誤って一人でポムポムプリンカフェに入ってしまった時の備忘録
いやもう口が洋食だったんすよ。
完全に洋食が食いてえなと。
オムり遊ばされしライスをしばきてえ。
そういう気持ちだったんすよね。
2月の話だったと思います。
周りを見渡すとね、並んでんすよ。
んで、一軒だけね、並んでない。
ショーケース?って言うんすかね。
食品サンプルが並んでて、
俺達はこの飯を提供する店だぜ!!どうだい!!?!?!
食っていかねえかい!!?!?!そうかい・・・また来ておくんな!!!!?!?
みたいなやつね。食品サンプルから魂の声が聴こえるみてえなあの~アレっすわ。
いざ言葉で表現しよう思ったら全然うまくいかねえな。とにかくアレの中にあるわけですね。
最早オムられし悠久の時を超えたライスが。
こちとら欲望のままに完全にオムり散らかしてやりてえ獣。
目もね、当時働いてショボショボしてましたんでね、
ほぼ名探偵ピカチュウくらいショボショボしてましたわ。
I無差別オムりん犯なのでもう店名とか何も見ずに入るわけですね。
「いらっしゃいませ~^^おひとりさまですか?」
「ッス…。」
なんか店内すごい黄色いな?
オムる事を中心に沿えた生活みたいな黄色さだな?
案内された席で気づくわけですね。
あれ、もしかして入った瞬間見えた黄色い塊、
ポムポムプリンじゃね???
ポムポムプリリンだと思ったらそれはコロコロクリリンだった、
あのポムポムプリンじゃね?
完全にオムなら行くべきだったのポムの樹じゃね?
ポム(ポムポムプリン)じゃなくね?
そんなわけで気が付いたらポムポムプリンカフェに入ってたんすよ。
独りで。
ポムポムプリンカフェに。
コト…
置かれた水を飲んでね、注文するわけっすわ。
まあこちとら最終的にオムれりゃOKみたいな。オム専門の賊なんでね。
「これで…」
つって。無事オム公をダーオー(オーダーを業界風に言った言葉)するわけっすね。
オムっと輝くイエローが眩しいぜって。
まあ何はともあれオムり上げることが出来れば申し分ない感じなんでね、おとなしく待ってるわけ。
HAHA!!電気自動車並みにお利巧な静けさだな?
そんなハイスペックな柄かい?いよいよエンジンがお釈迦になっちまったのか?
って静かすぎて頭の中に妙にリアルな事を言う謎の外国人を
招致するほどにHIGHな気持ちでね。
カランカラン…
「いらっしゃいませ~!!」
おっ、とお客さんだぜ?水出してやんな、嬢ちゃん。
という謎の感想を持ちながらね、ニューカマーを見てるわけっすわ。
「こちらのお席にどうぞ~^^」
つってね。
ガラのガラだがあえて横~~~~~かい!!
まあなんか配膳的なアレでアレなんすかね。
別になんでもいいんすけどね、
まあ小さい女の子とそのお母さんとで来店されてるわけっすよ。
「やめなさい!!!!!」
どうしたどうしたと思ったらね、
なんか女の子がしきりにタブレットを見てるわけっすわ。
良く聞いたら結構音もガンガン漏れてるレベルで見てるわけっすわ。
「プリキュアやめなさい!!!!!!」
「・・・。」
「コラ!!!!プリキュア!!!!やめなさい!!!!」
「・・・。」
あっこれが暖簾に腕押しの見本か~。
というほどに母の静止を聞かずにプリキュアを視聴し続ける娘さん。
こりゃクールだなつって。
おふくろさんや、プリキュア、
許してやってもらえねえか?
そういう気持ちで座るオムリストこと某。
田舎のおふくろが泣いてるぜつって諭す刑事的な気持ち。勧めるのはカツ丼じゃなくてオムライスだが。
いいじゃんねプリキュアなら。
なんか頑張ってるもんな彼女ら。
こうなんか、敵を殴ったり蹴ったりして頑張ってんじゃん。なかなか出来ませんよ悪に容赦無く技を放つって。やっぱ向こうも怪我とかするんでね。
本気のやつはやめとこう、みたいになりません?得てして、喧嘩とかも。
でもま、潜在意識下でプリキュアを応援している身としてはプリキュアは一緒に楽しんでほしいよな。
そんなこんなで隣の親子の押し問答(暖簾に腕押しなので問答ではない)を聴きながら待ってると、
「お待たせしました~^^」
つって運ばれてきたわけですね。オム上野介が。討ち入りじゃつって。
カワイイ。
これは完全に「カワイイの形をした米」じゃねえか。
これをかわいいって言うんだろうなの典型例みたいな米が来た。
…いやオムじゃねえじゃねえか
やっぱりオムじゃねえじゃねえか。
目がショボショボし過ぎて黄色いのが真ん中に浮いてるやつは全部オムと見なしていたあの青春。
オムライス、
ポムポムプリンビーフシチュー
耳に入るはプリキュアの声。
(心の一句)
思わず5.7.5.7.7のリズムで感想述べちまうわこんなもん。
まあまあ、いっかつって、間違えたもんは仕方ないし、
結局腹減ってるから何食っても満足できるなつって。
いただきま〜〜す。
いや美味いけれども罪悪感。
自分の顔型の米をファンが喜んで食ってるのみてヤッタ〜と思うポムポムプリン、自分より遥かにタフな精神性を備えてるに違いない。
ヒトは弱い生き物っすよ。
こんなんだって、人が自分の顔型の米食ってるところ見たら大の大人でも泣いちゃうよつって。
ポムポムプリンはすげえな。
いつもその微笑みを絶やさずに万人を受け入れて、サンリオの増え続けるキャラ闘争という艱難辛苦を乗り越えた先、やっと自分のコンセプトカフェが出店されるつって。聞いた時絶対喜んでますよ。
やっとか、つって。
サンリオといえばハローキティやけろけろけろっぴやら何やらと、ファンシーキャラの戦国時代の一線なわけじゃないすか。
他社キャラクターとも戦う必要がある中、自社キャラクターの中でも闘争がある。古くから居るキャラクターは最新のキャラクターに流行では大きく離される。ポムポムプリンが今まで落ち着ける瞬間って、果たしてあったんすかね。
そう考えるとこの顔型に形成された米への感想も変わってきますよね。
万難を排した先にようやく掴んだ自分のメニューだけがあるカフェ。
自分のアドバンテージは何だ?他者と差別化を図るならどこを伸ばせばいい?
きっとメニュー開発の中でポムポムプリンもいろんな分析、マーケティングを行なったわけっすわ。
そこではたと気がつく、
自分は他のキャラクターよりもはるかに食べ物に落とし込みやすいカラーリングをしている。
つってね。
だからこの米はポムポムプリンの願いでありアドバンテージなんすよ。
そうか、ポムポムプリン、お前そこまで…つって自己犠牲のような感想をいだくのは誤りなんすよね。
見ろこの顔を!!!
暖色でまとまっている故の食べ物にしても完璧に保たれた可愛さ、
そして食べ物としての見た目の違和感のなさからの風味を損なわぬ美しさ!!
心して食うがいい!!!
つう、ポムポムプリンの声が聞こえてきますよね。そういう口調なのか知らないんすけどね。
そんなことを、考えながら無心に食い終わりまして、
店を後にする時に思うわけっすね。
オムライス食いてえな…。
つって。
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