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1万年前から歴史をたどる土器と国内最古級の漆ー標津町ポー川自然史跡公園歴史民俗資料館[JOMOSEUM]

知床半島の南側の根本辺りにある標津(しべつ)町、そこを流れるポー川の河口付近が湿地になっていて、「ポー川自然史跡公園」として整備されています。その公園の中には縄文時代から擦文時代の「伊茶仁カリカリウス遺跡」もあり、公園のガイダンス施設に歴史民俗資料館が設置されています。

展示の中心は土器で、10000年前のものから擦文時代まで時代順に並んでいます。

北海道らしい北筒式土器が並びます。

オホーツク地方では、本州の平安時代に当たる頃、擦文文化とトビニタイ文化が並存していましたが、こちらは両方の土器がありました。

縄文時代の遺物では、湿地なこともあり植物性のものが残っています。腕輪や、漆を塗った糸を束ねたものが出土していて、国内最古級だそうです。

黒曜石も豊富、翡翠もやってきています。

北海道の東端に近い標津町ですが、北海道らしい土器があったり、本州とのつながりを感じる漆や翡翠があったりと、縄文文化の広がりを感じられます。

公園内には、復元竪穴式住居やチャシ跡もあり、長く人が暮らしてきた痕跡を見ることもできます。ぜひゆっくり散歩をしたいところです。

標津町ポー川自然史跡公園歴史民俗資料館HP
住所:標津郡標津町字伊茶仁2784番地
開館時間:9時~17時(冬季休園)
入館料:無料(遺跡エリアは330円)
撮影:可
アクセス:中標津バスターミナルから約35分、史跡公園前から徒歩1分

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