ラング・詩作
ぼやぼやとした湿った空気を吸い込んで気持ち悪くなる肺
工業有機プレートと支えるコンクリの柱の上
ここは僕の中にある
帰り道の夕景と混在している
油膜のようなフィルター心象風景
現象に発火するニューロンは僕じゃない
傷つける言葉にビクつく体は僕じゃない
思い切り吸い込んで影を落とすはレントゲン
生命反応の果てにある君の横顔と
サブリミナルに明滅するあの日の胸の鼓動
ラブソングではない仕方でありたい
雨の日の教室の蛍光灯を忘れないように
ギターを弾け
ギターを弾け
ギターを弾け
ピックを力一杯握りしめて
ありったけを弦に叩きつける
放物線を描く我がディストーションが
先鋭化された結果論を破壊する
しぼめた肺の反動で
たたんだ脚の反動で
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