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解像度を上げる #読書記録

表紙のインパクトで買った。
「解像度」という言葉はここ数年でよく聞くようになった。
社会人になってPCをよく触るようになったというのもあるし、ゲームに手を出してからは「画面解像度」なんて言葉も馴染みがある。

しかし、今回読んだ本で指す「解像度」とはもちろん物理的な意味では無く、思考や概念・アイデアを対象としている。
メッチャ簡単な例で言えば、

「今年は痩せる」

これは解像度が「低い」と判断される。
どれだけ痩せるのか?どのようにして痩せるのか?何月までに痩せたいのか?その言葉の裏にはどういう事情があるのか?(健康のため?モテるため?)などなど、曖昧になっている点が多い。

「今年は彼女と8月に海に行くから、7月いっぱいまでで5kg痩せる」
「今からジムに通い始めて、週3回1時間ずつトレーニングをする」
「メニューは●●を××回□□セット、それと…」

このように、数値を伴って具体的な内容を盛り込むことでダイエット計画の「解像度」が上がっていく。
どれだけの情報があれば解像度が高いor低いと見なすかは時と場合によるので、それぞれで満たすべき指標が定まっていると良い。

この本を読んで「しまったなぁ」と思ったのが、内容が主に起業家向けである点。
「新規事業アイデア」という大きなお題目があって、それに関して解像度を上げていくための考え方というものであった。
現状の課題の解像度を高めることで「本当に解決すべき問題」を明らかにし、さらにそこから導かれる解決策の解像度も高めていくことで事業を成功に導くという流れ。
どちらかというと、他者とのコミュニケーションであったり、プレゼンや何かしらの情報発信においてわかりやすく伝える・聞くためのスキルが学べることを期待して買った物だから、少々期待した内容とズレがあった。

解像度を「深さ」「広さ」「構造」「時間」の4つの観点で高めていくという考え方そのものは「なるほど」と思える点も多かったが、もしこの本に興味がある方は上記の点ご留意いただきたい。
表紙の書きっぷりから勘違いした…

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