トンコ〜第二の故郷〜♯04

どーも、ぐだぐだのぐだです。
昨日久しぶりにイカスミパスタを作りました。ヤリイカじゃ無くてスルメイカで。ヤリイカよりも食感にパンチがあって男はこっちのが好きかも。

さてさて
こちらの続き


タコフェリーに乗って淡路島に上陸したのだけれど、うーーんと見渡す限りの田園風景。
途中寄った店で、なけなしの金なのに髪染めを買って龍二の婆ちゃんの家を目指すんよね。

でも暑い日に田んぼの横歩いたことある人なら分かると思うんだけど、ムシムシしててキッツイのさ。段々と龍二と2人して機嫌が悪くなっていく訳で、そのまま喧嘩しそうになった時に捨ててあった自転車を見つける。しかも2台。
そんなご都合主義的な展開あり得へんやろと乗ってみると何だか少し空気少なくてガタガタなんだけど、
そこからは風をきってぐんぐん進んでいくんよね。
大声で話しながら笑ってた気がする。

今になって思い返してみると龍二は婆ちゃん家までの道順をちゃんと分かってたってことやから凄いと思う。自転車で2時間は漕いだもん。周り畑ばっかで区別つかんしさ。

どうにか龍二の婆ちゃん家に着いたのが夕方で、まあ着いたと言っても誰とも会わないんよね。昔の古い家だから廊下が外みたいな感じなんよ、(うまく説明は出来ん)部屋毎に外から中に入るというか、
お風呂とかも離れてるんよね。そこで2人コソコソ髪染めて風呂入るという笑
そんで夜寝静まるまで外で喋って待ってました。
お互いの兄弟とか家族の話を聞いたと思う。

婆ちゃんが寝てしばらくした後、龍二が行ってくるわと言い残して婆ちゃんの部屋に向かう。
龍二の婆ちゃん家来たのはお金やったんやね。最低だ。
襖をゆーーーっくり開けて暗がりの中に消えていく龍二をおれもビクビクしながら息を潜めて待ってた。
待つこと数分
暗がりから龍二が現れてとんでも無くゆっくりすーーーっと襖を閉めるんよ。

で、戻ってきた龍二と2人して畑を走ってくんだけど、龍二が立ち止まって振り返り婆ちゃんの家に向かって手を合わせててさ、婆ちゃんごめんなごめんなって必死に謝ってた。龍二、あの光景は生涯忘れらんないよ。

そんなこんなで婆ちゃん家から新たな旅に出るんだけど、この辺りで自分も地元に向かおうと思い始めるんよね。それを龍二に伝えたら俺はどうすりゃいいんだみたいな顔するから一緒に来いよと誘ってさ
高速バスの停留所で野宿しようと寝転んだら床が冷たくて寝られないんよね。ダンボールをどこかから持ってきて敷いて寝転んだらこれがまあ暖かい、全然違うはしゃいで眠る事が出来ました。

そうして明け方になった頃誰かに肩を叩かれて
起きたら女の子がニコって。その横には見るからにガラの悪そうな兄ちゃんズが。
見知らぬ3人のヤンキー高校生は心配して声をかけてくれたみたいで、色々話していると匿ってやるよという話になった。

自分はもう実家に向かうことを決めちゃってたけど、龍二は残ってその人達としばらく過ごすと。その高速バスのお金を渡してくれた。

龍二とグータッチして別れた後、高速バスは明石海峡大橋を渡ってぐんぐん神戸に向かっていくんだけど、橋を走る車内で瀬戸内海を眺めながら龍二との旅を思い返し、ここで終わってしまったんだと寂しかったのを覚えている。


書いてくと長いね。笑
続きはまた👋

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