グアムの朝刊(2020.11.9):救済を待つグアムのエアライン労働者
2020年11月9日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約
航空業界の労働者向けのコロナウイルス援助、救済および経済的安全保障法の給与支援プログラムは1か月前の米国議会で延長案が通過できず、9月30日に失効した。フォーブス誌によるとパンデミックの間に約10万人の航空関係者の仕事が奪われた。
10月1日、グアムにハブ拠点を構えるユナイテッド航空は全米で13,000人の労働者を休職とした。グアムベースのフライトアテンダントは200人以上、その1人であるマークさんは20年の経験があるベテランで、最初の人員整理では解雇を免れたが、2度目があれば対象となるだろうと言う。同僚の中には低賃金の一時的な仕事をしている人もいる。彼の勤務時間は約30%短縮され継続しており、機内では安全プロトコルが厳格に守られているため不安はないという。
フライトアテンダントとして27年間働いた後、2019年8月に引退したルーシー・エヴァンジェリスタさんは引退したタイミングが幸運だったと思っている。今も現役で仕事をしていたら、誰が新型コロナウィルス陽性者かわからない状況で、同じ機内に搭乗することに不安を感じていただろうという。パンデミック前に彼女の月収は約4,000ドルから5,000ドル、引退していなければ、フライトの減少で収入は50%から60%減少したと予想される。6か月間全く搭乗していないフライトアテンダントもいるという。
最終的には業界の状況は改善すると思われるが、事態が改善するまで航空会社の労働者は救済を必要としている。救済法案の延長が通過すれば6ヶ月間は守られるとグティエレス氏はいう。
子供達にどんな言葉をかけていますか?
日本国内航空2社の未曾有の巨大赤字が発表され、今後のコロナ禍の影響を算定ことさえ困難な状況が続いています。憧れの職業とされ、フライトアテンダントを目指している学生さんも多かったでしょう。整備士やパイロットなどの専門職の人でさえ、新規採用の門戸は狭いものになるのでしょう。夢に向かって努力してきたたくさんの若い人たちのことを思うと、パンデミックを恨まずにはいられません。大人にとっては経験値で乗り越えられる変化も、経験を積んでいない子供や若年層にはダメージが大きいのではと心配しています。「夢をあきらめないで!」と言いたいところですが、不透明感が拭えない状況で人生の方向性を模索している世代にかける言葉がなかなか見当たりません。
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