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【開催報告】集まれ大学生!University Pride Day (2020.04.30)

学スタ高菜がお送りします。

4/30「集まれ大学生!University Pride Day」という交流イベントをZOOMにて開催しました。

https://www.waseda.jp/inst/gscenter/news/2020/04/21/3275/

こちらは、今年オンラインでの開催となった、東京レインボープライド(以下TRP)に合わせたイベントでした。「厳しい社会情勢の中でも”自分らしくいること”に対して『プライド』を持てるイベントを!」ということで、ジェンダー・セクシュアリティに関するクイズ・外出自粛中の抱える悩みのシェアなどコンテンツを盛りまくってお送りしました。

TRPには、早稲田大学GSセンターの開設当初から毎年ブースを出して参加させていただいてます。イレギュラーな形式にはなりましたが、今年も参加できとても嬉しく思います。

さて、当イベントはせっかくのTRPということで、イベント参加者は、大学生であればどなたでも参加OKというかたちで企画。当日は19名の方に参加いただき、こちらの予想をはるかに上回る盛況でした!
…実はオンラインでのイベント開催は、これが当センターでも初の試み(!!!)参加者さんの中には、「オンラインイベント運営の参考に…」という方もいらして、ま、まじか〜恐縮!滝汗!!でした。せめて反面教師になれればいいな(?)


というわけで、当日のメインコンテンツ二つをざっくりレポします!

Queer Quiz

クィアクイズは、昨年TRPでも行った◯×クイズです(道行く人に突然クイズをふっかけるSTYLE)。オンラインでみんな一斉に楽しめるコンテンツはないか…ということで再登場しました。

初級から上級まで全三問をご用意。参加者さんには◯×をハンドサインで答えてもらうだけでなく、無茶振りで理由まで答えてもらったのですが、さすがに勉強してらっしゃる方ばかり…参加者さんの解答にうなずくばかりでした!すごい。

ちなみに今回はnoteを読んでくれている物好きなあなたに、他の学生スタッフが作ったクイズを一問ご用意しました!
ぜひチャレンジしてみてください☟

QQ問題文

(Q.入国管理センターなど国の施設に収容される際、トランスジェンダーは自認の性別として扱われる)

ニュース等追ってないと、日常生活ではあまりなじみの無い話題で難しいかもしれないです…。
解答・解説はこの下!







A. ×

入国管理センターや刑事施設では、性別による分離収容が原則です。
女性の場合は、女性職員が立ち会うことが法律で定められています。
トランスジェンダーであっても戸籍上の性別で扱われます。過去に何度か
トランスジェンダーの処遇について裁判が行われており、その都度前進は
みられるものの、まだまだ課題も残っています。

2000年代前半、性別適合手術済みのトランス女性(戸籍は男性)が、
男性の共同房に留置されました。これに対して裁判が行われ、2006年に
「男子とは区分して留置すべき、身体検査は女子職員が行うか、医師
もしくは成年の女子立ち会いのもとで」という判決が出されました。
しかし翌年の2007年、栃木の黒羽刑務所に収容されたあるトランス女性に
ついて、当初は女性の衣類や頭髪が認められていました。しかし、
その対象者が職員にケガを負わせた際、女性用の衣類を禁止され、長髪を
許されないという懲罰的な対応がとられました。

その後法務省矯正局から通知があり、刑事施設に関しては、性同一障害を
有する者や医師の診断を受けていないが同等とみなせる者に対しては、
収容は単独室を原則とすることが定められました。衣類は個別の事情を
考慮し、入浴・身体検査に関してはトランス男性については女性職員が、
トランス女性についても女性職員が対応するよう定められました。
2016年、施設内で女性ホルモン剤を服用できなかったことに対し国に
損害賠償を求めた訴訟が起こり、東京地裁でその訴えが棄却されてしまい
ました。
また、施設長の理解度によって対応に差が出る懸念もなされています。

参考文献:石田仁(2019)「はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで 」 ナツメ社


イベント当日の雰囲気を感じていただけたでしょうか?
以上クィアクイズでした。


パネルディスカッション

クイズの後は、5~6名のグループに分かれてのディスカッションタイム。

いやーアツかったです!!
【普段なかなか真面目に話せない鬱憤】×【自粛期間中の鬱憤】 ということなのか…初対面とは思えない程様々なテーマで、活発に語っていただけました。

そしてこれはイベント後のスタッフ反省会で判明したことなのですが、3つに分かれたどのグループでも出た、共通の話題というのがあったんです。
それは『無関心層へどうやってアプローチするか』

これ、ほんっっとに悩ましい課題ですよね!私たちGSセンターも、年に数回はこの話であーだこーだ議論してる気がします。
広報や企画内容といった、方法自体に問題があるかもしれません。無関心な人達に興味を持ってもらうことも大事だけど、今現在、活動に共感してくれる人たちも大事にしたいし、という話も出てきます。悩みは尽きません。
正解は無いからこそ、まさにTRPのように、試行錯誤しながら活動を続けていくこと、私たちの存在をアピールしていくことが必要なのかもしれないです。

他大学の方と話せたのは、こちらとしてもとても貴重な体験でした。
普段いるコミュニティーの外で同じような思いを抱える人達と出会い、互いにエンパワメントされるというのが、TRPの良いところだと私は思います。そういった意味では、今回のイベントを開催した意義があったのではないかと思います。


おまけ

「ぜひレインボーなグッズつけて参加してね〜」と告知しておいて、当日は思いっきりモノクロカラーな服着て参加した私です。
参加者さんの中には、ZOOM背景をレインボーにしてくださった粋な方もいて、とても素敵でした!今回のイベントが無事に開催できたのも、そうやって共にイベントを盛り上げてくれたおかげです。ありがとうございました。

ではでは、皆さんの一年が素晴らしいものになりますように。
\Happy Pride!/