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私と介護職

無資格新卒で介護の世界に入り約8年目を迎えた
私なりの介護職の世界についてマガジンを活用して語ってみようと思う


介護職になったきっかけ

転職活動では良いように語っているが本音をここで話す


兎に角正社員になれ

私は情報(パソコン関連)分野の4大卒である
介護に関する知識は全くなし
当時の就職活動もSE系を目指していた
というか専攻がそれだったってだけで正直やりたいことは別にあった
だがそれは専門職であり、それを一から勉強する勇気もなければ
努力と成功する未来も見えなかったので、とりあえずSEでいいや
という考えだった
しかし時代は就職氷河期
自分にこれと言って特徴もなく、面白みもない人間であり
一般知識も本当にないし、社会適応能力もどちらかと言えば低い
自分に売る要素がこれっぽっちもなかった
さらに嘘が付けないもんだから真っ白な紙のまま提出しているようなものだ
あっさりと1次選考で落ち続けた
流石に焦った
卒業してニート、収入がなければ死ぬ
今考えれば短期アルバイトとか
人間そう簡単に死なないとか多少の希望もあるが
母親から

「兎に角どこでもいいから正社員なりなさい」

そしてそれ以外は許されないという謎の呪縛に陥り
0か1の思考人間な私は正社員以外は死ぬという考えになっていた
でもやりたいこともなければ就職氷河期でこんな何もない私を
正社員で雇ってくれるところなんてどこにもない


何もしたくない


何も行動したくない


死にたい


とやる気を失い悲観的思考になっていった
そんなある日母親が

「介護職なら人手不足だからあんたみたいな人でも雇ってくれるよ」

と提案してきた
別に介護に抵抗はなかったので、とある介護グループ会社のセミナーに
参加した


施設の担当者との出会い

ふらふらと各ブースを周り、なんとなくブースの見た目から判断して
ちょっと興味持ったところへ話を聞きに行く
そしてそのうちの一つが新卒で入ったブースだった
そこのブースで施設を説明する担当者、キリっとした出来る女性と出会い
全く介護の知識がない私に熱心に説明をしてくれた
介護への憧れ、よりもそのキャリアウーマン的な女性に憧れを抱き
この人と一緒に仕事がしたいと思った
ちなみにその女性はのちに新卒指導者であり、ものすごく厳しい人だったが
その指導のおかげで今の介護職としての自分がいる
その施設の面接や試験も今まで何社もやってきた経験があったからか
それでもきっと一般企業なら落ちていただろう
それでもこんな自分が受かったのだ


晴れて正社員となった自分

しかしここから様々な苦労が待ち構えていた
だが私はこれを介護職に対する苦労ではなく
正社員としての苦労と思っている
確かに介護は3Kとも言われているが
他の業種だって残業時間が多すぎてきついし
生活用水など下処理みたいな仕事は汚いし
建築系やビルの掃除だって危険が伴っている
どの仕事にも似たようなことがあるし、実際辛くて辞めてる人だっている
そして3Kは私たちが生活するのに欠かせない存在でもあると思っている
私は介護職が辞める理由の一番は給料だと思っている
本当に低い
なんで日本の大半を占める、国を担ってきた何人ものお年寄りを
一人で支えているのになんでこんなに低いのかと思っている

嫌々ながら

1ヵ月で辞めてやる
半年たったら辞める
1年経ったら辞める

と同期に文句を言いながらも

ここで辞めたら自分が負けを認めたようなものだ、もう少し頑張らなきゃ
人がいなくてみんな大変だから続けよう

なんて思ってたら
未経験無資格が2年目にしてリーダーとなり
最終的に約4年半働いていた
我ながらよく嫌々文句垂れながら続けられたもんだなと思っている

HSPゆえ人と接する仕事から自身の感情が不安定になったり
日々同じ仕事の繰り返しでマンネリ化に恐れを抱くし
世間話なんて知らなくてもやっていけるから
一般の人との知識の差が広がり、ますます外部と話すことに抵抗を感じる
そして何より給料が低い、平均と比べると本当に低い
それでも一応周りから期待をされていることについてはそれなりに
適職なんだろうなとはちょっと思っている
でも好きな仕事か、と言われるとどちらでもない
だからといって転職するには感情や思考が孤立した私にとっては
精神が崩壊するようなものでもある

その後介護福祉士の資格を持ち、一旦は介護の世界から離れるものの
再び足を入れてしまった自分が今ここにいます


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