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絵画を通して考えを深める

こんにちは! 

今日は、本好きなお友達から紹介して頂いた
中野京子さんの「怖い絵」を題材に、絵画
鑑賞の楽しさをまとめていきます!

この本は、著者が怖いと感じる絵画作品に 
関して、その絵が書かれた背景や絵の表現
そのものからその理由を読み解いていく作品になります!☺

今回はこの本の中から特に私が面白い(怖い)と感じたものを取り上げたいと思います✨

「絞首台の上のかささぎ」ブリューゲル 

皆さんは、この絵を見た時に率直に
どのような感想を抱きましたか?

私は、この絵を見た時に、絞首台が絵の中心に据えられて、その横で揉めてる3人組(?)というのが、当時の絞首刑にされる様子を表しているのかな?と思ったり。

あとは、遠くの方に広がる、お城や街の様子
から、絞首台を変に意識しなければ、純粋に眺めが良いんだろうなと考えました。

逆に言えば、絞首台がある事で、手前の残酷な現実と、お城や街のある遠方の日常との対比がくっきりと現れているようなそんな事を感じながらこの絵を見ていました。

しかし、まだこの絵のタイトルの「かささぎ」の部分が解釈出来てないんですよね🤔

その部分に関しての著者の解説が、個人的に凄く良かったので引用させて頂きます。

カラス科に属し、肩、胸、腹が白く、他は
艶のある黒色をして目立つ。

「カチカチ(勝ち、勝ち)」と鳴き声が聞こえるので、日本や韓国、中国では縁起の良い鳥とされ、幸福のシンボルとされている。

しかし、一方でヨーロッパでは、黒と白という色の組み合わせ自体、「死における生」、「生における死」という両義性にとられ、
そこから「偽善」と解釈されたり、魔女や
悪魔鳥と見なされた。

怖い絵より

このように、かささぎという鳥が、アジアと
ヨーロッパでここまで象徴されている意味が違うという事に凄く驚いたのと同時に、地域によって感じ方が全然違う事を非常に面白いと感じました!

そして、そのような悪魔としてのシンボルという観点からかささぎを捉えると、じわじわとなんとも言えない怖さが沸いてきました。

この本は、作品ごとにその絵を見るための背景知識を解説してくれるので、まずはじっくりと絵を観て自分がどう感じるかを確かめた後に解説を読むと、凄く面白いと思います✨

歴史を淡々と追っていくより、このように1枚の絵を題材に、自分の中に新しい考え方や当時の常識だったりを取り入れていけたのが、非常に楽しかったので、もっと絵画鑑賞を
これからも楽しみたいと思いました☺

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