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アンチフェミニスト腐女子から見たらフェミニスト腐女子

 私は腐女子です。突然なんだ、という感じですがTwitterで腐女子=フェミニストという風潮が出来上がりつつあり困惑しているのです。
 説明するまでも無いとは思いますが、腐女子とは男性同士の恋愛、ボーイズラブ(以下BL)を楽しむ女性のことです。BLというジャンルは性描写がない作品の方が稀で、マンガや小説の表紙も表情がなんだか艶っぽく胸元がはだけていたり、すっぽんぽんな作品も多数です。
 そんな腐女子の中にもフェミニストがいます。女性の性的消費を嫌悪する、あのフェミニストです。タイツの件で憤りを覚えた腐女子も多かったそうです。
 はて、と私は首を傾げました。いやいや、お互い様でないかと。腐女子も男性を性的消費しているじゃないか、と。ここで二次元だから、フィクションだからノーカンという理屈は通りません。ラブライブや宇崎ちゃんという二次元の女の子たちが燃やされてきたのですから。
 男性は女性を、女性は男性を性的に見て何が悪いのか、私にはそのどちらかのみを悪とする理由が皆目見当もつきません。異性に性的魅力を覚えて何が悪いのでしょう?
 本記事はアンチフェミ腐女子であるぐちがフェミ腐女子へ抱える困惑を吐きだし、喚いてスッキリしようという趣旨のもと作成した物となります。腐女子も男性を性的な目線で見るのだから、女性を使用した表現を規制するのはやめにしませんか?というところが結論です。

腐女子=フェミニストは適当なのか
 タイツ炎上中にとある法則が発見されました。クレームをつけているアカウントの多くがTwitterのbioに「腐女子」「成人済み」と記載されている、という法則です。
 腐女子はわかるけど成人済みとは?という方もいらっしゃるかもしれないので補足しますと、腐女子は自らが描き上げた性的描写のあるイラストや小説をUPする際、フォロワー限定やリスト機能を使用して公開しています。性的描写がある創作物ですから18歳未満のユーザーへ公開するわけにはいきません。そこで腐女子はTwitterのbioで18歳以上、または成人済みとわかるアカウントのみフォロー可能・リスト追加といった形でゾーニングしているのです。このことから成人済み=腐女子という等式が成立します。
 さて、では腐女子=フェミニストという等式は成立するのでしょうか。ぐちとその愉快な仲間たちの大部分はフェミニストにはなっていないのでそれを以て反証としたいのですが、これでは「ソースは俺」「私がエビデンス」となんら変わりません。
 腐女子=フェミニストという等式は2019年に行われた日本心理学会第83回大会にて聖徳大学山岡重行氏が否定しています。詳しくは下記論文をお読みください。


なぜ腐女子がフェミニストになるのか
 ではなぜフェミニストに腐女子が多いのか、私は腐女子になる以前の男性への嫌悪感が関係しているのではないかと考えました。人の思考のことですし、普遍的な答えは無いと思うのですが、分けるならこの2パターンであると考えます。
 パターン1 男好き
 パターン2 男嫌い

 怒られそうですが、ざっくり雑に分けた私の所感ですのでご容赦ください。各パターンについての考察を述べていきたいと思います。
 まずパターン1の男好きから。こちらは簡単です。好きなものと好きなものをかけ合わせたら楽しい、というカツカレー理論。実にシンプルな動機です。パターン2との対比の都合上好悪で示してしていますが、ここでいう男好きは男性に対して嫌悪や恐怖を持たずフラットに接することができる、という意味合いでしかありません。
 続いてパターン2、男嫌いです。男性の女性へ向かう性的視線を嫌悪していて、恋愛感情や性的描写は楽しみたいけれど女性が恋愛に絡むとわが身に置き換えてしまう、だから女性が恋愛の対象にならないBLを好む。
 フェミ腐女子はパターン2の方でしょう。女性を性的に見ることを忌むあたり思考が似通っています。腐女子は妄想が得意です。
 潔癖なまでに女性のイラストや女性性を強調した広告を嫌悪・憎悪するのはその類稀なる妄想力によりそれらを通して自分が性的な視線を受けている、という意識を持ってしまっているのではないかと私は考えます。つまりは被害妄想です。
 そうして自分と同じような意見を見ているうちにフェミニスト化してしまい、萌え絵を消そうと躍起になっていく。
 例えば男性が「俺のこともBLのネタとしていやらしい目で見てるんだろう?」と言ってきたとしたら何言ってんだこいつ、と真顔になります。フェミ腐女子がやっていることはそれです。表現規制に反対している人の多くはきっと「何言ってんだこいつ」と思いながら反論していることでしょう。
 あのキャラクターの胸が大きくて卑猥、スカートが短くてエロい、だから女性である自分が性的に見られている、というような女性は私の中では上記の男性同様、トンデモナルシストです。

 トンデモナルシストつながりで、このnoteをお読みいただいている方の中に「クラスでは大人しい美人で通っている」という腐女子が題材のマンガをご存じの方はいらっしゃるでしょうか。知らない方も検索をかけてもらえればすぐに出てくるかと思います。内容は美人な腐女子の高校生が同級生でBL妄想していたところ、当事者の男の子に聞かれてしまったため開き直ってBL話を聞かせる、というお話です。
 
一部の腐女子は自身を美人として語ろうとする習性があります。先日鼻血ぶーでTwitterを賑わせていた通り、フェミニストもまた自身を美人として語ろうとする習性があります。おそらく偶然ではないのでしょう。やはりナルシストなのです。
「私は美人だけどBL好きな変人」
「私は美人だけど男になびかない強い女」
 こういった一味違う私を演出するための小道具なのかなと。多分自サバ女やサブカルクソ女の亜種だと思われます。

フェミ腐女子へ、アンチフェミ腐女子より
 腐女子だから、オタクだからといって全員が全員、萌え絵が好きなわけではないでしょう。当たり前の話です。腐女子の中には男性向け作品を苦手とする人もいるし、男性オタクにもBLに忌避感を持っている方もいるでしょう。私の萌えは誰かの萎え、誰かの萌えは私の萎えです。オタク業界お決まりの合言葉ですね。
 自分が見たくないものは消したいというフェミ腐女子の意見はやはり感情的で幼稚なわがままなのです。想像してください。もしも献血と推し作品がコラボした際、別ジャンルのオタクからクレームが入って中止になったら嫌ですよね。

 怒りという感情は物凄くパワーを使います。怒った後はなんだかぐったりしてしまう、という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
 私事ですがヒステリックな女性が嫌いです。女性の金切り声が嫌いです。男性の怒声も嫌いです。ああはなりたくないと思っています。ですから私は自分が怒っていると感じたら深呼吸をして怒りの原因を探り、紐解いていきます。そうすることで状況を整理して、頭を冷やし感情的になることを防いでいます。
 つまりなにが言いたいかというと、萌え絵にカッとなってしまったら、一旦SNSから離れてみませんか、ということです。お気に入りの本を読んだり、ティータイムにしたりお散歩をしたり……気持ちを落ち着けて萌え絵のなにが嫌だったのか考えてみませんか?
 萌え絵そのものが嫌いというのであればTwitter上でイラストを非表示にする、というのも手です。そうしたら嫌なものは目に入りません。地雷は見ない、ブラウザバック、ブロック、ミュート……自衛手段はいくらでもあります。フェミニストは自衛嫌いだから言っても無駄な気がしますが。

最後に
 このまま表現規制派のフェミニストが男性向けの表現を規制していけば、間違いなく女性向けの表現を規制するターンになります。海外ではBL作家が逮捕された、なんてニュースがありましたよね。韓国では脱BLの動きもあるとかないとか。日本ではそこまで深刻な事態にはならないと思っていますが、性への嫌悪・憎悪が今より強まったら可能性は0ではないのかな、とも思います。
 ぶっちゃけてしまいますと、フェミ腐女子を見るたびに一旦女性向けも派手に規制されないかなあ、なんて考えることもあります。しかしそれはフェミニストと同レベルに落ちて、あちらに批判の種を与えることにしかならないのです。フェミニストは物事を反転させて考えることが苦手なようですから、女性向けを規制したら最後「私たちも規制されたんだからお前たちも規制されろ」と自分たちの行いを棚に上げて居丈高に叫ぶこと間違いないでしょう。

 私は腐女子です。男性向けの作品も嗜むこともあります。性的描写は正直、男性向けも女性向けも大差ないのです。だってヤッていることはヤッているのですから。


 オタクも腐女子も創作物を好む者同士、相互理解はできずともお互いの存在を許容できるようになったら素敵だと思います。男性向けも女性向けも自由に楽しめる社会を作り、未来へ繋げていきましょう。

#フェミニズム #アンチフェミニズム #腐女子 #表現の自由


蛇足
 腐女子やフェミニストになる理由として挙げられる「非モテ」についてはスルーします。なぜなら私自身、交際人数一人の非モテだからです。

全ての非モテに幸あれ。

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