ガチマッチにおける「味方」から見る腕前の違い

splatoon2と言うゲームで、最もプレイヤーを地獄に突き落とす悪魔のような存在。

それが「味方」である。敵ではない、共に戦う筈で自分にメリットをもたらす存在であるべきなのに、様々なメディアで多くの人が嘆き絶望しているのがガチマッチにおける「味方」なのだ。

この記事の投稿主は全てのガチルールにおいて腕前X(XP2300程度)の腕前で、主に後衛武器を使用している。ただ、ハイパープレッサーがどうも苦手で自分より低めの腕前のリーグマッチの募集に練習のため、ジェットスイーパーカスタムを担いで行っては情けないキルデス数を曝け出している。

それこそ、募集してる方からしたら自分がその「味方」となってしまっているかもしれないのだ。

splatoonのコミュニティに爪先だけでも入っていれば嫌でも入ってくる、「味方」に色々と(主に腕前)がどんがらがっしゃんやられてしまったと言う情報。

しかし、腕前別にそのリザルトや愚痴を見てみるとちょっとした違いが見えてきた。

まず、腕前B+以下に関して。このレベルに関してはほぼリザルトに傾倒した愚痴が多い。「自分はこんなにキルしているのに、どうして味方は・・・」なんてことが大半だった。

理由としては、大前提としてB+以下の方々は立ち回りを理解している方が非常に少ない。要はより多く倒した方が勝ちという世界になっているのだ。試合に勝つ方法はいく通りもあるが彼らは「沢山キルとって勝つ」ただ一つを目標に試合に臨んでしまっているのかもしれない。

次にA-からSにかけて。彼らの愚痴に多いのが「味方がオブジェクト(エリアやヤグラ等)に関わってくれない」というもの。splatoonの界隈には何故か「ルールに関わる事無くキルする」事に格好良さに近い何かを見出す風潮がある。何故なのか。適度にルールに関わってさくっと勝った方が楽だろうに。

腕前の高い配信者は総じて一騎当千を地で行く人間卒業済の方が多い。そんな彼らはルールに関与せずにキルを取りに行く事が多々ある。しかし、それを参考にする事は正直お勧めできない。これは私自身も経験したもので、後衛使いとして、某有名なスピナー使いのyoutubeチャンネルを毎日の様に見ては何か技術を盗めないかとしていた時期があった。丁度腕前がA周辺をウロウロしていた頃だった。

トップクラスのキャラコントロール、エイム、状況判断力など、どれも見るだけですごいと分かるスキル。見ていても中々真似できない動きが満載だった。

そう、真似できないのである。彼らの動きは全て自身のスキルから逆算された自然に出来る動きなのだ。あからさまな動画映えを狙っていなければ、試合に勝つ事が第一目標となる状況で、無駄な動きを出来るだけ減らしたいのは自明であり、彼らにとっては勝つために自分の持つスキルを最大限に活かして行うアクションが、我々下々の者からしたら華やかな、ある意味間違ったお手本になってしまっているのだ。

自分の腕を磨くのに上手い人の動画や生放送を参考にする事は大事なのは確かだとは思う。強くなりたい一心で探究する事はとてもいい事だ。ただ、その参考にする項目選びを間違ってしまうと途端に底無し沼にハマってしまう可能性は高い。

正直A-からSに関してはそれほど実力の差は無いように思える。私自身の記憶でも、BからAやSからS+など明らかに何かが違うと思った腕前アップはあった。しかし、A+からSへの腕前アップに関してはそれほど違和感なくすんなりと適応できた記憶がある。

まぁ、個人的な話でS帯の時が一番スプラを純粋に楽しめていた事がそう感じる理由なのかもしれない。

A-からSのプレーヤーが味方に対して憤りを感じてしまう理由は、もしかしたらスプラ界隈全体の思考の影響を良い意味でも悪い意味でも受けやすい状態であるからかもしれない。

次にS+のプレーヤー達に関してだが、正直ここはマッチングするプレーヤーの実力差から生まれる「味方」への不満が8割を占めると思われる。フラフラとスプラ関連ネットサーフィンをしていると「S+からA帯にストレートで落ちた」や「Xでの計測に失敗したからS+に一旦戻して計測し直す」等様々な実力のプレーヤーがいる。

また、ここまで来るとプレーヤーの動きにも多様性が出てくるのも確かだと思う。例えば、「ルール関与中心でキルに消極的」な立ち回りをするプレーヤーもいれば「キル中心でとにかく前線に飛ぶ復活短縮ガン積み」なプレーヤーもいるだろう。

ただ、S+(というかX以下)のプレーヤーは総じて一つの立ち回りに固執する傾向がある。splatoon2というゲームは武器のバランスとマッチングシステムの影響でガチマッチにおける武器編成が必ずしもバランスの取れた編成になるとは限らない。N-ZAP系統の武器などは味方、相手の編成によって前線に出たり中衛で維持気味に動いたりと柔軟な立ち回りが求めらる。私自身バレルスピナーリミックスを持っている時、チャージャーやハイドラントが味方にいれば中衛(前線の少し後ろ、場合によっては最前線でヘイトを稼ぐ)のような立ち回りを意識して動き、Xパワーが2100程から2300まで伸びた事がある。

Xの下の方(パワー2100程度まで)とS+にはそこまで大きな差は無いように思う。ゲームスピードの差と対面する際の立ち回りさえ掴んでしまえば時間をかければ腕前Xはすぐそこだと思ってしまって構わないというのが私の意見だ。S+のプレーヤーには「この武器だったら前(後ろ)で立ち回っておけば問題ないだろう」という考え方を一旦捨てて、柔軟な立ち回りが出来るかどうかが「味方」に左右されない勝ちを増やす成長の第一歩になるのではないだろうか。

そしてX以上の「味方」に関してであるが、正直ここは筆者にもまだ分からない。何故なら筆者も絶賛「味方」にしてやられる事が多いからだ。ただ少し分かっている事といえば、X帯は他のどの腕前よりも実力差が大きく、勝ちに貪欲なプレーヤーもいれば己の欲望に貪欲(マイナー弱武器でブキトップを目指す等)なプレーヤーなど一定の実力がある分、出来る事が多い彼らからしたら遊び場でありガチで勝ちを目指す場所でもあるという事。今後も考える事を辞めずに上を目指して行ければと思う。



正直ここまでちゃんと読んでくれた読者は中々な物好きか、稚拙な文章に少しだけでも共感していただけた方だと思う。本当にありがとう。

もし暇があればまた何か書くかもしれないので、読んでいただければ幸いだ。