スキーを理解するには物理が必要?

 皆さんは高校で物理を学びましたか?文系だとあまり縁のない教科で理系でも選択する人は多数、と言うわけで無かったでしょう。
 私は理系だったので高校から大学でも少し物理を齧りましたが、まさか今になって物理が必要になるとは思っていませんでした。

 と言うのも、教えるのにも設計するのにも、特徴をとらえるのにも改善するにも物理の学びが役に立っているからです。例えばターンが苦手な方に教えるとき、どうして苦手なのかを物理の視点から解くと案外単純な指摘で改善する事などあったり、どうしてスキーボードで如実に体格差によって板の印象が全然異なるか考えていたとき、やはり物理の現象が遠因していた、なんて気付きもあったりしました。

 しかし物理って、理解するにはかなり敷居も高くて大変です。ただもしも皆さんが物理を意識してスキーを考えるならば高校の「力の分解」「重力の仕組み」「慣性の法則」「エネルギーの仕組み」の4つを知るだけでかなり理解が変わってくると思います。特に力の分解はベクトルが面倒くさいですが、スキーの様々な動きに関係してくるので理解するだけでうまくなる可能性すらありますね。

 梅雨の暇つぶしに物理の本でもめくりながらスキーを考えてみる。なんて、ちょっとオシャレな感じのするたしなみになるかもしれませんよ?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?