Ouraphaについて 8/25-29 Ourapha - online gathering 5日間 オンラインでOuraphaの会を開きます。 アウラファ=わたしたちの小さな集い 瞑想したり、詩を作ったり、知恵を学んだり‥ その時のテーマに合わせて、その場に集った一人一人が、それぞれの物語を編んでいくための空間。 少人数でその月のテーマに合わせてお話ししていく会です。 知識を頭に入れる勉強会のようなものではなく、日常の中でほっとできるような、安心感を感じられる時
香草喫茶室について 瀬戸内海の空気が心地よい、尾道・向島にある素白 美しい器や暮らしの道具を取り扱うギャラリーであり、心豊かに暮らすためのものごとを追求していくアトリエであるこの場所で、季節の巡りに合わせて開催している「香草喫茶室」 「香草喫茶室」は、その時折のハーブティーやアロマを囲んで、自身の体調や心の様子を内観したり、日常で活かせる季節の養生について学びを深めるひとときとして、日々の暮らしの中での揺らぎに寄り添い、ここでの体感を思い出すことで、「心地よい状態」に
骨董市場を歩いていると、ある女性が言った。「あなたは3番目の行進を記録する担当よ」そう言われ、何が何だかわからぬまま私は歩きはじめ、市場から少し離れ、少し上がった丘の中腹にある観察小屋へ向かう。そこにはすでに1番目と2番目の行進を記録した同い年くらいの女の子たちがいた。やっと来たという勢いで私の方へ駆け寄り、記録用のA4のノートを開いて、記録の仕方、行進の描き方を丁寧に、これこそが私たちの使命だと言わんばかりの真実を写したような瞳で私を見つめていた。それから私は定位置につき、
私が6年間歩いてきた道の輪郭がある日突然姿を表した 足の裏に感じる砂の感触 道のようで道ではない目の前に広がる白い景色 捉え所のない、焦点の合わない 感覚の錯覚 ずっと砂漠なのかと思っていたその場所は、昔海だったのかもしれないと思った瞬間に、ぼやけていた輪郭が物凄い速さで明確に見えた 立ち上がった世界 私が歩いていた/歩いてきた/歩いている「そこ」は、海の中だった 私はずっと海底を歩き続け、そのさきの階段を10段降りて地底へと旅していたのだった もう一つの/二つ
◯ ● ◯◯ ●● ◯◯ 意味がなく見えても 全ては 確率 直線的な思考にいつの間にか縛られていた 時間の概念も本当はそうじゃなかったとしたら 身体の記憶の書き換えとタイムトラベル 身体の延長線上で起こる、時空構造と思考体系パラダイムの再構築時間を物質的に捉えてみることで見えてくる未来にワクワクしている
終戦の日、私は白いソファの上で一日中眠っていた。 今年のお盆は私は実家へは帰らず、いつもの家にいたけれど夏の溶けるような暑さのせいで私の体はあっという間に動かなくなってしまった。 いつもお盆が近づくと、いつもいてもたってもいられないくらいお墓のある方へ髪が引っ張られる感じがする。そしてお墓の前へ立って、一呼吸置いて手を合わせたときに解放される。そう、一瞬で綺麗な丸がピタッとハマるようなあの感覚。 少し前、祖母と一緒に祖母の父、つまり私の曾祖父さんのお墓参りに初めて行った
「返却期間は2週間後です。」とカウンターの女性に言われ、私は夢の所蔵庫を後にした。 いくつもの夢を抱き抱えて、夕焼けの空に溶けてゆく。私が夢を借り続ける理由は、正直自分でもよくわからない。でもあの日、右手の親指と人差し指で小さな輪っかを作ってそこから天井を見つめた時、この世界にはいくつもの層があると知ってしまった。その時からきっと、何かを探し求めていた。 今日は「小人たちの魔法」という夢を見る。昔から小人たちがすきで唯一の友達だった時もあったから、少し懐かしく感じて会いた
私はもう、あの小さな心臓がないと眠りにつけなかった。 小さくても確かに動いているあの鼓動、手のひらのあたたかさがとても恋しい。 大きな鼓動は自分の鼓動とうまく同化しすぎてしまって、どうしても落ち着かない。 いつからか私の日常に入り込んできた小さな心臓は、この世界にはいくつもの異なる大きさの、速さの鼓動がひしめき合っていて、これこそが生命なのだと言わんばかりに目の前で鼓動を鳴らし続けた。 私が「それ」に気づいた時、世界が歪みはじめた。大きな体の壁みたいな巨人が私を引き止
小さい頃から頭の中で考えたり、いくつも世界をひっぱってくっつけたり、突然どこからか流れ星みたいにやってくる世界を追いかけるのがすきで、言葉を書き留めてきた。 自分の人生を物語にしようといつの頃からか思いはじめ、謎解きのように出来事を捉え始めると、些細な日常もミステリーに溢れ、美しい風景も立体的に感じられた。 言葉を知れば知るほど深い穴に潜ってたくさんの未知に遭遇できたが、その一方で言葉は私を苦しめた。 文字が目の前に立ちはだかって私を押しつぶそうとしたり、止まらない思考
明かされなかったいくつもの小さな真実は、この世界の一番のミステリーだ。 遥か彼方にいるあの人に会いに行こうとふと思い立って、小さな船に乗る。海面に漂う炎はいつもより大きい。きっと今日はたくさんの場所で、彼らや彼女らや彼彼女らたちのあの大きなエネルギーの結合がうまくいったのだろう。炎を見つめているうちに吸い込まれそうになる衝動を抑えて、ただ進んでゆくその先を見つめていた。 そういえば、私たちがかつて暗号として使っていたあの「S」の文字は、もうこの世界では機能していないようだ