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月組の眩しさで深海生物の目が灼けるDeepSea感想

月組公演の「Deep Sea-海神たちのカルナバル-」の感想記事です。
宝塚でカルナバルってもう文字列からすでにワクワクが止まらないぜ
魅惑のサンバが頭に鳴り響いちゃうよな。

青を基調とした夜の海辺っぽいところに大きい月が浮いてるセットからスタート。応天の門の月との違いを見るのもまたよしですな。

ショーが始まると
トップスターの月城(つきしろ)かなとさんの
「DIVE…」という静かで格好良い声で
我々も海に潜るような錯覚を受けます。
これがもうね、すごい格好良い言い方なんすよ、宝塚観に来たなという気持ちが上がり始める。

と思った次の瞬間ズラリと並んだタカラジェンヌの皆さんが一斉に現れて

いや今確実に近所の深海生物の目、
全部灼けたわ…

と思わされる眩しさで襲いかかってきます。宝塚流目眩しなんですかね。
DIVEのテンションから急上昇しすぎてこちとら全ての肺胞が爆発しそうです。
サウナと水風呂でととのうとか最近はよく言いますが、
宝塚のショーの温度差はこっちの感情がハチャメチャになります。
何も整わない、開始五分で情緒がヒートショック。息の根止まるっつうの。

そしてこの、なんつうかねこの時の衣装が
この衣装を着たタカラジェンヌに両脇に並んでもらって、踊ってる間をゆっくり走ったらそこそこ洗車出来るんじゃないかな?
と思うくらいワサワサした服。
なんすよ。たまらん。これぞ宝塚です。
いや〜これぞカルナバルですわな。

来ちまったわ年一回のカルナバルってやつに!!!

そうこうしてる間にクラゲがたゆたう映像と共に鳳月杏(ほうづき あん)さんが登場。
いや〜優雅。
海乃美月(うみの みつき)さんと一緒に踊る場面、洒脱で最高でしたね。
最後にバッチリ決めポーズしたと思ったら真打登場!的に月城さんが現れます。が、

出会い頭に「やらしい目をしてる」と、
普通なら落ち込むような発言を美女に言い放たれた風間柚乃(かざま ゆの)さんとジャンケンをし、
2500人の観衆の前でジャンケンに負けたトップスターがいじけ散らかします。
観たことありますか?
大観衆の前で一番眩しいスポットライト浴びながら、
床にのの字を書いていじけるトップスターを。
ものすごい光浴びながらいじけてる人、初めて見たね。

何なんだよこのジャンケンに負けていじけちらか…と思ってたらすごい衣装の海乃さんが現れてですね、
もうジャンケンに負けた月城さん観ればいいんか、
普通の人より臓物絶対2、3個入ってない海乃さんの腹部を観ればいいのか
で目がメチャクチャになります。

月城かなとさんはジャンケンでパーを出して負けたんすけど、
「いや、パーもまあパーでありじゃない?」的に海乃さんが励ましてですね。
突如自信がマンマンになった月城かなとさんが
他の男たちを全員ダンスバトルで打ち負かして最強になっちまう的な。
もうなんか、最終的に気持ちの問題で勝てました的な場面なんすけど。

ほんと気持ちって大事ですからね、何があろうととりあえず気だけは強く保って生きていかなきゃならんと思います。ええ。メッセージ性が強いぜ。

あとそう、火の勢いが業火になるキャンドルサービス。
ファントムの地下くらい蝋燭置いてあるところをみると火災が起きないか不安になりますね。

それは置いといて、まあここはまだ見ぬ光を目指して!的にね、こう〜情熱的に踊りまくる、多分海底火山っぽいエネルギーを感じる場面なんすけど。

う〜ん地上に皆さんより眩しい存在居るかどうか
結構微妙なラインですけど大丈夫ですかね!?

と心配になります。

まだ見ぬ光、地上で見られますかねえ。どう思いますか皆さん。
宝塚歌劇団の月組より眩しい光、この世に存在してるか?と急に冷静になったりしませんでしたか。
初手からこちとら目が妬かれてますからね、チョンパ(※開幕時劇場が真っ暗な状態から一気に明かりが点いて、突然舞台上にめっちゃ並んだタカラジェンヌを浴びせかけられる現象をチョンパと言います。ほとんど閃光弾と同じ効果があります)でね。

地上を目指す皆さんが踊りまくってるところに眩しさの権化みたいな月城かなとさんが現れてですね、やっぱり思うんですよ。

いや皆さんもう深海にいらっしゃった方が
地上とのギャップで落胆しなくて済むんで、
ずっと深海に居た方が多分いいすよ!?

つってね。
まだ見ぬ光を夢見て、希望を胸に抱き飛び出そうとしてる人に対し、
こんなことを思うの宝塚だけだと思います。
常時深海でカルナバルやってる方が良いですよ。地上はもうないものとして…

という感想が下書きに残ってたんでアップロードしますわな。
芝居の応天の門も、DeepSeaもとても楽しい演目だったんで、
気になる方は家で是非ね、
4/30の千秋楽の配信とかご覧になってはいかがでしょうか!!つって。
ゴールデンウィークにね、皆で一緒に目を灼かれませんかとね、提案してるわけですわこちとら。

そうそう、

応天の門ではなんとシティーハンターの海坊主並にいかつい坊主が宝塚で観られます。


びっくりするぜマジで。
屈強な漢も出来る、大楠てらさん、歴代最高身長。覚えました!

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