2020北海道ツーリング Day4

昨日はテントの設営もなく料理もせず、一日走り通しだったので22時ころに落ちるように就寝し、6時過ぎには周りのざわつきで目が覚める。ライダーの、それも北海道にいるライダーの朝は早い。

昨日ほどの冷え込みではないものの、温度差は激しくテントがかなり結露している。とはいえ、今日も移動距離はそこそこある。乾くまでは待っていられない。朝飯も食べずに7時過ぎには出発する。

実のところ稚内から網走あたりまでは見るべき場所が少ない。サロマ湖は前回行ったし、ケッチンでユウ達が泊まっていたような、列車の車両内に泊まれる施設は、残念ながら今年は軒並み休止。道も、そりゃあ本州の道に比べれば信号もなく、海も見えて走りやすいのだけど、時計回りのルートだとこの後の南下ルートよりはこれまでの北上の時の方がより面白さがあるし、路面の状態も観光ルートである宗谷への道よりは少々悪くなってくる。

そんな事もあって、ほぼノンストップで100km以上走りぬけ、興部まできてようやくセコマで一息。何度食べてもこのフライドチキンはうまいな。
その後、紋別の道の駅を目指す。

これを撮りたかった。
4回目にして初めてのカニの足。

紋別の道の駅にあるウッドハウスは空調も効き、USB充電もでき、Wi-Fiも飛んでいて、各種自販機はもちろんレトロなゲーム筐体も置いてある。リモートワークに最適で、午前中の仕事をちゃっちゃか済ます。

カニの爪をみたあとはカニでしょう。
紋別名物のズワイカニは甘みがあり、甲羅焼きのミソがうまいのはもちろん、ホタテもプリプリだし、ニシンの煮物もごはんが進む。

昼食後、紋別から網走までまた一気に駆け抜ける。かなり距離はあるのだけど、ここの間は湿原や湖沿いで、道の駅はおろかセコマですら殆どない不毛の地域。途中、常呂という所で市街地と国道の二股の分岐があり、これを国道側に抜けたのが間違いで、バイパスのような形でメインストリートを抜けてしまう。その後Twitterで、ここにある漁業組合でホタテ天国のような状態になれるという情報を入手。引き返すことになるとはいえ、そこまでの距離ではなく、明日行こうかどうか迷うところ…。

網走のマクドナルドにて、外せない会議があったため再度仕事に取り掛かる。さすがの市街地、しまむらやブックオフにAOKIなど、地方都市あるあるな町並みが広がっている。

今日の宿は正直悩んでいた。洗濯物が溜まっているのでホテルを検討していたのだが、紋別はホテルが多いものの距離が稼げず、網走はシーズンとはいえ、GoToを踏まえたかなり強気な価格設定のホテルが多い。この年で、この状況でそこまで宿泊費にケチりたくはないが、これはちょっとなあ…

ということで、昨日の大学生二人組にお薦めされた、かつて三大沈没ライダーハウスと謳われし「クリオネ」にやってきたのである。
現在はライダーハウスというよりは、ゲストハウス＋キャンプ場として運営されているようだ。選んだのはこのモバイルテント。

自前のテント設営なしでWi-Fiも電源も使え、寝具こそないが広さも2畳あって1100円。なんと楽天トラベルからも予約ができる。薄めだがマットも置いてあり、寝袋と着替えくらいで済むので、かなり楽だしリーズナブルだ。
荷物を下ろしていると、なんと昨日の午前中に宗谷岬で写真を撮りあったライダーがすぐ隣にいるではないか！数奇なめぐり合わせが続くものである。

ハイシーズン中は日替わりでBBQ的なものも開催。今日は道産豚のすき焼き鍋。こちらではすき焼きといえば豚がメインらしく、昨日ならジンギスカンだったのに、豚かあ…と思っていたら、これが大きな間違い。
かなりのうまさ！柔らかく旨味がある。1000円で肉も野菜も卵も米もお変わり自由。これで長居してたら確実に太りそうだ。
先程のライダーと、さらに隣のモバイルテントに泊まっていた長期滞在ライダーの3人でおかわりをつつきながら、今後の旅先の情報交換や、バイク談義にとどまらず、地元談義なども含めてかなり盛り上がってしまう。

盛り上がりすぎて、宿泊者は200円で入れるという、歩いて5分の温泉の受付時間を過ぎて入り逃してしまい、300円のシャワーで我慢するということに。しかし楽しい時間には引き換えが出来ない。
コインランドリーはかなり混雑していたのだが、3人組のかなり洗濯物が多いライダーに一端先に譲ってもらう。これであと4日は大丈夫。

さて、今週末はどうにも雨が避けられない予報になってきている。晴れは自分の手で掴みに行く！といきたいところだけど、北海道ほぼ全域に渡って予報が良くなく、躱せそうがない。明日明後日までは持ちそうだし、一日中雨が降るという感じでもなさそうではあるけど、どこで雨をやりすごすか。知床は連泊したいと思っていたので多少ここまで急いで来たのだけど、このままの予定だと丁度キャンプ予定の時に雨にぶつかりそうだ。

まったりと乾燥機の終わりを待ちながら、どうしたものかと悩んでいる。