ミドルマネジメント変革とは
変化の激しい時代に企業変革を推し進めるため、よくミドルマネジメント変革という言葉が使われる。
この言葉、実はあまり好きではない。
もちろん、言いたいことも理屈も、よく分かる。
ただ、ミドルマネジメント変革が企業変革をリードするみたいな言葉は、実に日本的に思う。
多くのグローバル企業は、おそらくトップダウンで変革をしているし、イノベーションの代表格みたいなテスラもスペースXも、どこからどう見てもトップダウンだ。
では、なぜミドルマネジメントと言われているのかと考えると、おそらく日本を代表する大企業(ソニーとか、ホンダとか)が、その昔、上には内緒でいろいろと現場で新しい技術や製品のプロトタイプを作っていた、みたいな話に端を発するのではないかと。
日本が元気だった時代を牽引した企業は、中間管理職が元気で、それが会社変革を推進していた、と言うストーリーである。
もちろん、これは一理ある。
それでも、現在の企業を取り巻く環境を踏まえると、ガバナンスだ、コンプライアンスだでガチガチに固めた中で、現場が自由に何かを作るのは、とても難しいと思われる。
そして、ここが重要だが、通常業務とは別に何か新しいことに取り組むほど、その仕事が好きかどうか、興味があるかどうかだ。逆に言えば、これさえあれば良いと思う。
ただ、本当にやりたいことがあるならば、いまはいくらでもやり方があるので、結局優秀な人材は外に出ていくように思う。
そう思うと、ミドルマネジメント変革って、結構会社都合な言葉のように思える。
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