2021年日本人凡庸問題

ロックを聴く人と聴かない人

「君はロックを聴かない」
あいみょんのこの曲がすごく好きだ
自分の中では音楽といえばロックなので
このタイトルは音楽を聴かない人が好きなの?
とはじめは思っていたが
どうやらいかにもなロックって最近あんまり流行ってないよね
まあそれはいいんだけど、いやさみしいけど

同居するパートナーはロックどころか音楽をあまり聴かない
一緒にカラオケに行っても私の歌う曲を彼はほぼ知らない
対して彼が歌うのはEXILE、桑田佳祐 どメジャー。
あと、はっぴぃえんどを知らない。
俺も読みたい、貸してと言った本は
一生読まなそうに見えたからブックオフに売った
他にも「エッセイって何」て言ったり
映画を見てくると言っても何の作品かも気にしないような人だ

自分勝手なのは重々承知だが、わかってたけど軽く失望
私はスポーツ全般にあまり興味がないのだが
彼らにとってそれが音楽やアートだっていうだけなのになんだろう
体育会系といわれる人たちのノリが
息苦しいと思うことがあっても馬鹿にされると感じたことはないのに
そのへんがサブカル人間のひねくれ感というか
スポーツマンシップのなさというか
へそ曲がり、偏屈・・・(以下略)
いや自分だけかな、心の綺麗なサブカル人間は最強かもしれない

こじらせ文系地方出身者があの映画を見た

そんな自分が『花束みたいな恋をした」を見た
予備知識なしに、切ないけどほっこり(語彙力なくてごめん)
するもんかと持って行った
全然違った なんかモヤモヤした なんでかちょっと考えてみた

自分は主人公の二人側だと思っていた。
穂村弘は好きだし、オーサムいいよね、あれもしかして
あんまちゃんと聞いたことない!?
押井守の作品ピンとこなかった あんな顔だったっけ
菊地成孔のラジオは合わなかった
あれもしかして私ザ・平凡?
まあいいやスポーツにはあんまり興味がなくて
サブカルが好きか嫌いかと言われればもちろん好きだ

あと、地方出身なので、
菅田将暉演じる麦君の気持ちがちょっとだけわかる気がする
大学生になって上京してきた。
東京には地元にないものがたくさんあった。
大学ではバンドサークルに入ったこともあり
インドア・文系の知り合いが圧倒的に多い。

都会育ちのお金持ちな友人は、文化の素養が違った。
東京への憧れというか地方民コンプレックスは彼らを魅力的に映した。
彼らに追いつきたいと身に付けた知識(とあえて呼びたい)が
たまにいいタイミングで合致したりすると
自分が認められたみたいで嬉しかった

ロックを聴く人はたくさんいる

だから、気が合う時のときめきはわかるんだけど、
そんなに気が合いまくることあるかよ、まあでも映画だしなあと思ってた。
あるんだよな多分。よくあるんだよありふれてるんだよ。
自分だけが、自分たちだけが特別なわけじゃない。
なんだ、中二病の延長?大学生病とでも言うのだろうか
30を過ぎたので、
良くも悪くも学生気分が抜けてきたところはあり
パズドラばっかりやってる麦君の気持ちもわかる

ホントはピアノ弾いたりギター弾いたり
アクセサリー作ったり
英語の勉強したり
最近買ったアイパッドでお絵描きしたり
もっとnote書いたり
したいんだけど
したいんだけど
ついつい芸能人のゴシップを見てしまったり
Twitterに居座ったり
最近はナンプレばっかりやってる

割とみんなロック聴いてるんだよな

著名人や自分のサブカル文脈の友人たちも
続々と刺さるとか、刺さらないけど考察を書きたいくらいには
思うところがあったようで
何よりもこの映画が最近ランキング一位をとってる現象そのものが
「勘違いするなよ」って言われてるみたい

めちゃめちゃよかった!人にすすめる!でも
自分を重ねてつらかった~でもないんだけど
(そもそも恋愛部分では重ねるものがない)
この何とも言えない感情を残したかった

この映画を見たか、見ていたらどういう感想を持つかを
是非聞いてみたい人が何人かいるけど正直聞くのも怖い
あー久々に世界の山ちゃん行きたいわ

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