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巨匠の思い出 バーンスタイン

レナード・バーンスタイン
ニューヨークフィルハーモニック

今回の過去ライブリポートは、なんと!クラシック編です。
1979年7月2、3日(どっちか)、東京文化会館へ聴きに行ってます。

演奏曲
・シューマン:交響曲第1番変ロ長調「春」
・ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番

Webを歩き回って日にちや演奏曲を確認しましたが、こんなに昔だったっけというのが正直な感想です。
また、演奏した曲もショスタコーヴィッチの方だけ鮮明に覚えていました。
これが凄すぎて他の記憶が飛んでいます。

この時の演奏は、CDにもなっています。ジャケットもカッコいいですね。
ショスタコーヴィッチの5番。この曲の決定的名盤らしいです。
日本で演奏され録音されたのが誇らしく思います。

レナード・バーンスタインは、指揮者、作曲者、ピアニストとしていずれも優れた才能を持つ、カラヤンと共にクラシック界の大スターでした。

自分もトロンボーン吹きの端くれとして練習もしていましたのでクラシックも良く聴いていました。
ラッパの類は、元々はクラシックで使われていた楽器ですからそこを疎かにはできません。

ただ、もうプロの演奏家になるのは諦めていたのですが、仕事は音楽関連に就こうと意気込んでいましたので勉強のつもりで奮発して(高かった!)チケットを取ったのを覚えています。

おっと、勉強のつもりと書きましたが、世界に名だたる巨匠の音楽を只々聴いてみたかったのが本音wwwでした。

今でも鮮明に覚えている訳は、この演奏を聴いて腑に落ちた点が多々あったからでした。

それまで度々日本のオーケストラを聞いていましたが、少し不満が残ってしまう事があったのです。
それは、盛り上がりを期待した箇所でそれに欠けると言うか、端的に言うとそれまでレコードで聞いていたのと比べて生で聞くと迫力に欠けると感じることが度々あったからです。

ですから、”レコードの音は誇張しているから仕方ないんだな”と思っていたんです。
カラヤンがレコーディングに非常に気を遣っていた話などは有名でしたからあながちそれも間違いではないと思います。

でも、この時のバーンスタイン、ニューヨークフィルは違いました。
何度か行ったことのあった東京文化会館ですから音響が突然良くなるわけでもないのに細部まで鮮明、かつ迫力のある演奏でした。
もっと言えば、ショスタコーヴィッチの終盤は迫力あり過ぎと思ったくらいでした。

一言で言うならば、”本物は違う”と思いました。

くれぐれも日本のオケをディスっているのでは無いことを言っておきます。

今でもショスタコーヴィッチの5番を聞くとこの時の演奏を思い出します。
凄い演奏でした。現場にいられた事に感謝します。

アイボリー色の上着が粋でした。
バーンスタインはカッコよかったです。


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