見出し画像

2022/12/23 AM2:00頃

実家にいる。

この時間の外はものすごく静かで、遠くを流れる川の音すら聞こえてくる。

風が少し強くて、近所の畑のビニールテントがカサカサ言う音がやけに響く。

東京に比べて文句なくはっきり星が見え、冬の寒さと相まってすごく好きなシチュエーションである。

しかし、近所も住宅が増えたせいか街灯整備が進み、周辺を照らす灯りが昔に比べかなり強くなったんだなと感じる。

それは少し寂しくもある。

遠くを見やると、二つ隣の海老名市の駅前繁華街ビルの赤いランプが見える。

そこも自分が小学生の時に大型商業施設・ビナウォークがオープンしたことで相当開発が進んだ。

駅からコンコースでつながっているマルイやらTOHOシネマズやら色んなテナントやらのワクワク感は今でも変わらない。

その雰囲気がすごく好きなので、大学時代は意味もなくスタバに行ってコーヒー飲んでツムツムして駄弁ってた。

しかもマルイのようなショッピング施設の裏側を知りたい、「朝起きてここに働きに来る感覚を知りたい」なんてことを思い立ち、中の和菓子屋で短期バイトもした。

ダメ元で応募して採用され、一般人が入れない施設の裏側を見られたのはすごくいい経験だったと思う。

311の震災直後は駅前が昼間なのに閑散としてて、イオンが閉まっていたのを思い出す。平日週末問わず人で賑わっているはずのエリアに誰もいない。

自分以外の人類が消え去ったような設定のSF映画みたいだった。今ではそれも懐かしい。

そろそろ手が悴んできたので、思い出を振り返るのはここまでにする。

道端の暗い部分に移動してみたら、細かーい光の星も見られるようになった。少し得したような気分だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?