大人になって気付いた、身内の「こうあるべきだ」の押し付けに対する考え。

私は母子家庭で育ち、母一人・子一人で暮らしていました。
幼少期には、毎週末になると自宅からドアツードアで30分程度の場所に住む祖父母の家に夕飯を食べに行っていました。

記憶の中だと前日、もしくは当日の昼間くらいに母親が祖父母宅へ連絡を入れて、「明日(もしくは今日)行くから。」と伝えていました。

それに対して電話口の祖母は殆どの場合、
「あぁ、来るのね。いいよ。」と言っていたそうで。

「来てもいいよ、なんて私たちが行くのが嬉しくないみたい!なんでそういう言い方するんだろう。」と祖母の物言いに対して、母親が言っていたことが小言をこぼすシーンがしょっちゅうありました。

幼い頃の私は母親の言っていることがすべて。
「おばあちゃんはなんでそんな風に言うんだろう?家族なのに・・・ひどい」
なんて思っていた記憶があります。

さて、時はすぎて、現在私は今結婚3年目。2歳の子供を育てています。
仕事がある日の旦那の帰宅は21時~23時頃なので、夕飯は子供と二人で食べます。
復職してからは、勤務終了後、急いで子供を迎えに行ってから、夕飯を作る・・・というサイクルだったので、買い物に行っている時間なんてなくて。
食材とその日の献立を送ってくれる宅配サービスを利用し、夕飯を作っていました。

第2子の妊娠が発覚してからは、母は毎日仕事の後に我が家まで足を運んでくれて、夕飯を共にし、息子のお風呂が終わって歯磨きをするところまでいてくれました。
正直、こちらから来てほしいと頼んだ訳ではないのだけれど、「手伝ってあげなくちゃ!」のおせっかい精神で自発的に来てくれていました。
母親が来ることで食費はかさむし、正直お腹が大きくなるまでは「こんなに毎日来なくてもいいのに・・」と思いつつも、親切心で来ている母親。
「無理しないでね」と声をかけていました。

結局、第2子は死産になってしまい、
「思いがけず出産はするが、育てる新生児はいない状態。しかし、産休はしっかり2ヶ月与えられる。」という状況になった私。
妊娠7ヶ月の出産となったため、満期で産むよりは当然身体は楽でした。

妊娠期間が終わってからも足繫く、我が家へ来てくれる母。
出産から4か月が経過しても毎日のように我が家へ来て夕飯を食べ~子供の歯磨きをするところまではいてくれていました。

母も仕事があるので「今日は行かないから」とか、その日になって突然「今から行くから〇時頃に着く」だとか、風来坊のような母。
私も明日は来るのだろうか、その場合の献立は4人分で用意しなくちゃいけないから~・・とか仕事の合間に色々と考えることが多くなり、正直負担が増えてきました。
母親はうちで食べるご飯にかかった食材費は一切支払いをしないので、手伝いが必要でもない今、何故毎日のようにくるのか、今一度考えてみるとわからなくなったのです。
恐らく母からすれば、「手伝いにきてあげるんだから、食費くらい当然!」の発想なのでしょうが、勝手に冷蔵庫をあけて「このお酒飲んでいい?」とか、「この甘味食べてもいい?」とか・・・本当に自由なんです。

とある休日。
イベント関係の仕事をしている旦那は土日に勤務することも度々あります。
母親が9時から家にやってきて、朝食を食べたと思ったら、ずーっと携帯をいじってソファでくつろいでいるのです。
昼食を食べたら疲れたのか、一目散に寝室へ行き、私の布団でゴロゴロする始末。

私は初めて思いました。
「久しぶりに実家に帰省した大学生かよ。」

もはや手伝いに来てるでもなんでもない。
タダ飯して、涼みにきて節約してる。

その時、初めて気づいた。
祖母にとっては毎週毎週、娘と孫が来ることは「有難いこと」ではなくて「経済的負担」で、少なくとも祖母にとっては幸せではなかったこと。

祖母と母親の適切な距離感が得られていなかったんだと思う。

親しき中にも礼儀あり。
家族だからこそ、相手の気持ちに配慮しながら関わる必要があるな~と思ったエピソードでした。

サポートぜひぜひお願いします! 子供のミルクとおむつ費用に充当させていただきます(╭☞•́⍛•̀)╭☞