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はじまりの光

目覚まし時計が
なる前に目が覚めて
薄焼けが始まる時刻に

私はまだ眠気まなこで
カーテンを開けて
窓を開けて
ベランダに出た

随分と朝は冷え込むようになった
私は慌ててカーディガンを取りに
部屋に戻りカーディガンを羽織った


近くの屋根に時々、見かける小鳥
におはようございます

ヒンヤリとした空気を
思いっきり吸い込んで
大っきな空におはようございます

そしてにっこり顔で
少し離れた家の屋根の上から
ひょこっりと登って来た
太陽におはようございます
と挨拶をした

私は朝の清々しい眩い光を
体いっぱいに浴びた

その光はお気に入りの
白いスカートについた
シミみたいな昨日の出来事も
光のシャワーで綺麗に洗ってくれる

例えどんなに汚されたとしても
毎朝、太陽が必ず昇ってくる

今日も明日も明後日も

お母さんのお腹から出て
初めて見た光の世界が
今、始まるよ

そう、真新しい1日を
もう一度、ここから始めよう


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