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やっぱりタワー・オブ・パワーが好き

やっぱりスキなものは相変わらずスキなのでありまして

 ”沼”とは、気が付くとその中にいてもうそこからは抜け出すことは不可能な場所なのであります。

 タワー・オブ・パワー(T.O.P.)というファンクバンドが大好きです。

 ちょっと実家に行ったついでにストックしてあるLPレコードをチェックしてきました。もちろん大好きなT.O.P.も何枚かあるはずなので、レコードラックから探し出します。思っていたよりもたくさん見つかりましたので、嬉しくてつい並べてみたりします。どれも、かつて繰り返し聴いたお気に入り。

 近頃のサブスクなんちゃらでは実体をともなったブツを手にすることがありません。なのでLPレコードのジャケットを何枚か広げてみて感じるこの満足感は、また格別のものがあります。
 CDと比べるとLPレコードのこのサイズはやっぱり見応えがあります。こうやって並べたお気に入りのレコードジャケットを眺めながらレコードを聴きつつ啜るコーヒーはまた格別なのでありまして、こうなると最早、別の”沼”の入り口にいるのかも知れません。

棚からかき集めたT.O.P.のレコード。
しれっと置いてみました。テクニクス SL-10(往年のジャケットサイズプレーヤー)。

 あらためてジャケットを見てみると、なかなか凝ったアートワークであることに気が付いて今更ながら嬉しくなります。タイトルの書かれ方も面白いですね。

  • 高速道路の標識

  • スタジアムのスタンドにパネル文字で

  • 自動車のタイヤのサイドレター

  • ピンボールマシーンのジェットバンパーに

 もちろん全盛期のT.O.P.はめちゃくちゃファンキー。
 バンドのウリはもちろんフロントにズラリ居並ぶ世界一(※個人の感想です)のホーンセクション。ガリ足(もう言わないのかなあ)で知られるデビッド・ガリバルディの精緻かつ時に意表をつくカウンターが気持ちいいドラム。それに絡まる誰にも似ていないフランシス・“ロッコ”・プレスティアのベースプレイ。なんと言いましょうか大小の音の塊をポコポコと並べていくような、デビッドのドラムと混然一体となった彼のベースプレイはT.O.P.のグルーヴの根源なのでありまして、もうここから抜け出すことは出来ようもありません。
 そしてこれに乗っかるゴージャスなホーンセクションが一糸乱れぬ完璧なアンサンブルで聴かせてくれるのです。自分にとってはまさに、このグルーヴこそファンクそのものなのです。

 やっぱりレコードは良いですね。音が気持ち良いのもそうですが、見た目の大きさが絶妙です。その昔、学校に持ち寄って貸し借りをした時の高揚感を思い出します。CDのようにカバンにポイっと入れて終わりじゃなくて何枚かまとめてバインダーで括ったりして脇に抱えていったものです。
 まあ、それでレコードを持ってきたのがバレるわけですが、お気に入りのレコードを抱えているとつい鼻歌も漏れてしまうのでした。

 つい、そんな朝の場面を思い出して慣れぬ歌を詠んでみました。

LPを抱えて前を行く君を追いかけながら鼻歌のリフ


では、T.O.P.の真骨頂、グイグイくるホーンセクションとドラムのデビッド・ガリバルディ大活躍のこの曲をどうぞ。

おお、パワーが充填されます。

なんと、カルロス・サンタナと過去メンのキーボード奏者チェスター・トンプソンがゲストでソロをとってくれてますね。

そして、これもこのバンドの聴きどころ、珠玉のバラードの数々からこの一曲。

やっぱ、カッコいいなあ。 

では、また。




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