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midjourneyが三面図を描けるようになった

--test --creativeを利用したデザインラフ案

*midjourneyの新要素(--test --creative)に関して述べています。内容はあくまで仮説に過ぎませんのでご理解の程お願いいたします。

--test --creativeは全く別物のAIと受け取ってもいい

midjourneyの新機能(--test --creative)は、おまけ機能なんかじゃなかった。

今までと大きく異なる点は「セルルックからフォトリアルまでより幅広い表現ができるようになった」ことと「リファレンスシート(キャラクターの設定画)を作れるようになった」かもしれないことだ。

今回は後者のリファレンスシートへの理解について追求した

<以前のmidjourney>

わかりずらいと思うので今までのリファレンスシートの限界を見てほしい(以下はpromptにreference sheetを記述し生成したもの)

  • 左右で配色が似ている

  • なんとなく形が似ている

これが以前のセルルックとリファレンスシートの表現の限界だ。
つまり何が言いたいかと言うと、

”セルルックぽい”けどよく見ると何を描いているかわからん。

”リファレンスシートぽい”けど左右で似ているだけで、全く違う絵だ。

ということだ。

つまり今までは不完全だった。
キャラクターのラフ案というのは、正面・横・後ろと正しい情報が必要だ。

しかし、midjourneyはプロンプトに従ってそれぞれの別のイラストを、リファレンスシートぽく生成していたので、全く正しくない。

見ての通り別物の衣装なのだ

あくまで”それっぽく”を生成していたから、リファレンスシートの仕組みは理解できないものだと思っていた。

midjourneyの限界はこの辺だと感じていた。

--test --creativeでは「正面・横・斜め」の3パターンのラフ案が正しく描ける


そして今回の話に戻る。

--test --creativeを利用したデザインラフ案

まずはセルルックの表現だが、見ての通りキャラクターの質感・塗り方・パーツの配置がアニメなどに用いる「セル画」そのものに近い。

特に影の付け方などを見ると、体の構造を完全に理解しているようにも見える

次にリファレンスシートを理解をしていると裏付けられるのが、衣装だ。

リファレンスシートは、いわばキャラクターの設定資料だ。正面・横・斜めどの角度でみても同一であって、正しく表記されなければならない

  • 靴下

  • スカート

  • トップス

上記の「デザイン」と「配置」に注目してほしい。

左右でデザインの異なる靴下に対して、ちゃんと正しく履けている
つまり、左右を正しく認識して理解しているということだ

前後でデザインの異なるスカート正しく履けている
つまり、前と後ろを理解しているということ

トップスも同様だ

この点を踏まえると、リファレンスシートというものを理解し表現できるようになったのではないだろうか。

衣装などのデータは崩れやすい性質で、左右対称ですら目指すのが難しかった。

ましてや同一の衣装を、角度を変えた何パターンも盛り込んで1枚のイラストに出力するのは無理ある話だと思っていた。

今までにはできなかったキャラクターのリファレンスシートがより正しく生成できるようになれば、デザイン案をmidjourneyに任せる時代がもうすぐ来るのかもしれない。






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