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思想(哲学と宗教)

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価値観の学問そのものといって良い哲学、価値観そのものといってよい宗教を勉強する事で「価値観とは何か?」に迫りたいと思っています。
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2022年8月の記事一覧

『形而上学』アリストテレス著 書評

<概要>世界の原理とそのありようをどのような形で理解すればよいか、アリストテレスがプラトン含めた過去の説とその課題も紹介した上で自説を展開。 【上巻】世界の構成要素(質料&形相)とその動的姿(生成と消滅&可能態→現実態)について解説。 【下巻】「神学論(第十二巻)」が主要課題。これに加え「天体の運行」「数」「イデア」などの諸概念に関する、アリストテレスの存在論(目的論に基づく存在論)との関係性などの関しての解説。 <コメント>アリストテレスのもっとも重要な著作と言われて

「ウヨク」「サヨク」という宗教

私は、オーソドックスな「民主主義」が政治信条で、現段階では誰もが納得できる最も普遍的な考え方だと思っています。 この考え方はシンプルで「異なる考え方を共存させる」ということ。 なので、民主主義の反対は「原理主義」。 原理主義とは「異なる考え方を排除する」ということ。 幸いにして、私たちが住んでいる日本は、民主主義が憲法で保障されていて本当に幸せな国だと思います。 なので昔からよく言われる二つの政治信条「ウヨク」「サヨク」も、信じている人がいる限り、共存させるのが民主