Re:天才シャドバプレイヤーなら全カード語れる説第八百七十一回「ブレイズフレア・マーズ」
今日は意味もなく岩盤浴に行きました。体重が52.4kgでした。運動してないんすけどね。太れません
本日の抽選は…
Re:871回「ケツで勝ち取るヤケクソ強化、ブレイズフレア・マーズ」
疼いて震えて昂ろう…
最高にアツい戦場へ!
ブレイズフレア・マーズは天象の楽土アディショナルにて登場したロイヤル指揮官。アッパー前はどういう想定なんですか????
アッパー調整がなされたカードなので、まずはアッパー前から見ていく。
スタッツは3/2/3必殺。能力は進化時にデッキの残り兵士フォロワー数が20以上なら炎将の二槍を出すというもの。二槍はマーズの専用アミュレットで、能力は自分の場に兵士が出るたびに+1/+1と突進を付与するというもの。
類似カードとして挙げられるのがスカイキャプテン・ヴァルフリート。こちら4/4/4→5/5のフォロワー。能力は無料進化+進化時デッキのフォロワーが全て(ヴァルフリート除く)兵士ならそれら全てを+2/+2するというもの。どちらもデッキの兵士染めを要求する代わりにその兵士たちを一斉にバフするというカードとなっている。
マーズはヴァルフリートより後に出たカードだけあってヴァルフリートより強くなっている…と言いたいところなのだが、実際のところ全然そんな事ない。マーズはマジではちゃめちゃに弱いテキストとなっている。
まずバフ量。ヴァルフリートが+2/+2なのに対して、マーズは+1/+1突進。場合によってどちらがいいかは異なるが、デッキを縛る以上は+2/+2の方が方針にはなりやすい。ヴァルフリートなら2回バフ乗せて1/5/5クイブレうおおおおとか出来るが、マーズはそういうイカれ打点を作れない。ちまちま(?)とした面の取り合いをするだけである。
続いてバフの性質。ヴァルフリートがデッキバフするのに対して、マーズはアミュレット設置による後付け強化。これがガチで弱い。マーズは突進付与する以上、面で戦うコンセプトになるのにアミュレット設置するせいで面が狭い。1面くらいならまぁ許容できなくもないが、ヴァルフリートのように重ねがけしようとすると面が狭すぎて終わる。一応指揮官アミュレットなので場に指揮官要求する系のカードとはシナジーを組めるが、それにしたってではある。
また、兵士フォロワーの"プレイ"にしか反応しないのも結構悲しい。せっかくアミュレットになったんだから場に出るたび反応にしてくれればいいのに…。それがあればオースレスナイトみたいな展開系フォロワーを両方バフできるというヴァルフリートにはない強みを獲得できたのだが、それすらさせてくれない。
そして最後に進化時効果の条件。ヴァルフリートがデッキのフォロワーが全て兵士であること、マーズがデッキの兵士が20枚以上である事。一見、マーズの方が少しなら指揮官を入れていい緩いテキストに見えるが、実際にはヴァルフリートの条件の方がマシな場面が多い。というのもマーズはこの条件のせいでスペルをろくに採用できないのだ。これのせいでドローやリクルート、サーチにも兵士フォロワーを使う必要性が生じる。後手4の最速進化時でも山札は一切ドローを挟まなくて32枚なので、ドローやサーチをすることを考えるとかなりの濃度で兵士を詰め込まないといけないことが分かるだろう。
この通り、過去カードのヴァルフリートと比べても劣ってる点ばかり見つかる意味わからんカードであり、はっきり言って使いようがなかった。ちなみに登場当初のローテには指揮官サーチも無い。お笑いにも程がある。
このように本当にどうしようもない1枚なのだが、こいつには1つだけ強みがあった。それがキャラの良さである。
リメイク前マーズが強かったのもそうだし、声がいいのもそうだし、何よりケツがすごい。性能云々関係無しに人気キャラではあった。
そしてその人気キャラであることが幸いし、環境で一切活躍してないにも関わらず人気投票1位を獲得、スキン化が確定した。
そしてこの人気投票が(恐らく)マーズの運命を大きく変えた。
時はマーズ実装から4弾経ったAOA。ローテ落ち直前のパックにてマーズには2つのニュースが訪れた。
1つ目のニュースがスキンの登場である。
神スキン。前期リオードはずっとマーズスキンでやってた。ずっとケツ向けてるのは気まずいからか、新規イラストを元にしたスキンとなっている。正しい。
普段は何がなんでもイラスト同じの使ってる私だが、マーズに限ってはスキン版1枚だけ引いたから2-1で使ってた。こいつ、いいんすよ。
そして2つ目のニュース。それがスキン登場に伴う大幅ヤケクソバカアッパーである。
アッパーの内容は以下3点。
無料進化追加
二槍バフ対象の兵士制限削除
二槍のバフ内容に交戦時顔1点が追加
一気に、カードになった。
デッキの縛りのキツさこそ変わらないものの、その縛りを肯定出来るくらいのテキストを獲得した。
一番大きいのはやはり最後の交戦時顔1点追加だろう。これによって突進付与で面当たりしているだけで相手の顔面をゴリゴリ削れるようになった。2面埋めてでも重複させたいくらいの魅力あるテキストである。今まではバフと突進付与しかしなかったからでかいのを並べるしかなかったが、この交戦時効果追加によりチビを相手の盤面に当て続ける動きが勝利に直結するようになったのは革命と言っていいだろう。
残り2つの追加はこれと比べると地味ではあるがちゃんと強い。進化権不要によってバフされた疾走の打点増強にepを回せるようになったし、兵士制限撤去のおかげで2枚目以降のマーズもデカ必殺+ちょい打点の役割を遂行できるようになった。
そしてEOPで登場した頃にはいなかった相性のいい兵士たちが多数登場したのも合わさり、マーズは一躍環境レベルのデッキと化した。
それがヒーローマーズである。
デッキの動きとしては進化ターンになったらとにかく槍を設置。1,2本槍を置いて盤面をボコボコにしながら顔を削り、ラストはエンハンス7ヴァリフェンで大量の0cヒーローを投げつけて殺す。神速クイブレ8点パンチもあるぞ!
マーズとヒーローは相性がかなりいい。マーズによって自軍全体突進付与が出来るのでヒーローの「場に傷付いたフォロワーがいるなら〜」条件が達成しやすいし、1c疾走のアミロスもいる。ヴァリフェンの一斉展開もフィニッシュ手段として最強格であり、指揮官サーチを濁らせる存在でありながら1枚採用されている。
またトニーの登場も大きい。2/1/2兵士で指揮官をサーチできるので、マーズを条件内で無理なく持って来れる。こいつのおかげで大体進化ターンには槍置けるし、2本置く再現性もそこそこ高いと言える。
このようにローテ落ち直前にてバカ強化されて無理やり環境に捻じ入ってきたかわいい1枚となっている。ヒーローマーズガチで神デッキだったからもっと使いたかったな
いくらイラストが良くても性能に恵まれないカードは存在するが、こいつは恵まれたイラストのおかげで能力を勝ち取ってるから夢あるな〜って感じる。ソウルガイドがすぐ霊魂の統率としてリメイクされたみたいな感じ。顔がいいと、得です。世界。
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