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syudou 1st Album 「最悪」曲紹介 by 山元

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※この記事は、筑波大学gskボカロ班 Advent Calendar 2019 3日目の記事です。(目安読了時間:15分)

初めまして!山元と申します!本当は12/3に投稿する予定だったのですが諸事情で遅れてしまいました、ごめんなさいm(_ _)m

筑波大学 現代視覚文化研究会(通称:げんしけん,gsk)ボカロ班でカラオケ担当みたいな感じです。歌える曲のレパートリーは一番多いんじゃないんですかね(唐突なマウント)。

主にボカロのアルバム紹介、好きな新譜紹介、カラオケの曲更新情報をばら撒いていこうと思います。

今日は、syudouさん

の1stAlbum「最悪」の曲紹介をしようと思います。関係ないですけどこのnoteの投稿日の次の日に、syudouさんから新曲が出るそうです。ガン待ちしながら書いてます。

「最悪」ですが、特典がない等の理由で、まだ購入を渋っている方が多いのではないでしょうか?このnoteは、そういったボカロオタクに販促をする目的でも書いています。このノートを読むよりも、Amazonでポチったほうが早いです。もしくは、syudouさん自身が全曲解説動画(1時間)を上げているのでそちらを聴くと良いと思います。この記事は、それをベースに、15分で読めるぐらいにまとめた物です。

Amazon: 

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HMV&BOOKS: 

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曲解説動画:

クロスフェード:

曲解説動画でsyudouさんが述べていたのですが、解釈について

「コメント欄で色々な解釈をしている人はその人その人の正解」

と述べていました。「曲の解説とかは野暮」とも言っていました。なので解説はせず、10分で読みきれて、かつアルバムが買いたくなるような曲紹介をしたいと思います。曲解説を上げた理由は動画中で述べています。syudouさんの考え、私はかなり好きです(唐突な告白)。

では、アルバムの紹介を始めていきましょう

1stAlbum「最悪」というタイトルですが、

・昔のうだつの上がらなかった自分の過去との決別がテーマ(後付けらしい)

・最悪→今後もっと良くなって行きたい(2枚目3枚目も出して行きたい)

・「1stAlbumが一番良かった」と評されることが多いが、本来一番技術的には粗削りなはず、そう言われたくない

・作品を「最悪」と言うのは自分のものにしかできない

と言った沢山の思いが込められてるそうです。

1. アイソトープ

Youtube: 

(Music Premiumメンバー限定)

アイソトープとは、「放射性同位体(radioisotope)」の意味です。私、筑波大学理工学群応用理工学類に所属しているのですが、タイトル名に1msで反応してしまいました。これを「愛そうとする」と掛けるのは天才としか言い様がないです。何故「放射性同位体」なのでしょうか?それは「下なものは年と背だけ」と言った、同じ所属の人間が、自分よりも劣って見えることが(解釈ブツ切り)

大学時代の仲のよかった友達のダサさに対する怒りを表した曲らしいのですが、曲はめちゃくちゃカッコイイです(特にイントロ)。1曲目っぽさ、勢いの良さ、入りの気持ちよさ、ボカロっぽさを意識して作ったそうです。THE BACK HORNやUNISON SQUARE GARDENの曲のアルバム1曲目のイントロを参考にしているそうなので、興味がある方は聴きましょう。

「中指の先で落ち合おう」-アイソトープ


2. 邪魔

Youtube: 

niconico: 

言わずと知れたsyudouさんのデビュー曲

解釈とかは色々な人が上げてるので其方をどうぞ

振られるわ、人に金騙し取られるわ、師匠って呼んでた人が死ぬわ、曲が本当に伸びないわで吹 っ 切 れ て、カッコよく見られようみたいなプライドを捨てて、ずっと好きだったヤスタツさん

に動画のイラストを書いて貰い、投稿した曲だそうです。(解説動画の雑なまとめ)

「所詮お前にゃ無理なのさ」-邪魔


3. 馬鹿

Youtube: 

niconico: 

syudouさんの三大アンセムの一つ

嫌いな女の子をdisる曲、だがdisり過ぎてしまった模様

なので歌詞の最後は

「抱きしめて」-馬鹿

解説動画にて

「抱きしめてってなんか自分で言うと恥ずかしいな」

かわいいですね


4. コールボーイ

Youtube: 

niconico: 

self cover(Youtube): 

self cover(niconico): 

解釈(主導の所が分かりやすい)

自分の実話が、半分、7割、9割ぐらい盛り込まれた曲らしいです

ロキ(みきとP)やガランド(ピコンさん)のようなボーカロイドと人の声の掛け合いが特徴です

そのガヤはsyudouさん自身の声で、ベロベロに酔っている時に録音したそうです

コールガールのアンサーソング

アルバムには入っていませんが、聴きましょう。

コールボーイniconico

「馬鹿と煙が梯子酒」-コールボーイ


5. ビターチョコデコレーション

Youtube: 

niconico:

男の子の名前は「アマノ ダイキ」らしい

解釈どうぞ(MVの解釈なので実質ヤスタカさんへのもの)

最アンセム。バレンタインソング。作るのに3年かけたそうです。

「このニコニコ不況の時に100万ありがてぇよぉ^~」

「まあ別に再生数はどうでもいいといえばどうでもいいですけど」

「あ〜ごめんカッコつけた、本当は嬉しい!めちゃめちゃ嬉しい~」

人生を変えて行こうという曲で人生を変えた男

私のように、JOYSOUNDの挨拶で初めてsyudouさんのお話する声をお聞きした人も多いのではないでしょうか?

「ビターチョコデコレーション」と言うのが具体的に何を指しているか、友達へ言ったらドン引きされた模様。なので言いたくないらしいです。

苦い、白い、我慢、楽しむときは楽しむ

あっ…(察し)ふーん

ごめんなさい許し亭許して

「あれっ、前髪ちょーぜつさいきょーじゃん!」 -ビターチョコデコレーション


6. 猫と文鳥

Youtube: 

(Music Premiumメンバー限定)

アコースティック曲。綺麗な曲ほど歌詞が汚い。

自分の好きな文鳥の鳴き声(大福ちゃん)が冒頭に入っているが、失恋した相手の好きだった猫の鳴き声は一切入っていない模様

「俺の声は響くけどお前の声は響かねえよ」

「あなたのことは許せないけど」-ねこと文鳥


7. フラミンゴ

Youtube:

niconico: 

曲名の由来は、知り合いのオタクの女の子が「振られたンゴ~」って言って来たことから(ガチ)

友達のQ’ulleのファンに「殺すぞ」と言われた模様

「言葉が濁った2時08分」-フラミンゴ


8. キャラバン

Youtube:

niconico: 


(ヲタク)卒業ソング

syudouさんの喘ぎ声が聴ける曲

「まあ結局ヲタクなんだけどね!」

この曲を投稿した直後にアイドルグループ「じゅじゅ」に楽曲を提供してしまう。

キャラバンうっさい,このバカがっ!

ここすき

キャラバンと言うタイトルは特に意味がなく、砂漠っぽいかららしいです。

「愛が性より先にあるのは辞書でだけ」-キャラバン


9. 魔王

Youtube:

マイヘア(My Hair is Bad)のメンバーと付き合ったことがあるとか嘘をつく元カノ「まお」ちゃんへのDisソング。やっぱり好きらしいです。

ストーカーであることをまおちゃんにDisられ、怒っていましたが、「灯火」を聞くと分かるように、他の子を普通にストーカーしています

シューベルトの「魔王」からもちゃんと歌詞を持ってきています。中学で聴かされるやつです。

「俺を端的に表すな」-魔王


10. 灯火

Youtube: 

niconico: https://www.nicovideo.jp/watch/sm34108482

綺麗なストーカーの曲です。クリスマスソング。

引き出しはなんと少女漫画、

の中のセリフから。詳しくは解説動画を。

ランニングのコース中に別れた彼女(今までのとは別)の家を設定し走るという列記としたストーカー行為をしていた模様

あまり再生数が伸びなかったことに関して、「ボーカロイドに歌わせる曲ではなかった」と後悔しているようです。

ん?いまセルフカバーするって言ったよね?

「君が嫌う君が欲しい」-灯火

これを弱っている男に言うとイチコロらしいです


11. 死生活

Youtube: 

niconico: 

なんとMVはヤスタツさんから打って変わって

檀上大空さんが制作

代表作は妄想感傷代償連盟(DECO*27さん)、フリィダム ロリィタ(ねじ式さん)、全部見ろ(豹変)

全員好き

ヤスタツさんがsyudouさん好きなのもしゅきぃ…

syudouさん曰く、歌詞が非常に上手く書けたとのこと。

例えば

最初

唯一性とはきっとカク「テル」
奇と普遍が混ざってでき「てる」
いつもアナタは「非常」に酔ってて
「通常」に唾を吐い「ている」    

・音韻を踏みまくっている

・お酒のカクテルは大体普遍性(ベース)に奇抜性(トマトとか)を混ぜる

・「非常」はダブルミーニング(カクテルでとても酔っている、珍しいことに酔っている)

・曲を聴いてみると最後は「頭上に唾を吐いてる」と聞こえる


他にも

斜に構えた思想の上部じゃ
積み木崩しに堕ちていく

・斜めにすれば、積み木はずれて崩れていってしまうことと、斜に構えた人間の考えの薄さを掛けている


嗚呼 何度歌っても調が上がっても

・実際に調が上がっている。これは椎名林檎さんの「ちちんぷいぷい」の「+2何処へ飛んで行くべきかも」の部分と構成が一致している

他にも「魔法少女まどか☆マギカ」の

「奇跡も魔法もないなんて」


米津玄師さんの「アイネクライネ」の

「何度誓っても何度祈っても」

そしてなにより、東京事変さんの「私生活」の

「酸素と海とガソリンと沢山の気遣いを浪費している」

ペトロ=petroleum=石油

と言った、syudouさんのあらゆる好きなものをリスペクトした歌詞や、MVに今までのキャラクターが全員登場するといった、syudouさんの作品の集大成とも言うべき曲です。

僕は一番好きです。毎日伸ばしてます。

「凪いだ青春に棄てられた少年兵」-死生活


12. 今日

動画なし

アルバムで最後の曲になるはずだった曲

もしこれが本当に最後の曲であれば、ハチa.k.a.米津玄師さんの1st Album「花束と水葬」と完全に同じ構成だった模様

「花束と水葬」では、逆再生すると、曲の途中で、アルバム中最初の曲である「Persona Alice」が流れていることで有名です。

syudouさんの「今日」では果たしてどんな曲が流れているのでしょうか?それはここでは述べません。買ってからのお楽しみです。

「その瞬間にどうか私を殺して」-今日

ちなみに順番にアルバムの曲を聞いていた僕は、これで曲は終わりだと思っていました。


13. アンチテーゼ貴様

Youtube:

niconico: 

13番目の曲。

クロスフェードを聞くとわかりますが、これだけ歌詞が動画として上げられているものと違って、完全にリニューアルしています。この曲のためだけでも、このアルバムを買う価値は十分にあります。さらに、これだけセルフカバー。ボジョレヌーボー的に言えば

「40作中に一つの出来とされた「ねこと文鳥」を超すsyudouさん史上最高の下品な曲」

カッコ良く終わりたくないからと最後にぶち壊したらしいです。特に、「一曲目のイントロからここに至るまで、金取ってまで聴かすようなもんじゃねえな」とsyudouさん自ら言っていくスタイル。このアルバムのタイトル「最悪」と言い、まさに批判すらも「主導」していくその姿。まさに終わりを飾るのにふさわしいと私は思いました。


必ず最後に聞きましょう。


「それではお後がよろしくて」-アンチテーゼ貴様


最後まで読んで下さり有難うございます!

もしよければ他のAdvent Calendarにも目を通してくれると嬉しいです!

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