【CLE】ア・リーグ中地区王者が去っていきました【7月振り返り】
お疲れ様です。いつも読んでいただきありがとうございます。Windiansです。
まずはこちらの記事のタイトルをご覧ください。読んでくれたらなお嬉しい。
こちらは先月の振り返り記事ですが、好調だったこともあって随分と調子に乗ったタイトルを付けていますね。そこから1ヶ月が経過し、チームはどうなったのでしょうか。
註:トレードデッドラインの詳細は、今回は省きます。
1. 7月の成績
7月は14勝12敗で貯金2、シーズン成績は53勝54敗の借金1としました。この月は首位のツインズとずっと鍔迫り合いを続け、一瞬首位を奪還したものの、結局1ゲーム差の2位で今月を終えましたこれ先月も書いたような。下旬に最大4ゲーム差まで離されましたが、基本的には2ゲーム差以内につけていました。詳しい成績は以下のとおりです。
チーム打撃成績(()内の順位はメジャー30球団中)
チーム投手成績(()内の順位は同上)
この章はいつもの長めに書いていましたが、今回は短く終わらせます。なぜなら良くも悪くも先月と変わっていないからです。
打撃については先月に続いて好調でした。わずかに得点貢献度が落ちたものの、メジャー平均以上を維持できています。盗塁がまた増えてきましたが、得点の増加には結びついていない(前月比±0)ので割愛します。
投球についても特に変わらず、今月も防御率とFIPの乖離が激しかったです。相対的に見ると順位が落ちてはいますが、先月のチームと比較した際にそこまでスタッツが変わっていないので、現状維持ができていたと言ってよいでしょう。
2. ピックアッププレイヤー
2-1 Steven Kwan
昨年ア・リーグの新人王投票で3位を獲得した男、Steven Kwanが遂に復調してきました。
メジャー屈指のコンタクト能力で三振せず、バットコントロールでヒットを量産するのがKwanの特徴です。しかし今年は当人比で三振が多く、月別では昨年ほとんど超えなかった10%のラインをずっと超えて推移していました。まあ、本来そのレベルで文句を言ってはいけないんですけどね…
しかし、今月は自己最高の5.9%と劇的に改善します。個数で言うと、6月から9個減りました。直接の関係はありませんがヒットは8本増えているので、少なくともいい方向に向かっていると言っていいでしょう。
6月からJosé RamírezとJosh Naylorにおんぶにだっこなせいで他の選手が目立ちづらくなっていますが、今月はwRC+がNaylorに次ぐ2位、fWARは1.1でチームトップでした。「よく打ってるな」とは思っていましたが、実はチームを牽引するほどの活躍を見せていました気が付かなくてごめんなさい。昨年のチームと比較して物足りなく感じる点の一つだったので、彼の復調はチームにとって非常に大きいです。
2-2 Aaron Civale😭😭😭😭😭
先月初めに左腹斜筋の損傷から復帰して以降ずっと安定した成績を残していたAaron Civaleですが、今月は一際素晴らしい成績でした。平均投球回は6を越え、6先発で4QS(2HQS)。QSを達成できなかった試合も、苦しみながら5回と5.2回途中を共に2失点にまとめており、若すぎる先発陣の最年長としてチームを引っ張ってくれました。
気になる点は、最後の3先発で4シームの平均球速がいきなり落ちて90mphを切った点ですね。
四球を減らすために出力を落としたのかと言われるとそうでもなく(逆に増加)、理由はわかりませんでした。特にどこかを怪我した様子がない点はポジティブな要素でしょうか。元々4シームが速い選手ではないので、コントロールミスが命取りになります。コントロールでカバーしきれなくなる前に球速を戻してほしいですね。
と思ったらレイズにトレードされてしまいました😣
別れは寂しいけれど、レイズでも頑張ってね😭👋
3. なぜ「去っていった」のか
ここまで読んでくださった皆さんには、ポジティブな内容が多かったのになぜタイトルが「ア・リーグ中地区王者が去っていきました」なのか疑問に思った方も多いのではないでしょうか。理由は4つあります。
3-1 落としてはいけない試合を落とした
今シーズンのガーディアンズがなかなか浮上できない理由である、「勝てる/勝たなければいけない試合を落とす」という悪癖が今月も出てしまいました。
ロイヤルズは勝率.300付近、ホワイトソックスは.400前後から抜け出せず、苦しんでいるのは明らかでした。全勝できるとは思っていませんでしたが4敗、しかも無抵抗に負けた試合も複数あったのは非常に痛かったです。残り3試合は比較的余裕があったにも関わらず、全て終盤で逆転を許す結果となりました。去年よりリリーフ陣のパフォーマンスが落ちている中、出てはいけない場面で悪夢のような展開になってしまったことは悔やんでも悔やみきれません。
3-2 この先の日程が厳しい
ただでさえ7月も厳しい日程でしたが、残り2ヶ月も大変です。
書くのが遅くて既に終わった2試合を含め、7月末時点で勝率.550以上のチームとの試合が21/54も組まれています。しかも.500未満の相手は同地区だけです。なにこれ。
今対戦相手が厳しいということは、それまでは与しやすい相手と戦ってきたということです。にも関わらずここまで追い込まれているのは、これまでの4ヶ月に固まっていた.500未満の相手から取りこぼし続けたツケが回ってきたからでしょう。とはいえ、低レベルながら地区優勝を争っているチームには非常にタフな戦いが残ってしまいました。
3-3 ツインズの日程が緩すぎる
対してツインズの日程はこちらになります。
7月が終わって残りが54試合なのは同じですが、ガーディアンズよりソートを緩め、勝率.500以上の相手にしても24試合しかありません。なにこれ。
7月を5連敗と最悪な形でフィニッシュしたツインズですが、この日程を見ればまだ余裕があることは自明です。他球団に疎い筆者なので、なぜツインズがこんなに星を落としているのかはわかりません。ただいつ火がついて勝ち始めるかわからないので、ガーディアンズファンとしては戦々恐々としています。
3-4 開幕ローテーション最後の砦が消えた
開幕はおろかその前から主力の先発が様々な理由で離脱していきましたが、最後の砦だったCivaleが7/31にトレードに出され、とうとういなくなってしまいました。その結果…
※Peyton Battenfieldの枠は未定に。Xsavion Curryのショートスターターが有力
これが地区優勝を目指すチームの先発ローテーションに見えますか?見えませんね。そもそもローテーションに4人も今年のデビュー組が入っているチームなんて今まで聞いたことがありません。
トレードで来たNoah Syndergaardですが、現地7/31のアストロズ戦で移籍後初登板を果たしました。打球が脛に当たって降板となり、後続が残したランナーを返してしまいましたが、5.1回を1失点にまとめました。復調してきたアストロズが相手ということで、最低限ローテーションを回せる力は示せたと思います。ドジャースでは長髪をなびかせながら100mphを投げる「雷神」の姿の再現を期待されていましたが、ガーディアンズではそんなことは一切ありません。今の姿のまま、イニングを食いつつ勝てる投球をしてくれればそれで十分です。
ただ、残り4人は全員ルーキーなのが心許ないです。彼らは初めてのメジャーリーガーを相手に試行錯誤を続けています。試合は壊さないのはさすがトッププロスペクトといったところですが、なかなか安定して長いイニングを投げることができていません。リリーフにも不安が残る中でいきなり「相手は厳しいけど毎回長いイニングを投げて抑えろ」とは言えません。ここは首脳陣のやりくりの見せどころでしょう。
4. おわりに
最後はいつも来月の展望を書いて終わっていましたが、今月からはもう書きません。3章であれだけ厳しい要素を並べた今、「ここは落としてもいいけどここは取る」なんて皮算用はできません。
その中でピックアップするならば、月末に用意されたツインズとの直接対決3連戦です。どう考えても1つも落とせません。ここで1敗でもしたら、9月はじめに残った最後の直接対決を前に、白旗を上げることになるでしょう。アウェイであってもスイープが必須になります。
レベルの差は天と地ほどありますが、この先の展開は去年のブレーブスがガーディアンズの目指すべきロールモデルになります。ブレーブスは勝率.600以上のペースで勝っていたメッツを凄まじいブーストで追い続け、最後の直接対決をスイープしたことで地区優勝を決定づけました。トレードデッドラインに色々起こりすぎて、チームというか組織全体がガタガタになっている気はしますが、選手たちを信じ、地区優勝できると信じてこのnoteを締めます。
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