困難を乗り越える背景

スポーツの世界ではジュニア時代からトップで活躍し、そのまま国のトップへ駆け上がる選手もいれば、年代が上がるにつれ活躍できない選手、逆に年代が上がるにつれ次第に活躍する選手、他競技からの参入で活躍する選手など色んな例があります。

ランニングの世界でもこのようなことは多くみられ、最終的に優れたランナーになるかどうかには色んな要素が関わってきます。競技の成績が振るわない理由は個人の能力だけに由来するものでもありません。故障などの肉体的な理由もあれば、人間関係による精神的な理由もあります。心と身体の理由は相互し合っているのでどちらが一方ということは少ないのですが。
理由がなんであれ、問題に直面した時に周りサポートしてくれる人がいるかどうかは大きな影響となります。友人や家族など献身的なサポートをしてくれ、精神的な支えになる人々も大きな力です。しかし伸び悩み、故障などの直面する課題によっては、専門的なサポートをしてくれる存在がいるかどうかが大切になります。


テレビや雑誌、ネット記事でエース級の選手が挫折を乗り越えての復活など特集することを目にします。本人の直面する問題に対する気持ちの持ちよう、捉え方は大事で、難しい課題を乗り越えて復活することは簡単ではなく、素晴らしいことだと思います。しかしすでに活躍している選手には周りに多くのサポーターがいることも困難を乗り越える大きな理由の一つです。

困難な状況を理由に挫折してしまう選手がいて、一方では乗り越える選手がいる。前者は気持ちが弱いから、後者は気持ちの強さで復活したと考えがちになってしまいます。

しかし大きな問題に直面した時、チーム内で中堅または下位の能力の選手がエース級の選手と同じようにサポートを受けているケースは少ないと思います。ここで言うサポートとは優れた選手がスポンサーについてもらう、ある専門機関を利用できるなどの物資的のサポートではなく、コーチやスタッフから受ける指導の姿勢についてです。

例えば怪我をした時に状態を日々確認してもらえるか、それとも気にも止められないかは選手本人に良くも悪くも影響を与えます。

毎度確認されるが面倒くさく感じる人もいれば、支えられてると感じる人もいると思います。気に止められないことが反骨精神を刺激することもあれば、意気消沈させることもあります。
また気持ちが落ちた時に悪い誘い(個人の目標から遠ざけるような行為への誘い)をする人が周りにいるかどうかも影響は大きいでしょう。

個人の状況、個人のニーズに合ったサポートを受けることができたかどうかは困難を乗り越える上で重要になり、ここには運の影響もあると思います。

挫折を乗り越える本人の強さは大きな要因です。しかしサポートを受けれるかどうかも関与し、またそのサポートが適切かどうかも大切です。

上手くいくかどうかには個人の能力の他にも思った以上に色んな要素が関与している事実を理解する必要があると思います。

日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。