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正夢を見た話

何度か正夢を見た。その中でも2つは自分でも本当にびっくりするぐらい本当に予知夢と言って良い不思議な体験だった。

残念な事に1つは、今思い出せない。
あれほど長い間はっきりと記憶に刻まれていたのにいざ書こうとすると思い出せない。
これも何かあるのだろうなと思う。

なので、それでも消えない記憶にあるもうひとつの夢の話をしようと思う。
かなり前の事なので思い出しながら書く。

当時、精神的に少し参っていた。
というのも失恋したからだ。社内恋愛だった。
みんな付き合っていたのを知っていたし多分別れたのも知っていただろう。

それでも時々見かける彼女は元気に見えた。
少なくとも普通に見えたし、滅入っているようには見なかった。

それとは逆に、自分はと言うと明らかに落ち込んでいた。
いろいろな気持ちを引き摺っていたように思う。
そんなある日、夢を見た。

夢で彼女は入院していた。
えっ?と思った。そんな兆候はどこにも無いのに。なんで彼女は入院している?
現実味が全く無い、そんな不思議な夢だった。

普段夢を覚えていることはあんまり無いのだが、暫くの間はっきりと思い出せた。

そして、そんな夢も忘れかけた一月ぐらい経った頃、噂で彼女が入院したと聞いたのである。
外の仕事が多かったので同じ会社に居ても顔を会わせる機会がそんなに無かった時期もあったと記憶している。

本当にびっくりしてすぐ見舞いに行った。
そこで見た光景が、夢で見たことそのまんまで妙に気味が悪かった。
感染症との事だったが詳しい検査を待たないと原因は分からないとの事だった。

病室での会話が何か微妙な空気だったのを覚えている。
やっぱりもう終わったんだなとそれを機会に何かが自分の中で変わったように思った。

そんな事を気づかせてくれた夢だったような気がする。


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