フィンランドのライフスタイル」展を観に行きました。いつも美術館に行くと、触発されて「私も何かつくりたい!」という気持ちになるのですが、いつも続かない…でも、とりあえず今から、以前より続けたかったnoteを書きながら、展覧会で感じたこととこれから取り組みたいことを書きます。


・ 「フィンランドのライフスタイル」展で感じたこと

 北欧地方のデザインは、インテリアデザインが活発です。モダン、シンプルなデザインが特徴的で、機能美を兼ね備えたプロダクトが多く作られています。

 今回の展覧会では、アルヴァ・アアルトやアイノ・アアルト、カイ・フランク、石本藤雄らがデザインした家具、陶器、テキスタイルなどが展示されていました。

 彼らの制作したプロダクトを見ていて、合理的なデザインが生み出す「美」に惹かれ、そして展覧会をまわりながら自分なりに分析をしました。複雑な絵柄が施されているわけでもない。派手な配色がされているわけでもない。特徴的な曲線が用いられているわけでもない。

 なぜ惹かれるのか、分析の結果はこちらです。

  1. 素材のシンプルさ

  2. 形のシンプルさ

  3. 変形よって素材の持つ色を増やす

 まず、素材のシンプルさについてです。彼らの作るプロダクトは、木、陶器、ガラスと素材をそのまま扱ったものが多く、多様な素材を混ぜたものが少ないです。時代背景として、複雑な化学素材が少ないことも挙げられます。もちろん、現代の化学繊維など、科学の発展とともに開発されてきた新素材にも良さがありますが、今回の展示を見て思ったのは、自然のありのままの素材は親しみが持ちやすく感じるということです。

 次に、形のシンプルさについてです。アアルトのスタッキングチェアを見ていて特に感じました。スタッキングチェアに使われている部品として、座る部分の円形木材、足部分のエル字木材の二点について触れます。スタッキングチェアは現在あちこちで見かける、積み重ねられる椅子ですが、合理的な機能を生み出したこの椅子には、大きくこの二つのシンプルな形しか使われていません。形の数を最低限減らし、過剰な装飾を省く。そして、単調な形は組み合わせることで機能を生み出しているのです。
 足部分のエル字に関しては曲げ方に特徴があり、木材を曲げるために一定間隔で開けた隙間に木材を埋め込み、曲げているのです。木材の加工に関しても、手が込んでいるのにシンプルに見える。シンプルとは、簡易なものということではなく、手間の書けられて無駄が省かれたものだと改めて感じました。

 そして、変形よって素材の持つ色を増やす方法について、ガラス作品を基にお話しします。アアルトの生み出したガラス作品は、一色のガラスが使われていましたが、見る角度によって多色にも見えるのです。というか、トーンが変わって見えるのです。
 ガラスの縁や底は、ガラス自体の厚みによって側面とは異なる深みのある色を出しています。また、側面に凹凸を繰り返すデザインを施すことで、影が重なり、色の浅い部分と深い部分を生み出すことで、ガラス特有のやわらかみと緩やかな美しさをあらわにしているのです。色を増やすために、本来の色に色を足すようなアプローチをとるのではなく、素材にアプローチを書けることで色を増やす。この考え方は、まさにシンプルですね。

・ これから取り組みたいこと

 彼らの作品について、私が感じたことを文章にまとめてきましたが、これから何に取り組みたいのかというと。私は昔からグラフィックデザインに興味があって、何かにつけて自分でロゴを作りたがったり、イラストを描いてみたり、作成したグラフィックデザインを基にシルクスクリーンや印刷機械を用いてグッズを制作していました。自分用に満足するための完全に趣味の範囲ですが、もう少し頑張ってみたいと思うのです。 
 今回の展覧会を観に行って、シンプルの機能美の美しさに惹かれました。グラフィックデザインにおいて機能美のような合理的美しさは何か。まだ答えは出せませんが、なんとなくヒントのような言葉にできない感覚だけ分かっているような気分です。
 その答えを導きたい。導くといっても、言葉ではなく行動で、実践で、形で示したいから、そのために私もグラフィックの作品を作りたいと感じました。途中で続かなくなり、いつかまた続きを始めるタイプの性格ですが、作りたいと思う気持ちで突き動かされる身のままに、取り組んでいこうと思います。

(編集後記)
 以前からnoteを書き続けたくて、ひっさしぶりに自分の意見を文章にして書いてみたけど、思ったより言葉が出てこなくてびっくりした。あれこれ感じることをちゃんと言葉にできる力が不足しているなと感じたので、もう少し感じたままに伝えられるような表現を練習していきたいなと思いました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?