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No.26【試合分析】マンチェスターユナイテッド対フラム(23/24-第26節-2月25日)

割引あり

前半

 スタメンは以下の通り。

スタメン

 ユナイテッドは、ホイルンドが負傷のため、CFにラッシュフォードが入る。フラムは、ウィリアン負傷のため、ウィルソンが入り、イウォビが右に回る。

 試合は、均衡した展開。ややフラムペースといえるか。フラムは、4231で、後ろから丁寧にボールを繋ぎながら前進する。両SBは高い位置を取り、その際は、WGが中に入る。SBが上がる分、DM2枚は、低い位置でボールを引き出す。これに対してユナイテッドは、442で対応する。

 ユナイテッドは、攻撃時には、メイヌーが前に出て、右SBのダロトが中に入る、3241に近い形。ダロトが中に入る分、右CBのヴァランが、右に出てボールを受ける場面も見られる。これに対してフラムは、442で、内を切りながらハーフ付近で構える。

 前半のユナイテッドは、ダロトが中に入ったことで、良いビルドアップを見せていた。例えば、13分のシーンを見てみよう。

13分のシーン

 ヴァランがボールを持つ。右WGのフォーソンが落ちてきたので、ここにつける。その際、ダロトは、中から外に動き、ボールを受けに行く。これに連動して、前にいたカゼミロが、ダロトがいたスペースに落ちる。フォーソンは、寄ってきたダロトにつけてワンツー。そして、落ちてきたカゼミロにつけ、ロビンソン、リード、イウォビのプレスを躱した。

 3241においては、WGにつけたとき、SBがいないため、DMのフォローが大事になる。上記シーンでは、フォーソンにつけた段階で、ダロトが寄ってきてボールを受けに来たのが良い。また、前にいたカゼミロが、ダロトがいたスペースを利用し、ボールを受けに来たが、連動してスペースを利用できていた。これらは、再現性のある動きであるから、このようなビルドアップを続けられれば、ユナイテッドは、良い攻撃ができそうである。

 さて、13分のシーンは、最終的にパスミスから、フラムのカウンターとなり、イウォビにシュートまで持ち込まれている。この試合、ユナイテッドは、フラムのカウンターに苦しめられた。また、フラムのビルドアップに対し、442の42を超えられ、フラムに簡単にチャンスを作られるシーンが目立った。大きな原因は、44の間に、スペースが空いていることだ。

 まず、17分のシーンを見てみよう。

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