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RINGOMUSUME(りんご娘)4thアルバム 「ETERNITY」には青森が詰まっている

デビュー21年目を迎えたご当地アイドルの老舗が約2年ぶりとなるアルバムを発表

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RINGOMUSUMEのファンはfarmerと呼ばれる。

ニューアルバムの発売と言うアーティストにとっては一大イベントを、farmerの端くれとしてなんとか盛り上げたい、何か書きたいと思うのだが気ばかり焦って何も思い浮かばない。

普段、noteにくだらない記事ばかり書いているくせに肝心なところで役に立たない相変わらずのトグロ巻き頭だ。

いや、別に何かしなくても音楽を聴いて楽しめばいいんじゃないかと思うだろうが、中々そうもいかないのだった。

RINGOMUSUMEのリーダー王林ちゃんがTV番組「沸騰ワード10」で沸騰Dになぜもっと早く青森に来ないのかと詰め寄るのと同じくらいの勢いでとめどなく焦ってしまう。

4thアルバム「ETERNITY」は、青森の至宝 RINGOMUSUMEらしく収録曲の全てが青森県のモノ・ヒト・コトを題材にしている。

ならば、地元farmerとしては、せめて曲のどこに青森県が潜んでいるのか、他県の皆さんにも解るようにできるだけ書いてみるのはどうだろうと思いついた。

もちろん、そんなの関係無しに聞こえる音楽をただ楽しむだけでもゴキゲンなアルバムであるから無視して貰っても全くかまわないのだが、、、ええいやってしまえという心境だ。

それでは、ある意味 ”おせっかいネタバレ情報” のスタートだ。

1.SNOW MONSTER

スノーモンスター(樹氷)を題材としている。
青森県では八甲田山頂付近のスノーモンスターが有名。

今、登山用具を用意したあなた、ちゃんとロープウエイに乗って行けるので焦ってはいけない。

眺めて良し、スキー、スノボで降りてくるのも良し。

ただし、コース上部は全面バックカントリーなのでお気を付けて。
時おり遭難の報道も聞くので初めてスキー、スノボで降りる場合は慣れた方と一緒に行った方が良いと思う。

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後半サビの歌詞で、「SNOW MONSTER 消えないで🎵」と繰り返されるあたりは、青森県冬季観光関係者の願いも込められ。。。ていません。今のところ。

いいかげんな事を書いてスミマセン。

スノーモンスターがずっと消えずに見に来る観光客が増える事を願うばかりだ。


2.JAWAMEGI NIGHT

”じゃわめぐ”は、津軽弁で気分が高揚してざわざわするような状態を表す。

津軽三味線がバックに聞こえるが、それでじゃわめぐのは津軽人だけではない。
同じ青森県でも津軽ではない地域に筆者は育ったが、それでもやっぱりじゃわめいでしまう。

県外の人たちはどうか。

高橋竹山らの先駆者達にしろ、それに続く津軽三味線奏者たちにしろ、津軽と名がつく楽器ではあるが、もはやそこに留まらないワールドワイド(カッコイイぞ!)なものになったと思うのだがどうだろうか。

ライブで盛り上がる事必至のノリの良い曲だ。


3.JIGA-JIGA

”じがじが”は、津軽弁で炭酸飲料のこと。
炭酸で口の中がシュワシュワする事をじがじがすると言う。

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筆者にとっては一度聴いたら、ついつい脳内再生してしまうクセ曲だった。

ところで、RINGOMUSUMEさんに質問。

この選曲リストに「JIGA-JIGA」も入れて欲しいのだが、なぜ無いの?


4.KIMI-DAKE

青森県民ならば、”君だけ” は、”嶽(だけ)きみ” と掛けている事にすぐに気づくだろう。

”きみ” は、トウモロコシのことだ。
そして、”嶽きみ” は青森県の嶽高原で取れるブランドトウモロコシだ。

標高の高さによる寒暖差によって糖度が高く甘い ”きみ” が育つことで知られる。

旨いよ~。

タイトルからして言葉遊びなのだが、コミカルな歌詞もK-POPスタイルの曲によく合っていて楽しい。


5.DAISUKI 青森

そのものズバリ青森県民ならば、そうそうあるあると頷くような歌詞になっている。

NHK青森放送局とのタイアップなので県民にはお馴染みの曲。

リーダーの王林ちゃんが作詞に参加している。

「岩木山見れば、大体のことは解決🎵」のフレーズは、王林ちゃんのメモにあったのをそのまま使ったとサウンドプロデューサーの多田慎也さんがラジオで語っていた。

筆者もそのフレーズ大好きっていうか、妙にそこしか出てこないwww。

王林ちゃん凄いっていうのを時々思い起こすには、十分すぎるほどの完璧なパワーフレーズだ。


6.0と1の世界

りんご娘のコンセプトである「全国と海外の第1次産業をエンタテイメントで元気付ける」ことをテーマとしている曲。

「おはよう」の歌詞で始まる、朝一番に聴きたくなる元気の良い曲だ。

宮沢賢治の詩の一節が取り入れられた歌詞が、東北地方でひたむきに生きる人々を静かに後押しするようだ。

間奏のツインギターによるソロがカッコ良くって何度も聴きたくなる。

MVではギターソロに合わせて腕をブンブン振り回すダンスが観られるが、これがまたカッコ良い。

ぜひ、いつか生バンドを入れたライブを実現して貰いたい。
もちろん、この曲のギターソロを生で聴きたいのも理由の一つだ。


7.JOMON

「青森の縄文遺跡群」とRINGOMUSUMEの世界を目指すコラボレーション曲。

そして、ついに願いは叶った。

おめでとうございます。

県内各地のロケにより作成されたMVが秀逸。

彩香ちゃんが拾った翡翠を調べている十和田市の図書館のシーンとか、やっぱり自分の知ってるお気に入りの場所が出てくると嬉しいものだ。

行ったことのない場所へも調べて行ってみたくなる、うまいMVの作りになっている。


8.モドコモード

津軽伝統の刺し子であるこぎん刺しをテーマとした一曲。

”もどこ”とは、こぎん刺しの模様の基本パターンの事。

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かわいい曲だから聴いてね。。。って、みじかっ。


9.りんごの木

ストレートなタイトルを付けたっていいじゃないか、りんご生産量日本一の青森県のRINGOMUSUMEだもの。

この曲だけまだライブで披露されていない。

つい先だって、弘前市民会館で9月22日にワンマンライブを開催するとのアナウンスがあったばかりだが、この曲は大切な場面で歌われるべく大切に取って置かれたと見るべきだろう。

弘前市民会館のライブは、昨年行われるはずだったRINGOMUSUMEの20周年記念全国ツアーのトリを飾る公演になるはずだったがコロナの影響で中止になっていた。

割と新しくfarmerとなった筆者にとっても、弘前市民会館ライブのトリで歌われたら関係者&farmer揃って。。。あとは敢えて書くまい。


ついでにお願いだが、あどはだり(アンコール)曲はこれで。

筆者の妄想がついに現実に。。。なわけないか。


10.DA-BION

”だびょん”は、津軽弁で(たぶん)そうだろうという意味。
「いいびょん = (たぶん)いいだろう」←こんな感じ。

以前からRINGOMUSUMEが歌っていた曲。
これを、リアレンジしてメタラーであるRINGO SISTERSの面々が歌う。
ちょっとお洒落なヘビーメタルアレンジがたまらない。

これは、以前のRINGOMUSUMEノーマルバージョン。


そして、RINGO SISTERS の新しいヘビーメタルバージョン。


そして、今年の夏の甲子園出場校、聖愛高校の応援曲となった「だびょん」。
聖愛高校は、王林ちゃんとときちゃんの母校だ。

野球応援用の吹奏楽バージョン。


そしてこんなのもある。青森県民ならばみんな知ってるお馴染みのCM。

源たれCMバージョン。

どうだまいったかと言わんばかりの「だびょん」オンパレードだ。


おわりに

どうだろう、これほどまでに地元に密着したアイドルグループは他にそれほど多くはあるまい。

筆者も以前、地元愛に溢れたリーダー王林ちゃんについて書いた事がある。

本アルバムは、いわば前作から後に発表された曲たちのベストアルバムでありサウンドプロデューサーの多田慎也さんがほとんどの曲の作詞/作曲を担当している。

捨て曲が無い。

これまで、嵐、AKB48、ももいろクローバーZなど数多くの著名アーティストへの楽曲提供でも知られる多田慎也さん。

RINGOMUSUMEの地元、弘前へ移住。
ボイストレーニングも担当してくれている。
アルバムの完成度への貢献は計り知れない。

もう、地方アイドルの枠は超えた感があるRINGOMUSUME。

このアルバムが起爆剤となって、4人揃って全国ネットのテレビで歌う姿が観られる事を願ってやまない。


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