片足で立ってみる。の補足

今日の話題は昨日の続きになります。

片足で立ってみる|GR ski life @GRskilife #note https://note.com/grski/n/n872e812314bd

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 質問がありまして
「なぜ堅い底の靴なの?」
 とありました。ちょっと説明不足があったかと思いますのでその補足です。

 レッスン方法として引いた線を靴を履いて歩く、というのがありましたよね?その中で靴を履いてとお伝えしましたが、コレの意味は幾つかあります。

 まず一つ目、裸足だとバランスが取りやすくなってしまうのです。不思議なことに。足裏でもバランスを取ろうとするのが理由だと思いますが、本来の目的と違ったところでバランスを取りやすくなるのでそれを抑制するためです。なので片足立ちがどうしても難しい方は前段階として裸足で行うのも良いかも知れません。

 次にスキーブーツの雰囲気に近付ける為です。スキーブーツは底が堅く平らなもので、それは板を履いても同じです。スキーでのバランスに近付ける為に靴を履くことで練習効果を引き上げるのが目的です。

 最後に足裏感覚を磨く為です。足裏感覚と言うのは、スキーの世界でも上級者たる多くの人が習得している高等な感覚で、スキーや堅いブーツを履いていながら、足の裏で滑っている斜面の状況を捉えるという何ともオカルトみたいな感覚です。
 不思議なもので、細かい斜度変化とかギャップとか雪の状況がなんとなーく判るようになるんですよね。これによってより制度の高いコントロールが可能になるのですが、その為の靴なんです。靴を通して地面を意識すると不思議と実際に触れていない靴の裏の状況が判るようになります。ほんの小さな石を踏んだとか、継ぎ目のギャップに気付くとかそう言うのです。
 地面に引かれた線を意識してゆっくり歩く事で、靴の向こうの線を意識出来るようになります。慣れてくれば線見ていなくとも線を踏み外した?など判るようにすらなります。

 靴を履くだけでこんなにも高い効果が。ならば実際にスキーブーツを履いて試すのもありだと思います。※ただスキーブーツだと歩くのがスッゴく大変なので、片足のバランスをとる確認や軽い片足屈伸で馴れてみるので十分かと思います。

 それとやってみて気付いた方も居られると思いますが、足と足を出来るだけ近付けた方がやりやすいと感じたはず。ソロで滑るには腰から下を一本の軸のように置き換えて滑ると良いのですが、そのためのトレーニングにもなります。ゆっくり一歩一歩前に歩いていくと、自然に足が線に沿った一直線上に進んでいくのが解ると思います。すると上半身はほとんどブレず、今までと違ったところでバランスを取っていることに気付くはずです。

 さて、質問に対してはこんなとこですが、このトレーニング余裕だぜ!と言う方に応用編。

極限までゆっくり動く

一歩を一分くらいかける気持ちで、動きも常に同じ速度を意識して動きます。気分は武道家ですね。

あげた足を出来るだけ引き上げる

 横に出ないように真っ直ぐ上に足を引き上げるのがポイント。歩幅は出来るだけ小さく、馴れてきたらゆっくりと。この練習は他の滑りにも効果がありますよ。

うしろに歩く

 コレが難しい。最初は鏡の前でやると良いでしょう。足を置く場所を確認しながら後ろに歩きます。これが出来るとフェイキーにも効果が期待できますね!

 こんな所でどうでしょうか?なかなかやりがいのあるトレーニングになったかと思います。
 にしてもこのブログを読んで何人の方が家や庭、道端で片足歩きの練習をしたんでしょうね。ニヤニヤします。(と片足歩きをずっとしながらこのブログは書きました)

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