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衣服ロス問題

どうも。皆さん。こんにちは!
ガーディアンです!

今日は、今、世界で問題となっている衣服ロス問題について述べていきます。

衣服ロス問題とは

近年、SDGsと呼ばれる『Sustainable Development Goals、すなわち、持続可能な開発目標』が世界で注目されていますが、それとは裏腹に深刻な社会問題が深刻化しているのも事実です。

最近では、フードロス問題(まだ食べられるのにも関わらず捨てられてしまう食べ物)は年々、認知度が高まっていますが、特に、この衣服ロス問題は非常に深刻です。

では、この衣服ロス問題とは何なのかについて述べていきます。

衣服ロスとは、まだ新品であったり、まだ使えるのにも関わらず捨てられてしまう洋服のことを言います。

衣服ロスの数

SDGsが浸透し、人々の環境への意識も少しずつ上がってきている反面、冒頭でも述べた通り、衣服ロス問題が深刻化している現在、日本では1年間で供給される約29億着のうち、実にその半分ぐらいの約15億もの衣類が売れ残り、そのほとんどが新品のまま捨てられてしまっています。

こうした衣服を処分する背景には、売れ残った商品を転売させないためにアパレルのブランド価値を保つためにとされていますが、上記の数字を見ても、その数はヤバいです。

世界全体では、毎秒トラック一台分など衣類が焼却、もしくは埋め立て処分されているらしいです。年間にすると毎年9200トンと膨大な服が焼却、あるいは埋め立て処分されています。枚数に換算すると、毎年、3000億着もの衣服が捨てられています。

また、生産された衣類のうち、全体の85%が毎年、埋め立て処分されていおり、その数は何とオーストラリアにあるシドニー湾を埋めるほどの多さだと考えれば、いかに、どれだけの衣服が捨てられているかというのが分かりますよね。

環境への負荷

衣服を作ったり売ったりするアパレル産業は石油産業に続く世界第2位の二酸化炭素の排出を起こしているともされており、また世界全体の二酸化炭素の排出量のうち8%以上が、アパレル産業からの排出ともされている。この背景には、製造・販売・消費・廃棄に至るまでのプロセスにおいて、かなりのCO₂を排出しており、それが結果的には地球温暖化にも悪影響を及ぼしているともされています。

近年、世界中では水不足の問題が問題視されていますが、実は、Tシャツ一枚作るのに2700リットルの水が必要になるなど、決してアパレル産業も水不足問題に対して無視することが出来ないとも言えます。

原因①ファストファッション

では、なぜ衣服が大量に捨てられてしまうのか?

近年、『安く買える』をもとに一気に広まったファストファッション。

大量生産・大量消費することで自社の利益をあげることが狙いとされているファストファッション。

しかし、売れ残った商品は新品であっても捨てられてしまい、環境問題を悪化させてしまうことにもなります。

また、『安く買える』の背景には、強制労働などの人権的な部分で問題視されています。近年では、ウイグル人の強制労働が海外メディアで連日報道されているように、アパレル産業が決して人権問題にも関与していないとは言い切れない事態にもなっています。

原因②アパレル産業の構図に問題がある

アパレル産業では、企画から販売までの生産期間に比べて実際に販売する期間は非常に短い。

特に、日本では4つの季節があるように春・夏・秋・冬があるように、その季節ごとに生産する必要性があります。

また、こうした時代の流れや科学的技術の発展もありSNSが普及した今、服のトレンドが急速に変化することにより、年々、衣服の入れ替えが急速に増加しており、服の需要を予測することが難しい事態にもなっています。

そうしたことから、とりあえず大量に生産し、売れ残ったら処分する構図が起きてしまっています。勿論、セールなど衣服ロス問題を少しでもなくすために尽力されている企業さんもいますが、在庫品を溜めると倉庫の維持費などで経費がかかってしまうため、コスト削減のためにも処分してしまうのです。

服のトレンドは重要か

私自身は、服やファッションに1mmも興味がないですが、衣服ロス問題について語るうえで欠かせないのが、この疑問。

『そもそも、服のトレンドに乗る意味があるのか』

よく、パリコレや東京ガールズコレクションなど日々、服のトレンドやファッションへの意識が向けられがちですが、

先ほどまで述べてきた衣服ロス問題を考えれば、安易な発想や考えで流行に乗るのを躊躇することを検討する必要性があるように思います。

私たちにできること

こうした衣服ロス問題を考えていくうえで、では私たちに何ができるのか。

①今、着ている服を出来るだけ長く着る

これは私自身も取り組んでいることですが、服を長く着ることによって衣服ロス問題を減らすことにもなるので、そうした意識は必要です。

さらには、安い服を何枚も買うよりも、少し高めの服を1つ買って長く着続けるのも有効かと思います。

②リユースやリサイクル

今、着ている服を大切にして極力、ゴミにしない=リデュース。

リユース(Reuse)・・何度も使う

リサイクル(recycle)・・必要とする人へあげる・譲る

最近では、メルカリなどで着ることがなくなった服を簡単に売ることが出来たりもするので、捨てる前に検討してみると良いと思います。

今日は以上です。

最後まで読んで頂き、有難う御座いました。

#衣服ロス問題

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#SDGs

#環境問題

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