パッションフルーツの中身を見たことはあるのかい。┆困った顔と目が合った
「もう食べ頃を迎えちゃって。可愛いでしょう。しおれてきて。この子たち半額の150円にするよ。」
レジの近くにじっと私を見ていた黒い球体。
球体だけどハリはなく、しほしほと梅干しのようにシワを寄せていたフルーツ。それがパッションフルーツだった。
その見慣れないフルーツの見た目から、「あ、私パッションフルーツって、名前だけ知ってたんだ」と知った。
そもそもパッションフルーツってなんだっけ?オレンジみたいな見た目なの?パイナップルっぽい名前ではあるけどそんな感じ?
目の前に答えがあるのに、名前のトロピカル感とどうしても合致しないその男前な見た目。
しかももう食べ頃らしい。
私は“フルーツ屋さん”というところに行ったのがその日が初めてで、目利きが素晴らしいと地元で有名なお姉さんが“かわいいでしょ”なんていったらもう、買ってあげないとお姉さんもパッションフルーツも悲しい思いをするって直感的に伝わった。
持つと思ったより軽い。皮のシワは握ると身から少し空洞があり軽い感触。
勝手にアボガドと似ていると思っていたのでその軽さには拍子抜け。
半分に切っていただこう。
ナイフを手に取り切ってみた。
切ってみるとびっくり。ちゃんとトロピカルなフルーツでおどろいた。
黄色い果肉の中に緑色の種が入っている。種ごとスプーンですくっていただく。
カステラの中に入っているザラメを噛んだときのような、時折びっくりする衝撃がある。種を噛むのが一瞬怖くなったけど、それ以上にパッションフルーツの自然でかつ濃厚な果汁に魅せられどんどん食べてしまう!!
今回はスプーンですくって食べたけど、皮の中でぐるぐるとかき混ぜるとパッションフルーツソースとなりアイスにかけて食べたりサラダにかけても美味しいとのこと。
もし、顔にシワを寄せてあなたを見つめるパッションフルーツがあればぜひ手に取ってみて欲しい。
そのシワは食べごろを迎えたサイン。
これはきっと、早く食べて欲しくて困った顔になったに違いない。
yuka〖ユウカ〗
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