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企業理念とは。なくても困らない?

はじめまして。株式会社Grubyに勤めている平社員の菅野です。

突然ですが、あなたは自分が勤めている会社の企業理念知っていますか?

会社員なら一度は自分の勤めている会社の企業理念を見られたことはありますよね。もしかしたら覚えていない人も多いかもしれません。覚えている人もそうでない人もこの企業理念ってどれだけ大切かご存知でしょうか。

なんでこの企業が必要なのか?や、どんなことをしていくのか?を言語化したことで多くの企業が掲げています。多くの企業が掲げているから大切だ。というよりも、これはこの会社の存在意義を示すものなので無いとかありえないんです。

で、うちの会社なんですが企業理念が無いんです。え?そんなことある?って驚きだと思うんですけど本当の話です。

株式会社Grubyとは

事業内容は主に人材業界で転職者向け人材仲介業を行なっています。案件紹介だけでなくキャリアカウンセリングからフォローまで一貫して行なっていて求職者様・求人者様に真摯に向き合い、クライアント様が次のステージに行けるように支援させていただいていています。おかげさまで会社も4期目に入ることができ、昨年は売上が過去最高を達成しました。

そこで今年は更なる目標達成に向けてメンバー全員で一丸となって頑張ろう。と動き始めた矢先にコロナがやってきました。

会社はコロナに圧倒されてしまい、売上も大幅に減。仕事があっという間になくなりました。とにかく下を向かないように、毎日戦い続けたのですがなかなか結果が出ず苦しい期間が続いてしまうことに。

それでも最近はコロナも落ち着き、ようやく日常を取り戻せてきたのですが今回のコロナでの影響を受けて、このままではいけないと2020年10月10日と11日の2日にわたって弊社の代表と人材仲介だけでなくコロナ禍でもやっていける新規事業を検討したのであります。

素人が考えて失敗する新規事業検討のお手本

新規事業についていろいろ考えてみたけどやっぱりいい案は思い浮かばない。フードロスって流行っているよね。DX系流行っているからいけそう?とか、出ててきた案はマーケティングもできない素人の経験と感で売れそうだとか話す案ばかり。出す案は自分達がやりたいことであって、ターゲティングやポジョニングなど考えられていない。そもそも新たな事業で勝負をしようとしていてるけど、負けが見えているものばかり。勝てもしないかもだけど、負けもしないものでもない。

そんなこんなで良い案も思い浮かばず、とりあえずご飯を食べながら続きをすることに。お酒も入ってか挙げ句の果てには「こういう壁打ち(やり取りの中で考えを深めて行く手法)ってすごくいいよね。これサービスにしない?」とか素人が考える案の出し合いをサービスにすればいいんじゃないかという始末。言い出しっぺは僕です。。代表、ごめんなさい。

#代表も乗り気でしたよね

次の日もひたすら朝から代表と壁打ち壁打ち。良い案が思い浮かばないとだんだん新規事業の話だけでなく、育成やマネージメントなど会社の話にも広がりいつの間にか雑談を繰り返していました。物事が進まないどんよりとした時間の中で、なんでそんな話になったのかわからないけど、突然この会社は何を目指しているんだろうねという話に。

#やっと本題

遠回りだけど近道

ウチの会社が今こうして存続できているのは間違いなく代表のおかげで、それはこれまでの成績を見ても間違いない。でも、そんな代表がうまくいかないと会社はすごく揺らぐ。とにかく代表に全てを任せている感じ。

なので代表に聞いたんです。「ウチの会社って将来どんなことを目指しているんですかね?」と。そしたらやりたいことはいろいろ話してくれたんだけど何やらまとまってない。

その時に初めて気づいたんです。ウチの会社って何目指しているんだろう?そもそも企業理念なに?会社の存在意義ってなに?今更気づく自分もヤバいですが、それを決めていない会社もヤバい。

#ヤバいヤバいヤバい

目指すこともわからず、とりあえず人材仲介だからそれにつながるようななにかをやればいい的なノリで新規事業を検討していたことにこの時気づきました。

キングコングの西野さんもこの動画で言っているけど攻める前に、守りをかためろ。と。自分たちが何をするかも決めていないのに攻めるなと。言っているように思えました。

#意味はだいぶ違うだろ 。でも前向きに捉えているからいいか。

ここでやっと気づいたのですが育成も新規事業も会社の軸が決まってないからやりたいことも明確にならないし、戦略がしっかり立てられない。ましてやこれまで会社のメンバーで仕事をしていたわけではなく人材仲介事業という仕事を一緒にやっていただけで共通の価値観を持ち一体感を持って仕事をしてこなかったのだと。

ここでやっと新規事業とか新たなことを始める前にまずは地固めをしっかりしようとなりました。企業理念とビジョンが代表の頭の中にしかなくて言語化できていない。このままだと代表と社員との間に共通理念もないし、価値観も異なりなんでこの企業で働いているんだろう?ってなる。軸となるものを決めることになりました。

これまでそんなものはなくてもやってこれたのは会社の規模やとにかく今ある目の前の仕事をこなしていただけだから。会社の規模拡大や事業の立ち上げなど次のフェーズに入ったことで考えなくてはならいタイミングだったんですね。それを気づかせてくれたのは憎っくきコロナです。

#ピンチの時こそチャンス

企業理念を作ると何か利益を生むわけでは無いけど、今後自分たちが迷った時の指針になるし、迷わなくなるからその分コストも削減できると。成長の遠回りのように感じるけど実際は近道で、まずはここをしっかりつくらなとということになりました。

次のステージに向けて

走り出してうまくいっているように見えていたけど、目指しているビジョンや目標が手段になっていたってことは創業数年の会社ではあるあるな気がしています。

利益は年々上がっていたけど、何かを目指しているわけではなく人材仲介事業を行うことが目標になっていたGrubyのように。

そんな会社が次のステージに行くためには自分達の企業理念を社員が共通の価値観として認識することが最初の一歩だと思っています。

そしてこんな会社の成功・失敗ストーリーを発信していくことでスタートアップや中小企業で同じような悩みや上手くいかない会社さんの助けになったらいいな思うので、定期的に状況報告は続けます。

ということで昨日からウチの代表は企業理念の策定に取り掛かっています。次は企業理念が決定したら内容を紹介したいと思います。

#代表ちゃんと作れ 。三日坊主で終わるな。

ということで今日はここまでにしたいと思います。



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