偏光と調光

 大変に長くお時間をいただいて申し訳ありません!アイウェアの話題の続きになります。

もう忘れている方も多いと思いますが話の始まりはこちらの記事からになります。二ヶ月も経過してしまいました、すみません。

 前回で「紫外線ってヤバいぜ!」ってことで

 の話からがらっと変わって、最近のアイウェアではしばしば「偏光」「調光」という言葉を目にする事があります。これってどういうものなのでしょう?

偏光って?

 ごく簡単にいうと偏光は見やすくなります。どれくらい見やすくなるかというとこちらの記事が参考になります。(引用)

https://meganestore.co.jp/column/8397/

 使った事がない方が使うとまず見やすさに驚くはず。目も楽だし疲れにくくもなります。

 ただし偏光には弱点があって、スマホなどの画面が暗く見えなくなる場合があります。特に有機LED液晶では縦画面では見えても横画面にすると全く見えなくなるものもあり、偏光のゴーグルでスマホで写真を撮ろうと思っても画面が見えない!なんて事が起こります。
※スマホでナビを使っている方だと、運転用のサングラス次第では見えなくて困った経験がある方も居られると思います。

 また光の量を大幅にカットしているため、曇天時や大雪などで見にくくなるケースがあります。偏光は晴れている時は凄く良いのですが、シチュエーションによっては苦手になる場合があるのです。

調光とは?

 こちらは最近のゴーグルなどでも出てきたもので、光の量によってレンズの色が変化するレンズのことです。
 こちらもメガネストア様のコラムがとてもわかりやすいので引用させて頂きます。

https://meganestore.co.jp/column/8402/

 偏光との大きな違いは見える明るさ。偏光で苦手な曇天時には明るく、晴天時は色が強くなって見やすくなります。偏光の上位互換にも思える調光レンズですが、これにももちろん注意点があります。

 調光レンズは紫外線の強さで色が変わります。従ってきちんとレンズに光が当たっていないと色が付かないケースがあるのです。スキーのゴーグルではあまり影響はありませんが、サングラスだと大きなつばの帽子と併用した場合に影響が出る事があります。このことを知らなかった中の人の私は昔、割と良い値段で調光サングラスを購入したのですが…あまり色が付かなくて損したと思ってしまった経験があります。勿体なかった。

 また調光レンズはレンズ自体に寿命があり、徐々に調光性能が劣化してくることがあります。使用頻度にもよりますがスキー用のもので3〜5年で、調光レンズのゴーグルは安くないものも多いのでその値段でと思うと少し悩むこともあると思います。
 ※ただしこういった価格帯のゴーグルのレンズは多くの場合でレンズ単体での購入が可能になっています。

どちらがスキーに適しているか?

 これは「どこのエリアのスキー場に多く行くか?」で答えが変わります。天候変化の多い白馬や湯沢などのエリアは調光が使いやすいと思いますし、晴天率の高い八ヶ岳エリアでは偏光の方が見やすく感じる事が多いと思います。また整地されたゲレンデを楽しむのと凹凸の多いモーグルコースやオフピステコースをと考えた時、陰影の濃さが見やすい偏光は雪面の凹凸やギャップが見やすく、滑りを楽にしてくれます。調光はその点では劣る部分もありますが、1日を通して快適に使えるというのは魅力でしょう。

 なお、偏光+調光レンズというものもあります。もちろん良い値段しますがどちらの性能も有している素晴らしいものです。ただしどっちつかずな性能であることも少なからずあり、偏光+調光をうたっていなくとも調光レンズの中には偏光効果も含まれているものもあるので、偏光+調光が最強!ということにはならないことはここでご案内しておきます。

偏光でも調光でもないアイウェアって?

 つまりは色付きレンズという事です。最も安価なレンズはこれで、あまりメリットが無いようにも感じますがだいたいこういうものは紫外線カットは当たり前にあって、しかも好みのレンズカラーのものを選べるメリットがあります。また「可視光線透過率」というものがありこの数値が小さいほど暗く見え、大きいほど裸眼の見え方に近くなります。ゴーグルなどを購入する際は箱のどこかにこの透過率が記載されている事があるので、使っているゴーグルなどの透過率がわかれば買い換える時に「暗かったからもう少し明るく」とか、「今より暗く見えるレンズが欲しい」などの決め手になる場合があります。
 なお調光レンズの場合は○○%〜◇◇%と記載されている事があり、その範囲内で見え方が変わることを示しています。
 色付きレンズは安価な反面、気軽に交換したり複数持つ事ができます。この後の話になりますが「レンズカラー」にこだわる場合は機能を持たないレンズは意外とメリットがあるチョイスになることもあります。

 そんなレンズカラーの話題は次回ということでまた少しお時間を頂きます!農業も佳境に差し掛かっているところですので、レンズカラーのブログをお伝えできた頃には一息おちつけている頃かと思います。

 夏のうちにはこの話題は完結させますのでまた読んで下さいね!


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