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スキーボードユーザーに求められていること

 今日はディープ回。考察も含めた話題です。

 スキーボードのユーザーに求められていることとは何でしょう?スキーボードブランドであるGRはいつもこの事を意識させられます。

 GRが立ち上がった2005年はまだスキーボード人気の陰りは見え始めていたものの、手に入れるのに困るような事のない時代でした。ネットではいくつかのスキーボードチームが存在していて、周囲に一緒に滑る仲間が居なかった私は仲間を募ろうと始めたのがGrandtrickRaver'sでした。

 その当初から意識していたのは、一緒に滑る仲間がいる限り一緒に滑ろう。それが一人だったとしても、同じスキーボードの楽しさを共有してくれる仲間が居るなら、自分が活動する意味がある。そういう意識です。案外スキーボードを周知し広めようと言う気持ちは無かったのです。

 そうして始まったGRの活動を通して沢山の皆さんと交流していく中で今のGRskilifeとしての考え方が見えていったのですが、皆さんが求めているのは「スキーボードのある環境」と捉え、その環境を整えていくためにまずはスキーボードのネガティブな部分を解決しよう。それが解決されれば広く多くの方々に受け入れられ、より広いスキーボードのある環境が生み出される。そう考えたのです。

 それは間違ったことではなかったのは、少ないながらもGRが年々ユーザーを増やしている事からも理解できました。そして次の一歩を踏み出す足場も固まりました。

 ですが、次の一歩となる「求められていること」とは?

多様性の提案

 現在GR以外にもスキーボードブランドはありますが、その数は多くありません。特に中級者以上のユーザーが選択できる種類はまだ少なく、かつての中古ブランドに頼る部分も多いのが現状です。

 つまりスキーやスノーボードのような多種多様な提案が無いのです。様々なブランドが切磋琢磨して年々進化していくような多様性が今後の課題です。ユーザーが増えるほどに細かな要求に応えられる魅力ある商品の提案、これはさすがにGR独力では難しいですが、GRとして少しずつでも今までになかった大きさや形のスキーボードを見出していくことはできます。

 そして案外多いのが従来のスキーボードの後継となる板の需要です。特に開発の難しい90cm以下のショートスキーボードは多くのユーザーが待っている所です。GRとしては安全性と滑走性に重きを置いたショートスキーボードの提案が出来ればと考えていますが、やはり時間はかかりそうです。ですが必ず登場させようと思いますので、気長にお待ちいただければ嬉しいです。

やりがいの創出

 例えばスキーやスノーボードは競技やプライズ、資格と言う目に見えた「やりがい」が続ける楽しさに繋がっています。ではスキーボードは?と言うと、そういったやりがいの為の受け皿がなく、ユーザーが独自に見出しているのが現状です。

 ではこうした優劣を競うものを提供出来れば良いのか?と言うと、実際スキーボードでは優劣を示すような事を喜ぶユーザーばかりでないのが考えなければならない事です。そもそも技術的な「正解」が無いのですから競うことすら難しいかもしれません。

 ただ、教える立場の拡大は必要だと思います。スキーボードユーザーが増え始めている今だからこそ、皆さんにとって簡便な指導法の確立は、思ったよりも必要とされているものと考えます。

 しかし教える側も立場を考えなければならないのですよね。有名になりたいとか、アイコン的になりたいなどの個人の利得の為に教える事は、今後の発展に大きく悪影響を及ぼします。もちろんそう言った牽引役は必要ですが、そういった動きを抑制できる別の立場の管理団体のようなものが無ければ、いつしかスキーボードは特定の個人の為の物になりかねません。

 この部分は非常に難しい所ですが、どこかのタイミングで有志を募って検討させていただきたいと思っています。

メディアへ

 例えばスキーボードがテレビや新聞に載ることは嬉しいですよね?今後そう言う動き方も必要だと感じています。
 今はYouTubeなどのネット活動も出来ますが、皆さんが求めているのは第三者がスキーボードを認知して楽しめる世界だと思います。

 これも難しい事だとは思いますが、しかしGRのみならず皆さんが活動できるものがメディアへの働きかけだとおもいます。

 敷居は高いですが個人個人が動画配信したりするだけでも世界は変わってきます。メディアを共有して一つの大きな盛り上がりを作ることは一人では困難ですが、皆さんが個々で活動し、楽しむ環境をつくりだしていく。そのためにGRはブランドとして魅力ある商品の提供し、スキーボードの世界をより大きな物にしていく。そうした活動を皆さんでリスペクトしあってたのしんでいければ、いずれか皆さんが求める未来はそう遠くないものではないかと想像します。

 こうして考察をまとめてみると、やはり今後は皆さんとの活動の交流が最も求められていることなのかとおもいます。それがひいては皆さんが真にスキーボードに求めているものに繋がっていく事は確実です。
 GRとしてもよりこういった面での活動を活発にしていきたいと考えます。そのためにはまずはより楽しそうなスキーボードを開発して提案させて頂く。いちブランドとしてできることは少ないですが、皆さんのスキーボードのある環境の為に、気持ちを新たに新しいスキーボードの世界へとがんばりたいと思います。

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