執筆裏話 『白い世界が続く限り』
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「題名について」
今回小説を書くにあたって、「白い世界が続く限り」と題させていただきましたが、この題名って、いつ思いついたのか実は自分でも覚えていません。仮の題名?くらいに設定して、いつの間にか題名になっていた感じ?どうだったかな?と、そんな題名が書いてるとそれがなかなかしっくりときていて面白かったですね。物語の中でもキーワードとして含ませていますが、この題名が物語を生み出していたいたようにも思います。
「人物」
まずは「いつみ」こと高橋いづみ。身長175cmと女性としてはかなり大柄で、これまでの人生のほとんどがバレーボールという、こういう物語にはあまり見かけないタイプの人物を主人公にあてました。
主人公を女性にしよう!というのは最初から決まっていたのですが、いざ書くにあたってその女性像が見えてこない。仮に設定してもイマイチ物語にハマり込まず、書き始めるまでは何も決まっていなかったのが彼女です。今後の物語のキーをいくつか彼女には持たせているのですが、それらをうまく組み合わせたら色々でかい女子大生が誕生していました。
そしてそのいつみをスキーボードに引きずり込む役目になったのが「あきふゆ」こと秋山冬美。彼女はいつみの対称として生まれましたが、このあきふゆがまあなんとも動くキャラで、彼女を描くのはかなり楽しかったです。若干コミュ障ないつみを連れ回す役割で描き始めたら、結果あんな感じの人物に仕上がってしまいました。実は玉掛けやクレーンの免許を持ってるくらいガテンな彼女、今後も物語をいい感じに盛り上げてくれそうです。
で、男性も出さないとということで「ナック」と「みつまる」ですね。この二人はまだ本名が出てきていません。この物語の中では、必要がない限り本名が出ないことになっています。というのもGRのイベントなどではネットネームやハンドルネームを大事にしているので、その意図を反映させているからです。
「ナック」はこのメンツでは最年長で家庭持ち、メンバー唯一のファンスキー時代からのユーザーです。そういう背景を属性に持たせたらなんだか軽い感じのおっさんがそこにいました。物語の中では独特な言い回しで序盤はあまり存在感がないものの、今回のエピソードでは重要な役割の人物ともなりました。その辺りの話は後で語るとして、その相方が「みつまる」。年齢は20代ですがスキボ暦は割と長く、大量の板を所有している目つきの悪い男性です。無口系キャラですが結構存在感があって、彼も物語では重要な役割を担ってくれましたね。
今後も彼らが軸になって物語を盛り上げてくれそうです。ナックは一時戦線離脱ですが
「怪我」
今回の物語のハイライトとして「怪我」を扱うことにしました。ウインタースポーツでは切っても切り離せないことで、私自身がスキーパトとして勤務していた経験も踏まえながら今回のエピソードに入れました。
ただこの「怪我」というのがとても厄介で、最も書くのが大変だった部分です。一度プロットに照らしあわせて書いたのですがこれがなんとも嫌な感じで、スキーボードを否定してしまう感じになって没。が、すでにネット上では公開を進めていたので、この時点で毎週更新は諦めることにしました。公開を始めてしまっていた都合で大幅にプロットを変えるうことができず、伏線も踏まえて書くもこれが難産。その後何度も書いては消し、書いては・・・と苦しみを味わったのですが物語のストックはどんどんなくなり追われる感じに。
核心部の描き方は本当に難しかったです。救護のシーンはおおよそ実際のスキーパトの動きでこれは書けるものの、現実と創作の合わせ方がとてもとても難しかったです。このシーンでみつまるは、本当にいい動きをしてくれました。
「物語のフォーカス」
スキーボードをもっと手軽に知って欲しい。そう思ってプロットを立て始めた時は、スキーボードを中心に人物を配して描き始めていました。
GRskilifeというスキーボードブランドを起業して、皆さんのおかげもあってようやく皆さんに認知されて新たにスタートを始めているスキーボードですが、それを第三者的に描いたらどうなるのかな?そんな考えが頭にありながらの執筆スタートでした。
この物語で描きたかったのはスキーボードがとても身近で、近い距離感で楽しめること。スキーが本来有している疾走感や迫力はもちろん、スキーボードならではの「関係性」を描きたいと思い書き進めていました。
そしたら書けないんですよ。物語にならないんです。説明っぽいというか、スキーボードのために人物たちが居るような生きていない感じ。これじゃ面白いとも思ってもらえないし・・・さて、どうするか?となりました。
じゃあいっそスキーボードに向かっていた物語のフォーカスをぼやかしたら?と考えました。物語のアクセントにスキーボード、そんな形にすると、急に筆が進むようになりました。
描きたいのはスキーボードでなく、スキーボードが生み出す楽しさ。そう考えるようにしていくと、いつみという人物は少しずつスキーボードにハマっていくようになりました。
この「知って魅力を感じていく」流れが生まれた時、このスキーボードのの話は自分で動き始めました。
小説や物語を描いたことがある方はわかるかと思いますが、創作の世界なのに人物に命が吹き込まれると、勝手に動き始めるんですよ。この感覚は書いた人にしか判らないと思いますが、すごく楽しいです。
ま、まあ勝手に動きすぎて収集がつかなくなることも多々ありますが。
「物語とスキーボード」
文字という世界でスキーボードを取り扱うのはかなり大変でした。だって、イメージがつきにくいものですし、スキーの世界って専門用語が多いので、それを初心者に伝えるのがとても難しかったです。お話の中では可能な限り専門用語を使わずに書きましたが、伝わっていれば嬉しいです。
書いていて多分ですが、スキーの小説や物語が少ないのはこういう背景があるのかな?と想像しました。漫画やアニメなんかでもスキーが出てくるものもありますが、正しくスキーを描いている作品はやはり少ないです。
ガチでスキーを描いている小説とか漫画とかアニメとかご存知ならぜひ教えてください!
「文字数」
一般の小説の文字数は10万文字だそうです。ページ数にしてだいた150ページ。それをつらつらと書いても良いのですが、今回は連載という形wにするために読みやすい4000〜5000文字、20話を目標にしました。
4000文字くらいならば5〜10分で読めるので、連載としてちょうど良さそう?と書いてみました。それでも全部読めば10分としても200分なので、ボリューム感はちょうど良さそうですよね。
この小説は手軽に読んでもらうのが目的にあったので、この縛りはしっかり守って書いてみました。皆さんにはどうでしたか?この辺りでのご意見とかあれば次回に取り組んでみたいと思います。
「Nora」
執筆にあたって使っていたのが「Nora」というアプリです。この執筆アプリがまたとても使いやすく、スマホでもPCでもいつでも書くことができる超優秀なアプリだったので、空き時間など使って負担なく書くことができました。「Nora」は設定なども扱えるほか、色々と機能が充実しているので、小説を書いてみたい方にはかなりおすすめですよ!
そんな感じであとがきに書けない裏話でした。
この物語がスキーボードの普及の一助になれば本当に嬉しいです。次の物語はいつ頃に始まるかまだ未定ですが、皆さんに待ち望んでもらえるものができるればと思います!
そしてこの物語を通して「スキーボード?やってみようかな?」と思っていただいた人が一人でもいらっしゃれば、ぜひGRのイベントにいらしてください!いつみたちのように楽しく一緒に滑りましょう!
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