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Re:天才シャドバプレイヤーなら全カード語れる説第百九十六回「祈りの燭台」

勇気ある君の挑戦を待つ

本日の抽選は…

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Re:196回「高め合う領域、祈りの燭台」

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TOG-ブロンズ
3コストビショップ・アミュレット
自分がアミュレットをプレイするたび、そのアミュレットのカウントダウン を1進める。
善き人は良く祈る。

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祈りの燭台はTOGにて登場したビショップアミュレット。かなり良いカード。

3コスアミュレットで効果はシンプル。アミュをプレイするたびにそのカウントダウンを1進める。ビショップに数多くあるカウントダウン持ちアミュレットを置いておくだけでサポートし続けることが可能。

特にこのカードと相性がいいのがカウントダウン1のカード。死の宣告や禁じられた儀式がこれに該当する。これらのカードは場に出た時になにもしない事を代償としてコスパのいい能力を持っているのだが、その代償をこれ一枚で全部消せてしまう。複数置ければカウントダウン2、3にも対応できるようになるんだけど、面が狭いし、置くのに3コストかかることを考えるとCD1と組み合わせるのが妥当である。

この思想のもと作られたのが燭台ビショップである。

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(こんな構築だったかは知らない)

一度燭台を置いてしまえば異端審問、禁じられた儀式、清浄の狐、死の宣告をノータイムで割れるようになりアドをかなり稼げる。すごい!

ただ、このデッキが強いかと言われるとそんなことはなかった。理由として挙げられるのが、燭台を置けないとゴミなカードが多すぎるということ。異端審問はまだしも、他のCD1は弱すぎ。燭台をサーチしようにもアミュレットでアミュレットを加速する形のカードだからウリエルで確定で持ってくることができない。カウントダウンを持たないアミュレットサーチみたいな都合のいいものはないし、当時は結晶もない。これに加え、3コスで出す手間がまぁまぁ重いのもありネタデッキ止まりであった。

そんな燭台に転機が訪れたのがOOT。新カード「黄金都市」の登場である。

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黄金都市(ナーフ前)
OOT-ゴールド
2コストビショップ・アミュレット
直接召喚 自分のターン終了時、自分の残りPPが2以上で、自分の場に黄金都市がないなら、このカードを1枚、自分のデッキから場に出す。
自分がアミュレットをプレイするたび、そのアミュレットのカウントダウン を1進める。

アミュレット自体の効果は祈りの燭台と全く同じ。しかしコストが2になっており、直接召喚まで付いてきた。これ、凄すぎ。燭台の弱点であった「出せない時のゴミが多い」「コストが微妙に重い」のどちらもを解決している。2コスト余らせていれば山札から勝手に飛んでくるし、手札に来ても2コスでプレイすれば良いだけ。ついでに直接召喚だから燭台の2枚目以降あんまいらない問題まで解決してくれる。上位互換、ここに極まれりって感じやね。

そんなわけで今まで作られていた燭台軸のデッキは全て黄金都市に塗り替えられることとなった。祈りの燭台😢

…と、普通ならなるだろう。しかし、祈りの燭台は違う。寧ろ、このカードの本領が発揮されたのは黄金都市が登場してからである。

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事実として、都市ビショップに祈りの燭台が採用されている。何故か。これには2つの理由がある。

1つ目、都市の4枚目以降という役割。このデッキだと燭台ビショップの頃と違って都市2枚出しを普通にする。ムニャール、呼び笛などを一撃で割れるようになるので疾走打点がかなり出しやすくなり、アニエスもどんどんコスト下がるからだ。飢餓の輝きのこと考えると2枚出せばいいってもんでもないんだけどね。都市の直接召喚は1枚目しか対応していないので4枚目以降の都市として燭台は役割を持てた。

そして面白いのが2つ目の理由。それが祈りの燭台のコスト「3」である。一見これは黄金都市よりコストが重いという単なるデメリットに見える。しかし、コスト2と3の間には重大な差がある。それが熾天使の剣、虹の輝きである。このカード、どちらも2コス以下のカードを指定して破壊バウンスを行うカードである。都市、めちゃ強デッキだったのでメタとしてこのカードが採用されがちであった。熾天使はニュートラルだからどっからでも飛んでくるし、虹はもともと超越、ドロシーに入っていた強カード。祈りの燭台は黄金都市よりコストが重い故にこれらを躱せるのだ。

連携Rにおける1コスかさ増しとして突撃兵が、バフDのバフかさ増しとしてマーガライトが、のようにちょっと弱いカードがかさ増しとして入ってくることは今までそこそこあったが、祈りの燭台のように上位互換カードと無視できないレベルの明確な差を持っている例はかなり稀有。この経緯、好きすぎる。

しかし、黄金都市暴れすぎた。アンリミだけならよかったかもしれないが、ローテでも自然ビショップでムニャールエクセス即割りしながらアニエスビュンビュン走らせてくるアホデッキとして大活躍。その結果…

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黄金都市、ナーフ。

これによってローテアンリミともに都市ビショップは崩壊。それと同時に祈りの燭台もお亡くなりになった。しかも、2回。

1回目の死は都市ビショップ崩壊によるもの。都市の4枚目として活躍していた故にデッキに死なれたら終わる。

ここまではよくある話なのだが、2回目の死は都市がコスト3にナーフされてしまったことによる。上位互換だった存在が弱くなることは下位互換にとってその差を埋め合わせてくれる事象に普通はなる。しかし、都市が3コスになってしまったせいで都市も熾天使虹を避けれるようになった。このナーフのせいで燭台はより都市の劣化になったのだ。一応4pp残ってる時勝手に出てきちゃうから未だに完全上位互換ってわけではないのだが。

上位互換の存在によって生を獲得し、その上位互換がナーフされることで死ぬという意味の分からないカード生を送っている。シャドバカード史上一番波乱のカード生だろ。

出た時ではなくプレイした時になっているのは封じられし熾天使のせいだと思われる。仮に出た時だったら燭台置いてる状態で封じられし出したらそのまま栄光のセラフラピスまで行って特殊勝利出来てしまう。3コスの準備だけで8コス無条件特殊勝利は恐らく今でもかなりイカれてる。懸命な判断だったと言えるだろう

シャドバでは「祈り」がCD進め、「邪教」がアミュ破壊で区分されている。得られる出力自体は同じなんだけどね。セリーナはアミュ割るテキストでいいはずだし、邪教の権化はカウントダウン10進めるみたいなテキストでも良いはずだが、この区分に則って能力が設定されている。綺麗やね。この観点で見ると廃滅はどっちも持ってるからキモい。まともな宗教だと思ったら邪教だったみたいな設定なのかもしれん

「アミュレットをプレイするたび」しか書いてないのでカウントダウン持ち以外をプレイしても効果が空撃ちされてそうなテキストしているが

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多分、空撃ちされていない。多分。

自分のアミュレット1つのカウントダウン を1進める。

カウントダウン進めるテキストって燭台みたいな常在系でなくても「カウントダウンを持つ」が省略されているのにカウントダウンを持たないアミュレットは選択できない(カースメイデン、気高き教理など)のでそういうもんなんだろうな

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あと、わざわざこれ用にドローカード詰めまくったデッキ作ったのに宝石の輝き撃たずして3に燭台4に泉引けちゃって虚しくなってる。

前回→デュオパペッター

次回→蒼炎のドラゴニュート

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