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VRゴーグルで舞台配信を見てみた話

何かにハマったオタクは必ず一回は検討しますよね。
プロジェクターを導入して好きなもんをデカい画面で見たい。と。

今回ですね
世界中が某ウイルスの憂き目に遭いまくりな中、
増えてきていますよね、無観客○○。
ライブなり舞台なり上映なり。
それを配信で見る機会が多くなってきてるわけ。

さて、普段は人に話しかけられまくってる自分が
実は宝塚歌劇のかなり重度なオタクであること、ご存知の方も多いと思います。

「逆転裁判 宝塚」で検索して出てくるノートご参照てやつ。

で、今こそね、給付金とかでプロジェクター導入を本気で検討している人に
提案したいのが「VRゴーグル導入」なんですよ。

プロジェクターを導入したオタクは何をするか。

まずその放熱にビックリするわけ。

へへっお前ぇさんも推しを映すことに本気、なんだな。

というぐらいアツいです。アツアツよ。
冬場はホカホカで思わず強く抱きしめてHold me tonightと思うほど良いかもしれませんが
夏場はおどりゃクソ暑侍が!と武士に対して下克上しそうなくらいアツいです。
そして思ったより好きな角度で観られない。

あと大体のオタクはなぜかプロジェクター導入時に
スクリーン購入をケチろうと考えてるわけですよね。意外に多い。
これ読んでる人の中にもいるんじゃないすか?
うちの壁は姫路城の壁より白いんだよって思ってるオタク。
やあやあ我こそは、三年前の己よ。

まあね、思ったよりも暗いんすよ。壁だと。
もちろんそういうのに対応したプロジェクターも今は出てきてると思いますが。
窓のない家とかに住んでたらバッチリだと思いますけど
普通の家だと結構昼間カーテン閉めてても明るいんでね、意外と画面は暗く見えるんすよ。
窓ない部屋に長い事住んでましたけど、起きたとき朝か夜か混乱する感覚面白いですよね。

緞帳みたいなカーテン使ってるんで大丈夫です、
我が家はよく暗転して場面転換してますからね
という人は問題ありません。
家が視聴覚室の人も問題ないです。

まあとりあえずね、このアツい問題と思ったより暗い問題を払拭しつつ
没入感もバッチリ味わえるVRゴーグル導入を勧めたいんすよ。

うちは初VRつうことで、ゲームもやるのでPSVRを導入。

オタクに機械は難しい。
ダイヤルアップでネットに繋ぎまくっていたあの音色を知る人ならいざしらず、
勝手に機械が自分でWi-Fi探してつないでくれる昨今。
今となってはそういうこともあるんじゃないかと思います。

このPSVRの説明書を見てくださいよ。

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「接続する」

繋げばいいことだけ伝わってくる。
君の名は、の田舎の婆さんも言ってましたね「それもまた、結び」つって。
この全部結んどきゃ大体なんとかなるという教訓を胸に全部繋げばなんかうまいこといく。それもまた結び。
SONYさんもこんな文字サイズで何回も「接続する」って印刷することあるんすか?てレベル。

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そうこう言ってるうちにテレーンできました。
これは一番くじのラストワン賞で残ってて思わず持って帰ったコニクいやつ。
寝るときに顔を埋めまくっているからか、
時折知らないおじさんの匂いがする日があって不安。
そんな切ない夜はダウニー入りのファブリーズをかけて事なきを得ています。

で、操作は簡単電源を入れるだけ。
それだけです。あとはプレステ4を操作し
配信サイトに繋いで普通に視聴するわけですな。
PSVRの場合はイヤホンもついてるから、つけて耳に刺すだけ。
アラ耳刺すの嫌よってそこの奥さんはテレビの音そのまま聞くこともできますのよ。

今回は7月18日にRakuten TVで行われた有料配信
宝塚歌劇団花組の「はいからさんがとおる」を観ました。

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まず配信にあたって使ってる回線ですがこちとら情弱御用達、
後ろ指刺されまくりのS○ftBankAirです。
特に問題なく視聴可能でした。

テレビの前に置いてる匂いする棒は来る人全員に不評な香りです。個人的にすげえ好きなんすけどロフトで7割引で売られてるの見た時

ロフトが定価以下で売り出すほどの不人気なのか!?!!?ってなりましたけどね。
これからも見つけたら買うぜ。虫がハーブ無理みたいな感じで人間が苦手な匂いしてんのかもしれない。

さて話は戻りますけど、
とにかく、こちとら視力1.5以上の視力ゴリラですが画質も特別ガビガビガクガクということもなく、
映画館でライブビューイングを観てる感覚で観られましたね。

※映像がVR対応で無い場合、
普通にスクリーンに映し出された映像を視聴している感じになります。

さてね、はいからさん。
3月に公演する予定だった上、今回トップスターお披露目演目だったんで
全国の宝塚ファンはこの日を待ちわびちらかしてたんじゃないでしょうか。

自分もまさにその一人。散らかった気持ちを片付けもせず最高の情緒、準備万端でVRセットして、
無印良品の人がダメになるソファーにグデグデに座ってレーコー片手に待ってたわけなんすけど

パッと劇場内に映像が切り替わった瞬間

「オイオイ、ウチの中大劇場公演(宝塚大劇場公演と同じ発音)かよ・・・」

ってなるくらい没入感がありましたね。
ありますか?人がダメになるソファーで姿勢正すことって。

パーソナルスペースが急にパブリックスペースに感じられちゃうわけ。なぜなら

もうなんか感じたもんな、劇場のあのなんとも言えない空気と匂いを

聞こえたもんな、あの絨毯に吸い込まれる足音さえも。


劇場内のアナウンス聞いたり、
はいからさんがとおる原作のコマが映し出された幕を見たりしてるうちに始まるわけですね。

「花組の、柚香光です」

OH Thanks・・・
ALL OVER THE WORLD!!!!!!!YES!!!!YEEEES!!!!

いやもう一家全員拍手です(※総勢1名)

もうなんか家に居ながら感じられるその空気感や臨場感の没入感が半端なすぎて自然に拍手が出る。
ライブビューイングの映画館では拍手する前に我に返るけど返れないですね家の中大劇場では。

アナウンスが終わって、演出家小柳菜穂子先生らしい90年代アニメみたいなオープニング(完全にプロローグというかもうこれはオープニングだった)

はいからさんがとおるの個性的なキャラクターに扮した花組の面々の輝かしい表情!!

見える、見えるぜえ!!!アランショレも驚きの春だ春だ春だ!!春だ〜〜!!!

はいからさんが と!!お!!る!!!(指ピッピッ)

はいからさんが!!!!!と!!!お!!!!る!!!!(指!!!ピッッッピイッッピ!!!!)

通りまくりですよもう。春一番というかもう暴風ですね煌めきがヤバすぎてVRのヘッドセットだけ残してこの世から消し飛びそうでしたわ。

何ですか、あの華さん演じる花村紅緒の爆発力のある可愛らしさ。
死ぬほど可愛い。何回か思ったもんな、可愛すぎて心臓痛えって。

この可愛さが不整脈を加速させる・・・!つって。

この日人類は思い出した、萌えという感情を。

そんな感じがしたね、「ほらみなさんこれが哀れな道化が感じた萌えですよ」って今後のために博物館に飾っといた方が良いようなサイズ感の感情を感じました。

柚香さん演じる伊集院忍「僕のはいからさん(with a smile)」

FOOOOOOOO!!!!伊集院忍う!!!!!
何だこの人少女漫画から出てきたての人か!!?!?!?
ほう、人の姿は初めてか!!!?!?!?

先に人間界に出てきた魔境からの案内人みたいなテンションになるね。
大丈夫この世界に降臨召されて?みたいな。

今までの世界とは違う想像を絶する風景が広がってるかもしれないけど大丈夫???
みたいな成層圏を突き抜けた明後日の方向の心配をしてしまうくらい浮世離れした存在感。なんか目を離したら空間に消えそうじゃね!!!!(消えないです)

ヒュー!!!ここが熱狂のダンスフロア、今夜は朝まで踊り続けてやるぜ!!!!
ヘイ大将!タイトなジーンズにねじ込む用の私という闘うボディ1丁!!!!

と心で無意味な大騒ぎしながら肉体はまんじりとも動かない、それがトラディショナル地蔵観劇スタイル。

外から見たら完全に頭にVRゴーグルつけてだらしなく四肢を投げ出しソファに項垂れるマトリックスの世界観のヒト科。

あれよあれよと言う間にスーパーセクシー部下鬼島軍曹と一緒にシベリアで戦い行方不明になる伊集院忍。
さすがに生存は絶望的かと思いながら見てると

「必ず帰るから!!!!!」

あっこれは帰ってくるわ。もう今気持ちだけでも帰国してましたもん。

気持ちがもう玄関先に留まらず、もう靴脱いでましたもん。

ていうか鬼島軍曹ずっとこっちにウインクしててめちゃくちゃバリューパックじゃないすか?

裏腹に気丈になっていく紅緒さん。すれ違い方めちゃくちゃベタなのになんだこの迸りは。

うっほぉこのドキドキ・・・動機・・息切れ・・不整脈!?

と胸キュン(死語)を肉体にダイレクトに感じるほどの衝撃。

そして出てくる青江冬星。普通の人間なら絶対に似合わないビジュアルをやってくれるわけですよ宝塚歌劇は。

前の冬星の鳳月杏さんも完全に現実に存在し得ないビジュアルで最高でしたが
今回の公演の瀬戸かずやさんのリアルメンズ感と宝塚らしい少女漫画みたいなビジュアルも解像度が高く
処理が重すぎて脳がバグを起こす。

ていうか瀬戸かずやさんのムッとした表情をごはんのお供に丼飯を食う大会があったら、正直優勝したいと思ってます。兵庫県のどこかでやってないですか?

そんなもんはやってない。

物語の端端に出てくる音くり寿さんの北小路環と聖野あすかさんの蘭丸の可愛らしさ。
どっちも底無しに良い人なんですよね。
こんなに嫌味のない人この世にいますかみたいな。

えっ解脱してます?みたいな。

子供の頃市民プールで買ってもらったサイダーかなと思うくらいにさやかでありながらも、
炭酸のピリリとした辛さの中、にその明るさがあるような。なんかそういうことですよね。
すみません今文字打ち込みながら半分寝てました。市民プールらへんから意識飛びかけてました。

まあそんなこんなでね、通して久々の宝塚を感じたわけですよ。

浴びたねもう。

途中から今この瞬間頑張ってる人たちが居て、
それを心から待っている人達がいて、
ああ今ようやく両者の願いが叶った瞬間
なんだと思ったら

感動して涙が止まらなかったからかビッショビショでした。汚ねえ。

生きろエンタメ業界、エンタメ業界が生きるために生きる。

プロジェクターで見ても泣いてたかもしれんがVRゴーグルの没入感で余計泣けたと思うぜ。

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歳とるとすぐ泣くよ。
なんか最近関係ない人の結婚式のビデオとかでも泣けるもんな。

感受性が豊かっていい事ですからね。

決して前頭葉が経年劣化で壊れてきてるわけじゃないんですよ。ええ。


まぁそんなわけでね、VRゴーグルを導入した人間の興奮が伝わればいいし、ついでに宝塚も観たらいいと思う

まだ給付金でVR買うかプロジェクター買うか迷ってるって人は是非ね、検討してみてください。最高の人生送ろうぜ。

努力がまぶしすぎて汚れた大人の涙が止まらなくなる宝塚歌劇の配信は7月後半も8月半ばもあるし、
それまでに買うと捗りまくるかもな。

とまあそんな感じです。

色々あるけどエンタメ業界を愛する全ての人が今ある娯楽に全力で投資できて、全力で楽しめるといいよね。

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