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早稲田大学 presents Queering Waseda 第3回文字起こし【ゲスト:あかねさん・古堂さん】

はじめに

「早稲田大学GSセンターpresents Queering Waseda」とは…
社会規範となっている事柄をジェンダー、セクシュアリティの視点から疑う・検証していくQueerの姿勢を持ったGSセンターの学生スタッフけいとリョウがパーソナリティのPodcast番組です。2022年5月から7月の間、隔週の金曜日に投稿します!

早稲田大学GSセンターは、早稲田大学早稲田キャンパスの10号館213にある、早稲田大学のLGBTQ+(性的マイノリティなど)学生や、ジェンダー・セクシュアリティに関心のある全ての人々(アライ含む)の居場所であり、誰もが自由に利用できるセーフ/リソースセンターです。お待ちしております。

【概要欄】

皆さん、GSセンターがジェンダー・セクシュアリティに関する「個別相談」を行っていることを知っていますか?
今回はGSセンターで専門職員として働いているあかねさん・古堂さんをゲストに迎え、「個別相談」について話を聞いてみました。
相談って何を話していいの?
どんな人が相談に乗ってくれるの?
相談することの意味ってなんだろう?
「相談すること」が身近でない人にも是非、聴いていただきたいです。
↓個別相談の詳細とご予約はこちらから↓
https://www.waseda.jp/inst/gscenter/more/consultation/
それでは次回、2022年7月1日(金)の配信をお楽しみに〜!

第3回文字起こし🌈


けい

早稲田大学GSセンター presents、Queering Waseda!

リョウ
皆さんこんにちは、Queering Wasedaパーソナリティ、GSセンター学生スタッフのリョウと!

けい
けいです! この番組は、早稲田大学スチューデントダイバーシティセンターのGSセンターや、そこで働いているスタッフのことについて、ゲストをお迎えしたりしなかったりしながらご紹介していく番組です。番組を通じて、GSセンターをより身近に感じていただき、早稲田キャンパス10号館2階のセンター室やイベントに、お越しいただくきっかけになったら最高です! 

リョウ
はい! というわけで、第3回の今回は、GSセンターで行っている個別相談をテーマに話していきたいと思います。第2回に引き続き、今回もゲストの方をお呼びしています! GSセンター専門職員の、あかねさん、古堂さん、ようこそQueering Wasedaへ〜!

あかねさん&古堂さん
いえ~い! こんにちは~!

あかねさん
はい、皆さん改めまして、GSセンター常勤専門職員のあかねです。GSセンターで働く前は、アメリカの有色人種のLGBTQ+の人たちのためのユースセンターでセラピストとしてクライアントの心のケアをサポートしていました。長くアメリカにいて、今、大人になって実は初めて日本に住んでいます。日本の夏が苦手です...... よろしくお願いします!

リョウ
よろしくお願いします~!

古堂さん
はい、皆さんこんにちは。GSセンター専門職員の古堂達也と言います。私自身は、大学卒業してから介護の仕事をしたりとか、あとはスクールソーシャルワーカーっていう学校の相談員みたいな仕事をしてきて、今年の4月からGSセンターの専門職員として勤務をしています。あとは大学時代からLGBTQ+のコミュニティでずっと活動していて、イベントの企画だったりとか、出張授業の講師とか、あとは今現在進行形でLGBTユースの居場所づくりのスタッフなんかをしてきました。私も暑いのは苦手なんですけど、夏は果物が色々出てくるので、それは楽しみにしています! よろしくお願いします~!

リョウ
よろしくお願いします~ありがとうございます! じゃあ、夏は苦手なお2人と一緒に今日はやっていきたいと思います(笑)ではそろそろ始めていきましょう! Queering Wasedaスタートです!

ジングル(けい)
10号館213、Queering Waseda!

リョウ
改めまして、こんにちは、リョウです!

けい
けいです! では早速コーナーに参りましょう! 

リョウ
「個別相談って一体な~に~?」。第3回、今回のテーマであるGSセンターの個別相談。『相談』と聞いて、どんなことをやっているのかピンとこないけど、気になっている~という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

けい
そうですよね。ではまず、あかねさん、GSセンターの個別相談とは一体何なのか、説明していただけますでしょうか?

あかねさん
はい、もちろんです! GSセンターの個別相談は、2022年6月現在、私向坂あかねと古堂達也さんで担当しています。自分の性自認、性別表現、性的指向、恋愛の指向、その他のセクシュアリティについて、もっと知りたい、深めたい、または分からないというときとか、よりよいALLYになりたいというとき、学内で呼ばれたい名前、いわゆる通称名と言われているものを使えるようになりたいとか、恋愛しないことについて話したい、そして恋愛相談をしたい、などなど、ジェンダーとセクシュアリティに関するいろんな相談のために使ってもらえます。その方がどんな風に相談を使いたいかによって、1回でおしまいっていうやり方もできますし、必要に応じて継続的にセッションしていくっていうこともできます。以上です!

リョウ
ありがとうございます。そうですよね。
早稲田大学には学生相談室というものもあると思うんですけど、古堂さんに、このGSセンター個別相談と学生相談室っていうのには、どのような違いがあるのか、伺ってもよろしいですか?

古堂さん
はい! そうですね、GSセンターは、先ほどあかねさんの説明にあった通り、ジェンダーやセクシュアリティにまつわる相談っていうものの専門性を持った職員が対応しているっていうところで、一方で学生相談室との違いというところでいえば、GSセンターでは、1つはまず心理療法とか心理検査は行っていません。なのでそういった内容を希望する方は、学生相談室をご案内したりしています。あとは眠れないとか、食欲がないとか、そういった身体的な症状がある場合っていうのも、医療との連携が必要になってくる場合もあるので、学生相談室の方をご案内することがあります。
じゃあGSセンターの個別相談利用したいっていった場合どうすればいいかというと、GSセンターのホームページに個別相談の予約フォームがあるので、そちらから事前の予約をお願いしています。希望の日時なんかを踏まえて、こちらから日程のご連絡をして、今は来室とオンラインと両方やっているので、指定の方法で相談を受けています。そんな感じでしょうか!

リョウ
ふんふん、ありがとうございます!
ここまで個別相談の具体的なお話を聞いてきたんですけれども、そもそも「相談する」っていうこと自体があんまり身近じゃない人が多いんじゃないかなと思うんですけれども......

けい
そうですね、確かに。例えば、こう、「話をするだけ」で悩みが解決するの? とか疑問に思うことは当然あると思いますし、あとは相談に行った時に、職員の方からアドバイスを一方的に受け取るだけなんじゃないかな、っていう心配もあると思います。お2人に相談すること自体の意味や意義について、ぜひ教えていただきたいです......!

あかねさん
はい、じゃあまず私からお答えします! そのご質問をいただいてすごくよかったなと思います。私にとって、相談を受ける専門の人に相談するっていうことは、自分のことをもっと知るためのツールにアクセスすることだと思っています。ちょっと例を挙げて説明すると、例えばホモフォビア、トランスフォビア、クィアフォビアとかによって傷つけられてしまったというようなとき、個別相談の中では、そのフォビアによって自分自身にどんな影響が出ているのか? それによって他者や社会とのかかわりが自分にどんな風に変わってしまったとか、または変わらないのか。今後の自分にはどんな選択肢があって、傷つけられた関係性とかパワーをどのようにして修繕したり取り返したり、そこから離れるっていう選択を自分はしたいのか、したくないのか、みたいな感じで、いろんな角度から自分のことを知っていき、自分がこうしたいっていう選択を選ぶ、そしてそのパワーを蓄えていくみたいな作業が相談なんじゃないかなって思っていつもサポートしています。古堂さん、何かありますか?

古堂さん
そうですね、今あかねさんがお話してくださったようなことを自分自身も意識しているなって思いますし、あと私が相談することの意義として思うのは、何かに悩んだり迷ったりしているときって、自分でも何に困っているのかとか、すごくいろんなことが絡み合って、自分でもよく分からない、何に困っているのか分からないっていう状態が結構多いかな? っていう風に、これまで相談のお仕事をしてきて感じるんですね。そのこんがらがっている状況をまずは紐解きながら、今何が起きているのかとか、何に困っているのかを一緒に整理したりとか、その整理した課題を、じゃあここをまずやっていこうとか、ここだったらすぐ取り組めそうみたいな形で、優先順位をつけたり取り組む道筋をつけるお手伝いをしている、それが私にとって誰かの相談に乗るっていうことかなと思っています。やっぱり、今自分がどういう状況に置かれているのかっていうことを誰かと一緒に客観的に整理するとか、見通しがそれで立つことによって、それだけでも少し気持ちが軽くなったりとか、じゃあまずはこれをやってみようっていう風に、目途が立つっていうことで、何かその人にとってプラスの影響があったらいいなと思って、相談に乗っているという感じです。

リョウ
ありがとうございます! 実は私リョウはですね、学生相談室に長く通っていたことがあるんですけれども、今のお2人のお話を聞いて、本当にそうだなと思っていて。特に、自分では何に悩んでいるのかよく分からないっていうところで、プロの方のサポートを受けるっていうことが本当にすごいですし、すごいっていうのは、自分が通う前に思っていたよりも、プロの人に話を聞いてもらうって言うことのすごさというか、こんなに違うんだっていうのは結構感じたところだったので、ぜひ、もしも相談興味あるなっていう方は一回行ってみていただけたらいいんじゃないかなって思います。あとは、相談を受けていただく方にいろんなフィードバックをいただいたりして、それを日常の生活の中で意識してやっていくとまた新しいことが見えてきたりっていうのもあるので、皆さんぜひ、良かったら行ってみてください!
という感じで、お2人ともありがとうございました!

あかねさん
こちらこそありがとうございました~!

古堂さん
ありがとうございました! ぜひ気軽にご相談に来ていただければなと思いました!

リョウ
ありがとうございます! さて、今回のコーナーは以上となります。以上、「個別相談って一体な~に~?」のコーナーでした!

ジングル(リョウ)
10号館213、Queering Waseda!

リョウ
お届けしてきました、早稲田大学GSセンター presents Queering Waseda、お別れのお時間となりました。さてけいさん、今回はいかがでしたか?

けい
そうですね、これまでGSセンターの個別相談って、なかなかどんなことをやっているのかとか、そもそも誰がやっているのかって閉ざされていた、閉ざされていたわけではないけど、なんかこう、なかなかいろんな人に知ってもらう機会っていうものはそんなになかったと思うんですね。だから個人的に、今回相談っていったい何っていうのはすごく勉強にもなりましたし、PodcastがきっかけでGSセンターの個別相談を知って、相談自体に興味を持ってくださる方も、ぜひぜひ増えればいいなと思いました。

リョウ
ありがとうございます! それではですね、番組の締めとして、恒例のあの質問を、あかねさんと古堂さんにもお聞きしたいなと思います。ではまずあかねさんから、早稲田大学がどのような大学になってほしいですか?

あかねさん
そうですね、私は早稲田大学が、全ての性のあり方の学生の方にとってここは自分のための場所で、ここでは自分は大切にされているっていうのを自信を持って感じられる大学になってほしいと思っています。そのために、GSセンターの職員としてできることをいろんな人とコラボレーションしながら続けていくぞと思って日々働いています。

リョウ
ありがとうございます。では次に古堂さん、同じく、早稲田大学がどのような大学になってほしいですか?

古堂さん
そうですね、GSセンターの専門職員としては、早稲田大学がどんなジェンダー・セクシュアリティの人にとっても学ぶ権利が保障されていて、その人個人の能力が発揮できる場であってほしいなと思っていますし、やっぱり今学んでいる学生さんたちが今後社会に出ていったときに、ジェンダーやセクシュアリティにまつわる様々な問題に対して理解を深めて、その人自身が解決の主体となっていけるような学びの機会っていうのを、GSセンターとして提供していきたいなっていう風に思っています。

けい
ありがとうございます......! 
詳しい個別相談の情報または相談の予約は、GSセンターのwebサイトをご確認ください! この番組は、隔週の金曜日に更新される予定です。GSセンターの公式TwitterやInstagramでお知らせしますので、ぜひ皆さま、こちらもフォローしてください!

リョウ
はい! 次回の番組更新はですね、7月1日金曜日を予定しております! それでは皆さん、また次回の放送でお会いしましょう! お相手はパーソナリティのリョウと!

けい
けいと!

あかねさん
ゲストの、専門職員、あかねと!

古堂さん
古堂でした~!

あかねさん&古堂さん&リョウ&けい
ばいば~い!!


おわりに

文字起こしは毎回、Podcast公開後なるべくはやくアップする予定です。
次回更新もお楽しみに!


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