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2040年の未来に向けて考えること(1)

テクノロジーは未来を見通す…

 元マイクロソフト社長の成毛氏は、その著「2040年の未来予測」の中で、テクノロジーについて「いち早くその可能性に思いを巡らせられる人にはチャンスがある。」と言っている。
 そして、テクノロジーはすでにある技術の組み合せで現れるとも言っている。つまり、現在の技術を見ることで未来を見通せるということらしい。
 筆者自らは、近年の技術の進歩がそのスピードを加速度的に早めていると感じ、未来を見通すために、現在の技術を組み合わせたテクノロジーを見定め、そこに思いを馳せることが非常に重要かつ先行者利益をつかむチャンスを得る唯一の方法だと考えている。

通信技術との組み合わせで…

 通信の技術は、ほぼ10年ごとに次世代へと進んでいる。5Gは、2020年に実用化され、6Gは2030年ごろを目処に実用化が見込まれている。
 6Gは、5Gの10倍から100倍の通信速度になり、屋内位置の把握に関しても数センチ単位での精度が出せ、1平方キロメートルあたりの同時接続機器数も1000万台、なおかつ低遅延の通信が可能になる。
 こうなってくると、あらゆる機器がインターネットに接続され、リアルタイムに情報をやり取りしながら、協調して動作することが可能になる。
 2040年ごろには、このようなベースとなる通信技術に、ドローンや自動車、電車、スマートフォンなどあらゆる機器が接続され、自動配送、自動運転、自動翻訳、自動〇〇などが当たり前のような世界になるのだろう。

バーチャルな日常も…

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