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88 ハチハチ
2020年7月6日 20:17
小川洋子の『琥珀のまばたき』(2015年刊)を読了。昨夜はゴダールの『気狂いピエロ』(1965年作)を観た。同列に並べることはできないけれど、どちらも異色の「超日常」を描いているという点では共通している。『琥珀〜』は、温泉地の別荘の敷地内から出ることを母親に禁じられた三姉弟が、社会から切り離された雑音のない静かな世界で、優しく愛をはぐくみながら成長する物語。三姉弟は本当の名前を捨て、鉱物の