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【WBC】「日本が勝つ」と知っていた準決勝

2023年3月21日。
WBC準決勝戦、日本対メキシコ。

祝日という最高のタイミングでありながら、朝から歯医者の予約が入っておりリアルタイム視聴ができなかった。(しかもただの検診の予定が、最悪な場所に虫歯ができていたことが判明し絶望のどん底)

自宅に帰って午後の時間を使って追っかけ視聴をするしか無い。
そう決意し、該当の配信をウォッチリストに事前に追加しておき、視聴開始までの過程で余計なネタバレを見ずに済むよう準備を整えた。
PS5ではPrime Videoが使えるので、

PS5の電源ON -> PrimeVideo起動 -> ウォッチリストから再生

最適化されていて気持ちが良い

このように最短ルートでチャンネル再生ができる。余計な検索ルートなどを通らない分、ネタバレに遭遇する可能性も低くなるはずだと。

また、歯医者への行き帰りの電車内では音楽再生以外にスマホを開かないと心に決めた。

ネタバレになり得るものたち

LINE

まずLINE。各方面に事情を説明した上で、勝敗に関わる連絡は一旦止めてほしいと根回し。
ちなみにLINEは連絡だけでなく、ニュースページにも気をつけなければならない。
さらに落とし穴になり得るのが、トーク一覧画面上部に出るちょいニューススペースである。

このわずかなスペースも油断ならない

SNS

また、TwitterやInstagramのような各種SNSはもちろん開かない。
タイムラインだけで無く、オススメ投稿やハッシュタグのトレンドなど。
ネタバレ速報のオンパレードである。

ブラウザアプリ

そして、Chromeのようなブラウザアプリも以下のようなページがあるので危険だ。

普段愛用している記事レコメンド集。今日に限ってはお前も敵だ。

今回の一件で、日常のありとあらゆるところにネタバレになり得る情報源が存在することを実感した。
日常生活に無くてはならないスマホが、ものすごく恐ろしい存在に見えてきた。

結末

どうにかこうにかネタバレ情報を回避しながら帰宅し、満を持してPS5の電源をつけ、Prime Videoを起動。するとトップページに出てきたのは。

Amazonさんは気が利くなぁ(血涙)

あとはウォッチリストを開いて再生するだけだったのに、最後の最後で。
おめでとう、侍ジャパン。

観戦記

…とまぁ、意識の外からぶん殴られたような心持ちであったが、配信プラットフォームがそう言うのなら仕方が無い。ということで追っかけ再生開始。
俺は知っている。日本が勝つ。メキシコを倒す。

先発の佐々木は序盤は順調な滑り出しをしつつも、アンラッキーなヒット2本の後にスリーランという、これまた不運としか言い様がない失点をした。
それ以外のあたりはほぼ打ち取っていたし、失点以外の内容は文句のつけようも無い。
むしろ、国際試合で強豪国相手によく投げたと思う。良い経験になったのでは無いだろうか。
山本由伸と湯浅もそれぞれ1失点。メキシコ相手にその結果は頑張ったなと思う。どちらも悔しそうな顔をしてはいたが。
9回表の大勢は素晴らしかった。本来はそこまでに逆転して、締めくくりとして投げてほしかったが、無失点でぴしゃりと抑えたのはさすがだった。

打線がこれまでと違ってうまくつながらない部分が多かったのがちょっとしんどかった。切り込み隊長のヌートバーもヒット出なかったし。(四球をちゃんと選べていたのは見事である)
しかし吉田さんのスリーランは気持ちが良かった。まずは1点ずつ返そうとしてうまくいかず、終盤にさしかかってのあの一発。打線に一気に火がついたのは間違いない。
岡本は一発すごく惜しいレフトフライがあったのだが、あれはアロザレーナに拍手するしか無い。
山川も代打出場ながら犠牲フライで打点1を上げるなど仕事をした。本人はもちろん柵越えを狙っていただろうが。

9回表の時点で1点ビハインド。俺は知っている。日本が勝つ。メキシコを倒す。
しかしここまで来ると、「どうやって勝つんだろう」という気がかりが止まらなくなった。
日本が勝つ。間違いない。しかし、決勝点は誰が。
8回までで拮抗しつつもビハインドだった展開で、最終回に劇的サヨナラ。
どうやらそのようだが、誰のバットが決めるんだろう。
そういう試合の見方ができたのは、無論トップページのアイツのおかげである。今では感謝せねばなるまい。

先頭打者大谷。右中間を抜けるツーベース。ヘルメットを投げ捨て激走し、二塁到達後に吠えた。周りの状況に流されすぎず、飄々と、負けたら終わりの一発勝負を楽しんですらいるような男が、ここで勝ちにこだわる執念を見せた。鳥肌が立った。
次に吉田。四球を選び、ノーアウト一二塁。そして吉田の代走に周東。
この代走起用が本当に綺麗な伏線であった。

そして5番村上。
本日ここまで当たり無し。準々決勝でヒットを打つなど徐々に徐々に調子を戻しつつあるものの、正直今日も期待はできなかった。
そんな男が。最後の最後で。センターオーバーのフェンス直撃ツーベース。
球場が広いのと、完璧なフルスイング感は無く、フェンス向こうへ届きはしなかったものの。
大谷が叫びながらホームを駆け抜け、そのわずか数メートル後ろを爆走して帰ってきた周東。大谷も相当な脚の速さであるはずが、すぐ背後まで追いつく俊足ぶり。
劇的な幕切れ。やっと最年少三冠王が帰ってきた。
どうせなら柵越えで決めてほしかったが、そんなことはどうでも良い。
不調に喘ぎ続けていた男が、最後の最後にやってくれた。
リアタイ視聴組から4時間ほど遅れて、勝利の興奮に酔いしれることができた。

俺は知っていた。日本が勝った。メキシコを倒した。

最後に

そして本日、ついに決勝戦。相手は野球王国アメリカ。
こんなに強い(強くなった)侍ジャパンの相手としてはこの上ない。
どちらも自国民から「勝って当然」と期待されながら、ここまで勝ち進んできた。
全てが整ったこの状況で最高の試合をしてくれることを期待している。
そして最後は、日本が世界を制して帰ってきてほしい。そう願ってやまない。
わずか1ヶ月ながら、とても贅沢な日本代表を観ることができた。



残念ながら#wbc休暇 はかなわず、苦虫を噛み潰す思いで通勤電車に揺られながら、この記事をポチポチ書いている。
今まさに試合が進んでおり、マイアミの地では激戦が繰り広げられている。
一方的な展開なのか?0-0ゲームで拮抗しているのか?
とても気になるが、まずは目の前の仕事をやっつけて、今夜帰宅後に存分に堪能しようと思う。

リアルタイム視聴できている人、現地観戦できている人にはその興奮を一歩先に譲ることになるが、応援している気持ちは自分も変わらない。

頑張れ侍ジャパン!勝って帰ってこい!!!


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